小学生が英語を習う目的は英検対策？【調査結果公開】

こんにちは！スモールワールドオンライン英会話運営代表のいおりです。

先日、スモールワールドでは小学生の保護者様に向けたアンケート調査を外部機関に依頼して実施しました。

質問項目はいくつかあったのですが、中でとても興味深い質問＆回答がありましたので、本日はこちらの円グラフをご紹介させて頂きます。

小学生が英語を習う目的の1位は、納得の回答でした！

小学生の保護者が「学校以外で英語を子供に学ばせる理由として、最も優先している目的とは？」という質問に対して４割を超える第一位になったのは、

実践的な英会話力の向上を目指したいから（41.8%）

というものでした。

小学校で英語が教科化され成績もつくようになりましたが、それでも小学生の親御さんの意識としては英語＝良い成績を取るためのもの、というだけではなく、もっと長い視点で見て、子どもに「英会話力を身につけさせたい」「きちんと英語が話せるようになってほしい」という気持ちが強いのかな、と思います。

これは、ご自身はまだまだ文法偏重の「英語」教科だけを学んできて、海外旅行に行っても簡単な日常会話さえ自信がないというタイプで、お子さんにはもっと堂々と英語が話せるようになって欲しい！という方が多いからなのだろうと想像します。

スモールワールドで英語を学んでいるお子さんの親御さんからも、よくそのような声をお聞きするからです。

小学生でも「英語資格取得」を重視している傾向が！

一方で、私が気になったのは「子供に英語を習わせている目的」としての第二位に選ばれたのが、

英検などの資格取得のため（32.6％）

と、なんと3割を超える親御さんが、資格対策のために子供に英語を習わせている、というアンケート結果です。

実はスモールワールドオンライン英会話では、英検対策のクラスが大人気。実に6割以上の方が受講クラスとして「英検対策」カテゴリーを選択しています。（複数回答の生徒アンケート結果より）

ただ、スモールワールドはもともと帰国子女と英検対策に定評があるオンラインスクールですので、英検対策レッスンが人気なのは当スクールだけの現象かとばかり思っていたのです。

今回のアンケート調査は外部機関に委託して、スモールワールドの生徒「ではない」人たちに聞いた結果です。そこでもまさか3割以上の親御さんが、小学生の子どもに「英検対策」（英検だけではないかもしれませんが、多くは英検かと・・・）のために英語塾や教室に通わせているというのは、非常に意外で驚きでした！

参考：英検以外の資格試験として　Toefl Jr.　国連英検ジュニアテスト　ケンブリッジヤングラーナーズ英語検定　などもあります。

過半数の親が子供の英検取得を希望している

さらに驚いたことに、英語学習をさせるうえで最も重視している目的として第三位に選ばれたのは、

英会話力と資格取得の両方をバランス良く（22.3%）

と考えているということです。

つまり、第二位と第三位を足すと合計で54.9%、なんと過半数の親御さんが、小学生の我が子には「英検（またはその他の英語資格）を取って欲しい」と思っている、ということです！

もちろん、資格取得だけではなく英会話力の向上を重視したいと考えている親御さんもたくさんいますが、それにしても過半数の親御さんが小学生の子どもに「英語を好きになる」だけではなくて「ちゃんと英語力が裏付けされる【資格】を取得して欲しい」と思っているというのが近年の傾向になっているようです。

小学生の英検受験・メリットについて

それでは、ここからはなぜそんなに多くの親御さんたちが子供に英検を取らせたいと思うのか、英検取得のための学習にはどんな効果があるのか、などについて少し考察をしてみたいと思います。

英検を取得させたいと思う理由はご家庭によって異なり、あるいは一つだけではなく複合的が理由があることでしょう。将来的に受験に有利になる、あるいはお友達が英検4級に受かったからうちの子どもにもチャレンジさせたい、といった環境的なこと、または「幼稚園児のころから英語を習わせているので、成果としてきちんと測ってみたい」といったご要望もあるかもしれません。

理由はさまざまあるとして、どのような理由であっても、共通して得られる英検受験の大きなメリットとしては、

「英語4技能をしっかり学べる」

ということが挙げられるのではないか、と考えます。

英会話スクールで楽しく英語ゲームをしたり英語ソングを歌ったりなどのアクティビティだけを行っていると、子どもは英語を楽しんで好きになってくれるかもしれませんが、どうしてもそれだけだと「英語という言葉の仕組みをきちんと学ぶ」ということがおろそかになりがちです。

文法偏重で英語を学んできた世代の親御さんは、「文法は中学校・高校でさんざんやらされるから、うちの子どもには、小学生のうちはリスニングとスピーキングを重視して学ばせたい」という傾向が強いです。

ただ、語学を学ぶ上では4技能をバランス良く学習していくことがやはり大切です。リスニング・スピーキングだけではなく、リーディング・ライティングも並行して学ぶ必要があります。その点で、英検対策や資格試験対策の学習をすることにより4技能全てを学べますので、これが英検対策を小学生にも学ばせる大きなメリットになるのです。

学校の試験対策とは違って、重箱の隅をつつくようなひっかけ問題や試験範囲の単語・熟語を全て丸暗記するようなテストではありません。総合的に英語を学んでいけるというのが英検対策の学習をしていく上で大きな効用になるのです。

英検対策に囚われる過ぎると、悪影響があります！

一方で、英検対策を熱心にサポートしている親御さんを見ていると、いつも心配に思うことがあります。

これはスモールワールドの先生方の多くが抱えている悩みでもあるのですが、

合格したからといって、その級の文法力が身についたとは限らない

ということを、どうぞご理解頂きたいのです。

「英検合格の秘訣とは？英検®対策人気講師 Tommy先生にインタビュー」

という記事の中の先生のコメントを一部抜粋します。

こうしたときに、親御さんとしては「先に、先に！」と急がないで、合格だけを目標にはせずに、あくまでも「総合英語力」を伸ばす手段として英検対策テキストを使う、という意識を持っていただくと良いかと思います。

別記事で【英検合格の秘訣】現役英語講師が伝授！小学生/中学生別の英検対策　という記事の中でOlive先生という別の講師からも同じようなコメントがあります。

親として、お子さんに英検の上位級にチャレンジして欲しい！ほかのお友達よりも上位級を取得して優越感や自信を得て欲しい、という気持ちがあるのは十分に理解ができますが、ぜひここはもっと長い目で見て、本当の英語力を身につけるために、資格だけではない本当の英語力の向上をゆっくりと見守ってあげて欲しいと思います。

さきほどのTommy先生の記事内では、こんなコメントもありました。ちょっと怖いエピソードになってしまいますが、正直、ものすごく良くありがちなパターンなのです。

英検×英会話、どっちも学ぶのが正解です！

私は、小学生が英検にチャレンジすること自体には、大いに賛成していますし、上位級を目指して頑張っているお子さんを応援しています！

ただ、英検対策の学習をしているからといって、少なくとも小学生のうちは「合否」にはあまりこだわらないで欲しいのです。

スモールワールドでは、小学生であっても全てマンツーマンでのレッスンを実施しています。また、講師は日本中どころか、過半数は海外在住講師です。つまり、生徒さんは近隣には居ないような大人と１対１で色々なお話ができる機会を得ることになります。

これは、普通に暮らしている小学生ではあまり無い経験ですよね。

親御さんの中には「子供には対面でレッスンを受けさせたい」と考える方も確かにいらっしゃいますが、一方でオンラインだからこそ、こうした貴重で有意義な体験ができます。

将来、グローバル化という言葉さえも陳腐化されるようなボーダーレスな社会で生きていくお子さんたちには、ぜひとも、試験対策だけではなく、小学生のうちから、大人と１対１で色々な話をして、視野を広げて欲しいと願っています。

そのためには、英検対策だけではなく、英語で会話をするというレッスンも併せて体験ができると良いですよね。英検×英会話、どちらにも偏らずに、楽しみながら英語を学んでいってください！

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