スモールワールド Official Blog & FAQ

国際結婚・子供への英語教育、どうしていますか?

 

 

今日は、ロンドン在住のママからの寄稿記事をご紹介します。

ご主人様とはフランスで知り合い、愛娘ちゃんはフランス育ち。
ママの母語は日本語、パパは英語なのに、このままでは娘の母語がフランス語になってしまう!

そんな夫婦がイギリスに移住して、子供に現地の英語教育を受けさせていく様子を見てみましょう。

日本で英語教育を実施する上でも、ヒントがいっぱいです。

 

目次;

1.イギリスに移住するまで

2.英語で小学校教育を受けるために

3.イギリスの小学校教育は至れり尽くせり

4.言語教育で見習いたいこと

 

1.イギリスに移住するまで

こんにちは、初めまして。

私は現在、ロンドンで英国人の主人と8歳のハーフの娘と一緒に暮らしています。

主人と私が知り合ったのはフランスです。

彼は幼少の頃に両親がフランスに移住して、英仏バイリンガルとして育ちました。

私たちの娘はフランスで生まれ、7歳までかの地で育ったのですが、

「やはり、家族の話す英語・日本語を優先にしたい」

と、イギリスへの移住を決意。ロンドンへ引っ越して、現地の小学校へ編入しました。

この、家族大移動(と言ってもお隣の国ですが・・・)を決意したのは、6歳でフランスの小学校に入学したときです。

小学校では当然ですが、フランス語での学習になります。

その分、英語や日本語をきちんと学ぶ時間は削られてしまうなー、という危機感を感じるようになりました。

そして、そのときに感じたのが、

「私たち家族にとって大事なのは、やっぱりお互いの祖父母、親族がはなす英語・日本語」
「子供たちには家族のルーツである、英語と日本語が分かるように育ってほしい」

ということでした。

イギリスへ移住するまでは、娘の英語は聞くのみ。

父親が英語で話しかけるのを理解はしていたようですが、返事はフランス語でしていました。

日本語に関しては、もう少しマシでしたが、同じ学齢の子供には程遠いほどのボキャブラリーです。

そのような状態でイギリスへの移住をしました。

 

2.英語で小学校教育を受けるために

私たちのイギリス移住に前後して、在仏の長い日本人の友人たちも数人、同じような理由で日本へ本帰国していきました。

フランス人の旦那さんや、ハーフの子供を抱えての日本帰国です。

イギリスへ渡った私にも日本への帰国を決めた友人達にも共通の心配は、やはり子供の学校のことでした。

日本でインターナショナルスクールに入れられる経済力のある人はわずかです。

公立の小学校で、帰国子女枠のある学校に入れたり、不安を抱えながら普通の公立の小学校へ入学したりと、帰国子女ならではの悩みは尽きません。

日本語は、日本で育った子たちのレベルまで達していない事が多く、普通の小学校に入学していいのか不安があります。

また、我が家のようにハーフの子の場合には、日本語だけに集中してしまうというのも、また問題。もう片方の家族の言語(英語)が使えなくなってしまっては困るからです。

英語と日本語の、良いバランスを見つけるのは大変です。

 

3.イギリスの小学校教育は至れり尽くせり

私の娘は、イギリス移住後、イギリスの公立小学校へ編入させることにしました。

小学校に入学した当初は、フランス語の方が慣れている娘は、学齢レベルの英語力を持っていなかったのですが、イギリスの小学校はおおらかに対応してくれて、

「すぐに追いつくから大丈夫ですよ」

と、最初の数か月は集中してサポートしてくれる教員を一人、娘の為だけにつけてくれました。

クラスの授業中、娘が理解していないとその方が補助してくれて、学校に慣れるように考慮をしてくれました。

校長先生は、

「学校に慣れるだけでも最低3か月はかかると思います。ゆっくり追いつけばいいんですよ」

と言ってくださり、娘は安心して通っている様子でした。

普通の公立校なのに、突然編入した英語の話せない子に対するサポート体制がすごいなぁと思ったのを覚えています。

娘へのサポート体制を見て、つくづくロンドンは、本当の意味での国際都市だと思いました。

外国人や帰国子女への対応が、とても素晴らしいです。ちなみに、フランスにも外国にルーツを持つ子供は多いですが、ここまでは対応していませんでした。

かくして、イギリスに移住後1年経った今では、娘の英語力はまだ少し平均からは低いものの、クラスメートとも仲良くなり、英語でなんでも表現できるようになりました。

 

 

4.言語教育で見習いたいこと

イギリスの学校の学習方法は特徴的でとても面白いと思います。

教科書に沿って勉強するというより、様々なコンテンツを使って実生活に似た体験をさせてみたり、休み時間に担任の先生が「ハリーポッター」などの人気の本を読み聞かせをしてくれたり、とアイデアいっぱい。

例えばBBCのニュースを子供たちに見せ、その後4~5人のグループで、ニュースを作る人、読む人、iPadで録画する人と分けみんなで協力してニュース作成をさせる授業があります。

また、クリーミーエッグという、イギリスの有名なチョコレートのCMを見た後、子供たちにキャッチフレーズとポスターを作らせたりもします。

絵本の一場面を読んで、その場面を演劇のようにシナリオ台本風に作らせることもあって、子供は飽きずに楽しみながら授業を受けています。

娘は、子供たちの間で流行っているYoutubeの曲を先生と一緒に観たこともあるそうです。

ピンクフォン(童謡)動画

何かと楽しみながら学べるように、子供たちが意見を出し合いながら学べるように、工夫しながらプログラムが組まれているなあと思います。

「言語」というのは生きています。

教科書だけで学ぶより多様なコンテンツを使って覚えていく方が、子供も楽しいですよね。

それは、海外で生活し日本へ帰っていく帰国子女の子供たちの言語学習についても言えるのではないかな~と思います。

今はオンラインでコミュニケーションがとれる時代なので、どこに住んでいても多言語の学習もずっと多様で容易になってきています。

私やパリの友人が心配していた子供の学校問題ですが、案ずるより生むがやすしというのが本当かもしれませんね。

 

 
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投稿日: Aug 29, 2019 | 閲覧数: 469 | カテゴリー:

 

小1に教える効果的フォニックス指導法~アメリカの公立校レポート~

 

 

アメリカの小学校は、日本の幼稚園年長である5歳から始まります。

※キンダー(Kindergarten)学年として、小学校に通います。

キンダーでは、生活態度や基礎的な英語や算数の知識を得て、Grade1(小学校1年生)から本格的に勉強がスタートします。

日本の年長・小1にあたる、この時期の子どもたちに英語の基礎をしっかりと指導をしていけば、子供は、その後英語力を確実に付けていくことができます。

ここでは、この時期の子どもたちに教えている、効果的なフォニックス指導法を3つに分けてご紹介していきたいと思います。

 

目次:

1.伝統的なフォニックス指導法について

2.ウェブサイトを利用した学習法

3.YouTubeビデオの活用

4.まとめ

 

1.伝統的なフォニックス指導法について

「フォニックス」と聞くと、とても新しい教授法に聞こえますが、実はすでに16世紀頃からイギリスで考え出されていたようです。

その後、英語圏の国では使われていたようですが、19世紀に入りアメリカでは本格的に小学校低学年で使われ、その効果の高さから、広範囲に広められました。

アメリカの教室で一般に見られるフォニックス教授法は、AからZまで書いてあるアルファベット表を使い、先生が児童たちの前で一つずつ、アルファベットとその音を発しながら、一緒に繰り返しておぼえていくという方法です。

日本でもひらがな表を使いますが、ひらがなの指導では、あまり発音に重きを置かず、フォニックスのアルファベット指導では、発音指導が積極的に行われる、という点が大きな違いでしょう。

フォニックスでは、アルファベットを見ながら一緒に発音することにより、頭に発音(聴覚)とアルファベット(視覚)をインプットしていきます。

ただ、最近の子供たちにこの方法で繰り返し何度も練習しても、飽きてしまう傾向にあります。

そこで、聴覚と視覚だけでなく触覚を取り入れることにより、ゲーム感覚でフォニックスを学んでいこう、とするのが「マグネット・アルファベットを使った仕分け学習」です。

これは、プラスチックの大きな入れ物にマグネット製のアルファベットを入れておき、フォニックスの規則に従い、児童が発音をそれぞれ言いながら、アルファベット順に仕分けていく、というちょっとゲーム性を足した学習方法です。

参加型学習のため、児童の集中力が高まるというメリットもあります。

また、成長の早いお子さんで字が書けるようであれば、英語の練習用紙に発音しながら、アルファベットを書いていくように指示をしていきます。

初めは、どのお子さんも字がきれいではありませんが、大切なのはきれいな字を書くことではなく、正しいアルファベットとその発音を同時に理解することです。

まだ、小さいお子さんたちなので、先生も、字のきれいさについてはあまり要求をしません。

 

2.ウェブサイトを利用した学習法

昔から使われているフォニックスの勉強方法も良いですか、そのコンピューターでウェブサイトやアプリを使って、アプリなどから反応が返ってくるという学習方法も子どもたちには人気です。

ここでは、小学校でよく使われている2つのウェブサイトをご紹介しましょう。

幼稚園児からでも簡単に使えるのが、Starfallです。

このサイトを使う前に必要なスキルは、コンピューターのマウスとキーボードをある程度操作できること。

以前は、このスキルがなく使うだけで苦労していましたが、最近のお子さんは iPadやスマートフォンなどをご家庭で使っていることがほとんどで、子供でも、すいすいと操作ができます。

子どもたちは、サイトへ行ったら、まずはABCのアルファベットと発音を覚えることから始めます。

コンピューター学習のもう一つの良い点は、子ども一人一人のペースで学習できること。

自分で完全にマスターできたな、と思えたら次へ進み、そうでなければ、できないアルファベットだけ何度も繰り返しマスターするまで学習することが出来ます。

そうして、アルファベットを覚えたら、次に学習するのが、フォニックスとサイト・ワード(Sight Word)です。

サイト・ワードとは、瞬時(Sight視界に入った瞬間)に理解し、知っておきたい単語のことです。

at, in, theなどの頻繁数が多いサイト・ワードについては、フォニックスに関係なく、丸憶えをさせると良いです。

サイト・ワードの学習の次は、簡単な文章、そして段落と、難度を徐々に上げていきます。
その他、このサイトでは、ハロウィーンやクリスマスなど、内容に沿った単語も覚えることができます。

本人の興味とペースによって、各自で多数のオプションから選択して学習ができるのも、このサイトの優れた点です。

もう一つ学校で良く使われているのがMyon という、オンライン書籍がたくさん読めるサイトです。

これは学校で購読しているため(費用が掛かりますが、個人購読も可能です)、子どもたちは自由に使うことができます。

大規模図書館と言っても過言ではないほど、小学校低中学年の書物の宝庫です。

ただし、このサイトの活用は、まずは、ある程度自分で本を読めることが前提です。

ある程度自分で英文を読めるようになったら、まずはフォニックスの音に敏感な内容の本を選ぶと効果が上がります。

Myonは自分のアカウントをもらい、読んだレベルで点数が付くようになっています。

一度そこで中断しても自分のアカウントへ戻れば、中断したところから読むことができます。

ジャンルも豊富で、絵本、科学、フィクション、芸術、スペイン語書物など、たくさんの本が揃っています。

このサイトの良いところは、いつでもどこでも読書ができることです。

私(筆者)の息子たちは夏休みに帰国した際、英語の書物は一切持たず、日本でiPadからMyonへアクセスして自由に英語の本を読んでいました。

Starfallもそうですが、コンピューターを使うと場所や時間に制限されないところが魅力です。

 

3.YouTubeビデオの活用

みなさんは、学校の授業というと、先生が子どもたちの前に立って、黒板やホワイトボードを使って説明しながら進行する、というのが当たり前だと思ってはいませんか?

今、私はアメリカで子育てをしていますが、アメリカに限らず、テレビやコンピューター、スマホのアプリに囲まれながら育ってきている子どもたちは、じっとして先生や親の言うことを聞く忍耐力が少なくなってきているような気がします。

そのため、アメリカの先生方は子どもたちの性格、文化背景、そして経済的な短所・長所を見極めながら授業を行わなくてはなりません。

そこで最近の風潮としてお子さんが言葉を憶えるのに効果的なのが、

「体を動かしながら」「見て」「聞いて」「歌う」

といったキーワードの、参加型授業です。

ここでは、このようなキーワードに沿った、授業でよく使われている動画を2つご紹介します。

まず、体を動かしながら「歌って踊る」ということをメインにしている動画がAct out alphabet by Jack Hartmann です。

私が授業風景を初めて見たとき、このビデオを見て「これが、アメリカの授業?」と目を疑ったのですが、何度も先生が子どもたちにビデオを見せることによって効果が出てきていることが分かりました。

子どもたちは、初めて見るとそのビデオの不思議さに見入ってしまいます。

その後「楽しそう」な雰囲気に自分も参加したいと思い、何度かビデオを見ているうちに、歌と動作を覚えていくのです。

子供によっては、恥ずかしくて参加したがらないこともありますが、クラスの大半が参加しているのを見たら恥ずかしいと思わず、大人しいお子さんも次第に参加しクラスが一体化して楽しい空間になります。

これは、何度も繰り返し意味のない言葉を憶えるよりは効果的です。

次のビデオはPhonics songPhonics song 2 by A.J.Jenkins.のシリーズです。

これは、絵、音、そして発音パターンをなんとなく子どもたちに見せることにより、知らないうちにフォニックス法に沿って英語の発音と単語を覚えていくというものです。

ここでも、ボディアクションや視覚的にも楽しみながら単語の読み・発音について対応力が身に付くように工夫がされています。

 

4.まとめ

今日は、アメリカの子どもたちが学校で受けるフォニックスやアルファベット教育についてご紹介致しました。いかがでしたでしょうか。

アメリカの小学校現場を見ていて、私が感心するのは、

「アメリカの先生方は、学習を「学習」と思わせずに子供たちの意欲を持たせ、効果を上げていくという工夫をして下さるなあ」

という点です。

また、学習を教室の授業だけではなく、コンピューターによりウェブサイトやアプリを使い家庭でも学習を楽しみながらやって行く方法をどんどん取り入れている点もさすがだと思います。

さらに、YouTube動画の活用は、何度も繰り返しが出来ますし、頭の中で歌、踊り、ビジュアルが強い印象を残してくれるので、特に意識して「復習をしなさい」と指示しなくても、子どもたちが自主的に何気なく歌ったり、踊ったりすることで学習しているというのも利点です。

こういった子供の興味に沿った楽しい学習方法を、ぜひ日本のご家庭でも取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

 
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投稿日: Jul 24, 2019 | 閲覧数: 1015 | カテゴリー:

 

帰国子女に向けた効果的な英語力維持・向上法のご紹介

 

 

語学というものは、短期間である程度身に付いたように思えても、継続的に学ぶことを意識しなければすぐに忘れてしまうものです。

「昔はあんなに喋れていたのに!」

「テレビで聞く英語が全然理解できない!」

・・・など、日常で語学力の衰えを感じるシーンに出くわすと落ち込んでしまうのは、留学・海外生活経験のある人にとって“あるある”ではないでしょうか。

しかし本物の英語力は、むしろ帰国後の習慣的な学習によって強化されます。

そこで今回は、帰国子女のお子さんを持つ読者さんに向けて、おすすめの「英語力維持・向上法」をご紹介します。

 

楽しく、ストレスのない学習法が一番大事

私たちが子どもの頃、大人から「勉強しなさい!」と言われるのが嫌だったのと同じように、勉強を強要することは子どもたちにとってストレスにしかなりません。

あくまで「楽しく」、そして「自然に」学ばせることによって、子どもたちは習慣的に学習をするようになります。

習慣的に学習させるようになるまでの楽しくて自然な学ばせ方。

今回は3つに絞って、その方法をご紹介したいと思います。

 

1)英語で日記を書かせよう

語学に限ったことではありませんが、基礎固めはとても重要です。

日々何をしたか、どのように感じたかを書き留める日記は、英語脳を維持するのに最適な基礎学習法です。

多くの英語学習者が良くとる行動なのですが、すぐに「英検~級」や、「TOEIC~点」というように、目に見える数字や資格で英語力を求めがちです。

ペーパーテストは、市販の対策本などを購入し、何順も繰り返し解いていけば確かに点数自体は上がっていくでしょう。

しかし、それはテストの「攻略法」を覚えたからというだけに過ぎません。

実践的なスピーキング力やライティング力が身に付いているかと言えば、「イマイチ…」となります。

そこで、帰国子女の英語力を維持、向上させたいと思うのであれば、朝起きてから夜眠るまでの時間、ありとあらゆる物事を<英語で>考えることの方が重要になってきます。

★日記を書くことのメリット↓

・頭の中で0から文章を組み立てる必要があるので、テストの「カッコの穴埋め」より遥かに思考力を使う。

・毎日書くことで、書ける内容も増えてくる、スピードも上がる。

・最初は時間がかかっても、慣れてしまえば30分で終わるレッスンなので持続可能!

 

なお、日記を書くときの注意点として、箇条書きで1日3つの事柄に絞ることをお勧めします。

理由は、書くことが多すぎると続かないからです(笑)。

子どもが一日の日記を書き終えたら、お母さんも一緒にチェックしてあげると良いでしょう。

お母さんから「What did you do today(今日は何したの)?」と聞いて、子どもも英語で答えるようにしてあげれば、スピーキング力もぐんぐん伸びていきますよ!

 

 

2)洋書(※マンガ)に触れさせよう

「子どもにマンガばかり読ませるなんて…けしからん!」と思うかもしれませんが、それが自然と英語学習になっていると考えると、なかなか侮れません。

現に、日本語ペラペラの外国人が「ドラ〇もん」や「ワン〇ース」で言葉を覚えたなんてケースはとても多いです。

★マンガを読むことのメリット↓

・「絵本は退屈、小説は難しすぎ!」という子どもにベスト。

・登場人物同士の会話のみが描かれているので、日常生活で使えるフレーズが盛り沢山!

・台詞に分からないものがあっても、絵やキャラクターの表情からどのようなことを言っているのか想像できる。

1)の日記学習と比較しても、こちらの方が圧倒的に楽しんで学習できるでしょう。

「初めから海外のマンガはハードルが高い…」という人は、日本の有名マンガの英語翻訳版から始めてみるのも良いですね。

分からない部分があれば日本語版に戻って、「なるほど!これを英語で言うとこうなのか!」とすぐに答え合わせをすることができます。

 

 

3)Netflix、Huluで洋画・洋ドラマを観よう

1)2)では本やノートを使った学習法について紹介しましたが、3)は、かなり「今っぽい」=子供に受け入れられやすい、学び方です。

この学習方法でのおすすめは、まず、保護者の方が実践をしてみることです(笑)。

どういう事かと言うと、「間接的に子どもの興味を引く」ということです。

子どもの頃、いつの間にか親が観ているドラマを自分も横で見ていたり、兄弟が聞いている音楽を自分も好きになっていたりしませんでしたか?

お母さんが楽しそうにドラマを観ていれば、気が付くと隣で子どもも興味を示すはずです。

★洋画・洋ドラマを観ることのメリット↓

・音として耳から入ってくるので、ヒアリング力がアップ!発音も学べる。

・海外の流行ドラマなどを観ることで、リアルタイムで使われているスラングやフレーズを知ることができる。

・聞き流しもできるので、他の作業と並行して行える。視聴することに時間を取られない。

 

見出しではNetflixとHuluの名前を出しましたが、最も身近なものではYoutubeという選択肢もあります。

アメリカのYoutuberやアニメなどのコンテンツに触れさせるのも良いかもしれません。

 

 

まとめ

以上、帰国子女に向けた効果的な「英語力維持・向上法」のご紹介をしましたが、中で「これならできそうかな?」というものはありましたでしょうか。

帰国子女といっても、それぞれの滞在期間や英語力はもちろん違うので、色んな事を試しながら個人に合ったベストな学習法を探すことが最も大切です。

一度海外経験をした子どもの吸収力は高いので、従来の日本的な文法問題をひたすら解かせるというやり方よりも、思い切ってネイティブのコンテンツにたくさん触れさせてあげるとうまくいくと思います!

どうぞご参考になさってください。

 

 
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投稿日: Jul 10, 2019 | 閲覧数: 429 | カテゴリー:

 

小学生の保護者は必見!小学生に合った英語学習の方法とは?

 

 

グローバル化に伴い、ますます早期英語学習の推奨がされています。

でも、どのような英語学習をすればいいのか、どのような教材を使えばいいのか、悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか?

「英語が話せて当然」と言われる時代になり、私たちが習っていたような英語学習とは大きく変わってきました。

小学生の英語では、文法重視ではなく、英会話を重視する学習方法が取り入れられています。

そのような新しい英語教育を受けることになる子どもたち、そんな小学生たちの英語学習の方法として、どのようなものが良いのでしょうか。

 

目次;

1.まずは英語が楽しいが一番!

2.考えなくても見てわかる、教材を使いましょう。

3.ディズニー映画にも字幕でチャレンジしてみよう!

4.家でできる会話フレーズ集を増やしましょう。

5.まとめ

 

1.まずは英語が楽しいが一番!

 

当然のことですが、子供は「勉強」があまり好きではありません。

新学習指導要領で、算数・国語・理科・社会の4教科の内容が大幅に改修されて、難しくなったうえに、英語まで勉強しないといけないというプレッシャーを与えてしまうのは逆効果です。

英語=勉強と言うイメージを払しょくさせて、自ら楽しいと思ってもらえるように仕向けていく必要があります。

そのために、まずは英語のアニメやDVD,英語の歌から触れさせるというのは良いアプローチではないかと思います。

例えば、たまたま見ているDVDに英語がついてきた!というような状況にして、さらには保護者も一緒になってDVDを楽しむようにできれば、ベストです。

大好きなお母さんお父さんが楽しんでいる姿が子供には一番刺激があり、また、親に褒められたり、親の知識や発音を上回った!と感じて自己肯定感を得ることができると、子供は、もっともっと英語に触れたい、と思うようになります。

 

 

2.考えなくても見てわかる、教材を使いましょう。

 

小学生の英語学習においては、英語の文字だけが羅列したような教材はおすすめできません。

英語のまますんなり理解してもらうためにも、「考えなくても見てわかる」ということをモットーに教材を探してください。

いちいち日本語で対訳が全英文について書いてあったり、日本語がメインになってしまっている教材も小学生には不適切です。

英語の文章がそのまま絵になって解説されているのも、英単語しか書かれていないもの、短文のものを選ぶようにして、カラーがふんだんに使われているものを選びましょう。

その中でも、英語絵本は、とても優れた教材になってくれると思います。

子供はきらきらした絵を見て、英語を耳で聞いてイラストのまま理解するのです。

さらに、飛び出す英語絵本や、感触のある絵本、キラキラとした光沢のある英語絵本などが特におすすめです。

 

 

3.ディズニー映画にも字幕でチャレンジしてみよう!

 

小学校低学年生には、まだ字幕の映画は難しいかもしれません。

でも、ディズニー映画で使われている英語は、実は、子供向けの簡単な英語しか使われていません。

また、SFやサスペンスなどの汚い英語が使われていないので、きれいな英語を学ぶことが出来ます。

いきなり長編の映画は字幕に慣れていない子供には難しいかもしれませんが、10分・15分アニメなどから字幕デビューをさせてみるのも良いですね。

好きなキャラクターになりきって名台詞を使ってみたり、歌を一緒に歌ったりすると、知らず知らずのうちに英語への興味が湧いてくるでしょう。

 

 

4.家でできる会話フレーズ集を増やしましょう。

 

親子での英会話も、小学生のお子様が英語学習する上で最適です。

普段お母さんが子供に言っている会話を、そのまま英語で伝えるだけでいいのです。

「手を洗いなさい。Wash your hands.」

「ごはん用意できたよ。Dinner is ready.」

「宿題したの?Did you finish your homework?」

・・・などの英文を、徐々に増やしていってみてください。

子供は、

「まだだよ。Not yet.」

「今からやるよ。I’ll do it.」

「わかった。All right.」

などの簡単な返しでかまいません。

朝のあいさつを増やしたり、

「お腹が空いた。I’m hungry.」

「のどが渇いた。I’m thirsty.」

などのフレーズも増やしていってみてください。

 

 

5.まとめ

 

小学生になると、習うこと・学習することが大幅に増えて忙しくなります。

その中でも英語は日本語と文法構造が全く反対なので習得に時間が掛かり、挫折してしまう子もいるのが正直なところです。

お子さんが大人になるころには、国際化が進み、英語の必要性がますます高まることは間違いがありません。そんなお子さんが、子供のうちから英語嫌いにならないように、保護者の方がサポートする必要があります。

サポートといっても難しく考えることはありません。

一緒に楽しんで映画を観たり絵本を読んだりするたけで、子供は、どんどん英語が好きになってくれます。

毎日少しずつ英語に触れさせて、英語脳ができるようにしましょう!

さっそく今日から始めてみてくださいね。

 
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投稿日: Jun 27, 2019 | 閲覧数: 380 | カテゴリー:

 

ニュースde英会話(日本での小学校英語教育の新しいチャレンジ)

 

 

今日は、いつもとはちょっと趣向の異なる記事をアップします。

著者は、様々な英語で書かれたニュース記事のなかから、面白そうな記事をピックアップして翻訳し、自身のブログにアップをしているという方です。

今回は、ニュースde英会話、というタイトルの元、英語教育ナビ(当サイト)専用の記事を制作して頂きました!

 

目次:

1.はじめに

2.What’s happening? 何が起きているの?

3.How can we support our Japanese colleagues? どうすれば日本人の同僚をサポートできる?

4.Will ALTs need to change their approach? ALTは生徒へのアプローチの仕方を変える必要がある?

5.おわりに

 

1.はじめに

日本では、グローバル化推進の流れのなか、2020年より全国の小学校高学年より英語強化必修化が決まっています。

でも、英語能力が問われていない小学校教師に、英語教育が対応できるのか、外国人が補助講師として付くと聞いているが、きちんと指導能力がある先生が来てくれるのか・・・。

など、少し心配になっている保護者の方も多いと思います。

今日は、民間セクターで中高生へ英語の指導をしてきたLiam Carrigan氏が、小学校でのALT(Assistant Language Teacher)の職を受けることなり、その体験について述べている記事をご紹介します。

Carrigan氏が、2020年に向けた日本の英語教育における変化に伴って、ALTはどのように日本人教師への手助けをするべきだと感じているか。また、ALTの立場から、日本の子どもたちへのアプローチの仕方の変化についてなど、興味深い内容が書かれています。

今回は記事の抜粋とはなりますが、ぜひ英文を読んでから翻訳文を読んでみて下さいね!

 

英語記事のタイトル

A new challenge: Changes to elementary school English education in Japan for 2020 By Liam Carrigan

新しいチャレンジ:2020年に向けた日本での小学校英語教育の変化 by リアム カリガン

※参照/引用元はこちら

 

2.What’s happening? 何が起きているの?

Big changes are afoot and these will bring with them many new opportunities and, no doubt, plenty of new challenges to be overcome.

小学校の英語教育では大きな変化が起こっている状態であり、沢山の新しい機会をもたらすだろうが、疑いようもなく、そこに到達するためには多くの克服しなくてはいけない問題もあります。

From 2020, English will become an official subject for fifth and sixth grade students. Previously, English was categorized as gaikokukatsudo (foreign culture activities).

2020年から英語は5、6年生の必修科目となることになりました。それ以前は、英語は外国活動(外国文化活動)として分類されていました。

This rather flimsy labeling meant that the number of classes and the topics covered were inconsistent across different schools, and there were no universally agreed lesson outcomes or standardized methods of assessment.

この外国活動は簡単に分類されたものであって、いくつかの授業とトピックがカバーされてはいても、学校によって一貫性のないものであったし、全般的に決められた学習成果や基準化されたメソッドがあったわけでもありません。

It also meant that teachers were left confused and unsure as to the expectations of the lessons. Indeed, in previous jobs I did, on some rare occasions, encounter elementary teachers who would just hide at the back of the classroom and let the ALT deal with the course alone.

この授業にどんなものが期待されているのかも不確かであったし、教師たちを混乱させるものでもありました。実際に、前職でのレアなケースでは、ALT任せにして自分は教室の後ろに隠れるようにしていた小学校教師に遭遇したこともありました。

The new curriculum, which is being phased in over the next two years, will see new textbooks being introduced and the volume of classes being increased considerably.

2年以上に続く新カリキュラムでは、新しい教科書があり、かなり授業のボリュームも増加したものとなっています。

 

3.How can we support our Japanese colleagues? どうすれば日本人の同僚をサポートできる?

The new textbooks, while still not perfect, are, in my opinion a big step up from the previous materials, containing a large volume of interactive resources.

新しい教科書は、まだ完璧ではないものの、私の意見としては以前のものよりはかなり大きくステップアップしたものになっていると思います。対話形式で使えるものもかなり多く含まれたものとなっています。

In the absence of a regular ALT, the pre-recorded pronunciation drills, chants and listening activities provide at least some exposure to native-level pronunciation.

いつものALTがいないときにも、事前に録音されている発音ドリルや、チャンツ等のリスニングの活動で、少なくともネイティブレベルの発音の教材を生徒たちに提供することができます。

The resources also take some of the pressure off of our already overworked colleagues when it comes to preparing materials and activities for lessons.

このような教材を用いることで、既にオーバーワーク気味である同僚(日本人教師)たちへのプレッシャーをいくらかは減らすこともできるはずです。

 

4.Will ALTs need to change their approach? ALTは生徒へのアプローチの仕方を変える必要がある?

The new curriculum still follows many of the same target language points of the previous one. So, drastic changes won’t be necessary. However, it’s always good to try and change your routine up a bit each year to keep things fresh and stop complacency from setting in.

新しいカリキュラムはまだ以前と同じ言語学習ポイントの多くをターゲットとしています。この点から、(アプローチの仕方に)大幅な変化というものは必要ではないでしょう。

しかしながら、ときには自分の今までの教えかたのルーティーンに変化をつけて、いつでも新鮮に、同じやり方で落ち着いてしまうのではなく挑戦するということは、どんな時でも良いものです。

 

As much as you can, I would encourage ALTs to make their own lesson plans and materials, covering the target language in the curriculum. This has three major advantages.

あなたたちALTが出来ることとして、カリキュラムが目的とするポイントに沿ったもので、独自の学習計画や材料を作ることを私はお勧めしています。これには3つの利点があります。

 

1. It’s always easier to teach with your own materials. You can create activities, games and lessons that reflect your own teaching style and your own preferences.
2. Using your own materials as much as you can also frees up the components, games and activities in the textbooks for your colleagues to use. They will really appreciate this.
3. There will be extensive periods of downtime in your job (probably at least two  hours per day). Utilizing this time to make supplemental materials will go a long way toward making a good impression with your schools.
1.独自の教材であればいつだって教えるのはより易しいものとなります。あなた自身の教育スタイルやあなたの好みを反映した活動、ゲーム、レッスンを作り上げることが出来ます。

2.独自の教材をあなたが使うことで、同僚の教師たちは教科書に載っているゲームや活動を使うことが出来ます。同僚教師たちは、このことについてとても感謝してくれるでしょう。

3.仕事中に長めの空白時間があるでしょう(おそらく一日に2時間はあるはずです)。この時間を、補助的な教材を作る時間に充てましょう。そうすることであなたの学校への良い印象を与えることにもつながるでしょう。

 

5.おわりに

わたし達は、英語教育の変化、というと、どうしても新カリキュラムの内容や授業数のこと等に目がいってしまいがちです。

でも、今回の記事を読んで、ALTと担任の関係、ひいてはALTと小学校との関係というのが非常に重要であって、それが、小学校英語はの成功にもつながっていくんだな、ということを感じました。

また、ここまでしっかりと考えて

 

 
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投稿日: Jun 05, 2019 | 閲覧数: 523 | カテゴリー: