かつて講師として英検を指導し、個人的には英検1級を一発取得したJINです。
1級のリスニングから新しい形式の問題が追加されています
リスニングはリーディングと比べるとある程度センスや実力との関連度が高い分野です。苦手な人も多いのではないでしょうか?
しかし、コツさえ理解して対策をしっかり行えばセンスがある人に追いつき、追い越すことは可能
効果的な対策方法を知っているのと知らないのでは、テストの結果にも大きな差が生まれます。
実際私も英語講師になる前はそこまで特化した対策というのは意識していなかったのですが、経験を積むごとにその重要性が身に染みてわかります。
- 実際に一発合格した筆者が考える対策法を実践できる
- 各セクションの解き方のコツを知れる
- 恐らく他のどこにも紹介されていないパート3、パート4に特化した私が考えた奇抜なアプローチを紹介
まずオススメの参考書や問題集を教えてください
わかりました、とりあえず表にまとめて貼っておきますね
書籍名 | でる順パス単 英検1級 | 英検1級 過去6回全問題集 | 英検1級集中ゼミ | 最短合格! 英検1級 リスニング問題 完全制覇 | 英検1級リスニング問題150 |
おすすめ | (5.0) | (5.0) | (4.0) | (4.0) | (4.0) |
値段・コスパ | (5.0) | (5.0) | (4.0) | (4.0) | (4.0) |
特徴 | ・定番で間違いない単語帳 ・対策に必須 ・データを基に頻出単語を網羅 | ・実際の過去問6回分収録 ・対策に必須 | ・定番の英検準1級問題集 | ・ジャパンタイムズ出版のリスニング特化問題集 ・ | ・旺文社出版のリスニング特化問題集 |
本記事における主な情報源
作成元・著者 | 題名 |
文部科学省 | 各資格・検定試験とCEFRとの対照表 |
文部科学省 | 大学入試改革における英語資格・検定試験の活用について(関係資料集) |
文部科学省 | 連絡協議会用 試験概要説明 |
公益財団法人 日本英語検定協会 | 1級の試験内容・過去問 |
公益財団法人 日本英語検定協会 | 各級の目安 |
旺文社 | 資格・語学 | 英検 | 1級 |
※上記の文献、調査結果および情報源は筆者である私が英検1級記事を執筆するうえで基礎知識として参考にした文献の一部であり、必ずしも上記文献の内容に沿って執筆した訳ではございません
英検1級リスニング試験の構成内容
会話内容確認 | 聞いた会話情報と一致するものを選択 | 10問 |
文の内容確認 | 聞いた文の情報と一致するものを選択 | 10問 |
Real-life形式の内容問題 | 実生活で起こり得るリアルなリスニング内容と一致するものを選択 | 5問 |
インタビュー形式の問題 | インタビューの内容に関する問題を解く | 2問 |
英検1級のリスニングに関する出題方法は35分で27問を解いていく形式です。
- 所要時間が30分→35分
- 会話内容問題 12問→12問
- 文の内容問題 12問→10問
- インタビュー形式問題の追加
リスニングに関しては結構な変更点があります
英検1級の問題内容や問題数については別の記事で解説していますので、ご興味があればぜひご覧ください。
英検1級リスニング第1部「会話内容問題」の概要・問題例・解き方コツ
まずは1級のリスニング試験大問1の「会話内容問題」の解き方や問題内容を解説します。
パート1「会話内容問題」の問題例
A: Hi, James. Have you already bought a new car that you were talking about last time I saw you?
B: No, I haven’t yet actually. I’m still thinking because I heard a rumor that new model will be out soon.
A: Oh really? But is that rumor confirmed though?
B: I don’t know, my colleague Paul told me about it.
A: The Paul, Paul? I’ve known him for a long time but he’s always talking nonsense! You know what I think? Just ignore what Paul said and go for it!
B: Yeah you’re probably right. I should have followed my instinct in the first place.
Question: What will James probably do after?
1: He will wait until the new model come out
2: He will ask Paul for some advise
3: He will buy the car that he’s been talking about
4: He will go for lunch with Paul
リスニング中の会話は登場人物2人で5回、6回会話の折り返しがある問題が多いです。
これまでの英検級と比べるとより会話らしく、不自然さが減っているイメージ。英会話が得意な人は大問1で高得点を取れます。
- ジェームズが以前新しい車を買うことを考えていると言っていた
- その新しい車の新モデルが発売されるという噂があるらしいと同僚のポールに聞いた
- その噂が本当かどうかはわからない
- ポールは大体適当なことを言っている
- ポールのいうことは無視して買うべきだとジェームズに助言
結構な量のストーリー内容が盛り込まれています。
その上での質問文が「ジェームズはこの後何をするでしょうか?」という質問の選択肢が…
- 新モデルが発売されるまで待つ
- ポールに助言を求めに行く
- 以前から話していた新しい車を買う
- ポールと食事に行く
物語の流れを全体的に掴めていないと確信をもって答えの3には辿り着かないです
直近の英検1級過去問はこちらの日本英語検定協会公式HPでPDFにて確認できます。
英検1級リスニングパート1「会話内容問題」の解き方
それでは大問1の解き方を見ていきましょう。
リスニングを通して流れに付いて行って全体像を理解できるか
英検1級のリスニングでは「重要キーワードを探す」と言ったやり方では通用しません。
基本的にはリスニング内容全体を理解していないと解けないからです。
- 最初から最後までリスニングに置いて行かれずについていく
- 物語の前後関係を頭の中で同時進行で理解する
- リスニング音源が終了した時には大まかなストーリーが頭の中で作られている
先ほど重要なキーワードを抜き出すような問題ではない、と言いましたが、逆を返せば物語全体の流れを大まかにでも掴んでいれば答えられるのです。
その代わり物語全体の中でどこかでも抜けていれば、正答が難しくなります。
ピンポイントで聞くのではなく、最初から最後まで物語を追うように聞きましょう
次の問題への準備は大切
ひとつの問題に考え込み過ぎてしまったり、気持ちが持ってかれていってしまっていると、その後に非常に大きな悪影響を及ぼし、ドミノ式に崩れていきます。
1級では一度崩れたら修正があまり効きません、リスニング中は必ず集中して次へ次への気持ちで準備していきましょう。
先ほど言ったように、英検1級のリスニングは物語の全体像がつかめていなければ解けません。
つまり頭から捻り出そうとする時間は完全にムダな時間です。
諦めは肝心です、全体の流れを理解できなくて解けないのであればすぐに諦めて次の問題への準備をしましょう
次の問題の選択肢を先読みする余裕を作る
まず大前提として「答えが分からず考え込んでも頭から出てくることは無い」ことを覚えておきましょう。
分からなくてグズグズ考え込むのは時間のムダでしかありません
わからないならわからないで割り切って消去法で選ぶ、そして選んだら次の放送が始まるまで次の問題の選択肢を先読みして、リスニングが始まる前からおおよその物語の概要を予想しましょう。
1級リスニングではこれくらいの余裕が欲しいですね
英検1級リスニング第2部「文章内容確認」の概要・問題例・解き方コツ
次に英検1級リスニング試験の大問2「文章内容問題」の解き方や問題内容を解説します。
英検1級リスニングテスト大問1との違い
まずは大問1と大問2の違いを見ていきましょう。
パート2は1リスニング=1問ではない
英検1級リスニングパート1とパート2の一番大きな違いは「1リスニング≠1問ではない」という点。
パート2に振り分けられる問題数は10問ですが、リスニングは5種類しかなく、ひとつのリスニングに2問振り分けられているから
リスニング一つひとつiiが長く、その長いリスニングの全体を理解し、その上で出題される2種類の問題に答えなければなりません。
難易度はパート2のが高いです
パート2は会話問題ではない
もうひとつの大きな違いが「リスニング内容は会話ではなく文章である」という点です。
パート1では人と人の会話内容が問題になっていましたが、パート2では読み上げられる文章の内容を理解する問題です。
筆記試験の長文問題のような内容が読み上げられ、それをリスニングするような形
会話ではない分こちらの面でもパート2の方が難しいと言えるでしょう
英検1級リスニングパート2の解き方と対策
それでは大問2の解き方や対策方法を見ていきましょう。
音声だけの講義やセミナーを聞いているイメージで解く
- 講演会
- レクチャー
- 授業
このようなイベントに出席しているとしましょう。
この講演はプレゼンテーションや黒板、ホワイトボードは使われず、講演者の人が話すだけというタイプのものとします。
皆さんはどうやって内容を理解して内容を取り込みますか?
- 出来るだけたくさんの内容をノートに書き留める
- 内容の要点をノートに書き留める
- ノートは取らずとにかく耳を傾けて集中する
大体この3パターンに分かれるのではないでしょうか?
先ほども言ったように英検1級の「文章内容問題」は短いレクチャー、講演の一部のようなものです。
つまり、聞いた内容を一番理解して覚えるのに自分が一番得意な方法で挑むべき
- リスニングで聞いたものをとにかく書き留める
- リスニング内容の要点を書き留める
- リスニングにとにかく耳を傾けてノートは取らない
何でも自分に合うもので構いませんが、一番自分が内容を理解できて、後に出てくる問題を解けるような方法を使いましょう。
ただノートに書く場合は必ず英語で書く癖を付けましょう、いちいち日本語でメモを取っていては時間と労力のムダです
英検1級リスニング第3部「Real-life形式」の概要・問題例・解き方コツ
次に英検1級リスニングの大問3「Real-life形式問題」の解き方や問題内容を解説します。
パート3「Real-life形式」問題の特徴
「Real-life」という名前の通り、実生活の状況を想定したより想像力に富んだリスニング問題です。
簡単な流れを説明すると問題用紙に特定の状況(例:あなたは今~行きの飛行機に乗る為に~空港にいますなど)といった文章で記載されており、まずそれを読んで状況を頭の中で想像します。
ロールプレイングに近いものがあります
規定の時間(10秒)が過ぎたらその状況に関する音声が流れ、その後質問に対する正しい選択肢を選ぶという形です。
- リーディング
- 状況想像力
- リスニング
このようなスキルが一気に問われる問題と言ってもいいでしょう。
実際に英検1級で過去に出題された問題は日本英語検定協会公式HPでPDFにて確認できます。
英検1級リスニングパート3「Real-life形式」問題の本番で気をつけること
それでは、Real-life形式問題を解く上で気を付けるべき点を紹介します。
最初の10秒以降は必ず状況を読み返さないこと
状況と質問を読む時間が最初に10秒間与えられますが、この10秒が終わってから読み返さないようにしましょう。
リスニングが始まっても心配になって読み返したくなってしまいがちですが、確実に逆効果
音声に集中できなくなったら元も子もありません。
必ず状況と質問文は10秒で読み終えること、そして音声が始まってから読み返さないことは鉄則です
リスニングは長期戦、気持ちが切れたら終わり
筆記試験では自分のペースで一息ついて少し休憩なんてことができますが、リスニングでは不可能。
一息ついたら置いて行かれます。
必ず気持ちを切らしたり緩めないように、常に次の1問1問に集中
重複しますが、分からなかった前の問題は割り切って切り捨てる、必ず集中は前に向けましょう
英検1級リスニング第4部「インタビュー形式」の概要・問題例・解き方コツ
最後に英検1級からはじめて導入される大問4「インタビュー形式問題」の解き方や問題内容を解説します。
英検1級リスニングパート4「インタビュー形式」の出題形式
英検1級リスニングパート4、インタビュー形式問題はまずインタビューの背景を説明する音声から始まります。
This is an interview with Nathan Bowen, environment researcher at an university in London.
(こちらはロンドンにある大学で環境分野の研究をしている、ネイサン・ボーウェンさんとのインタビューです)
This is an interview with James Write, a script writer.
(こちらはスクリプトライターのジェームズ・ライトさんとのインタビューです)
This is an interview with Amy Cowell, who is a manager at one of the biggest environmental consulting companies in the UK.
(こちらはイギリス最大の環境コンサルティング会社のひとつでマネージャーを務める、エイミー・コーウェルさんとのインタビューです)
最初の序文では
- 誰とのインタビューなのか
- その人はどんな人なのか
- 何をしている人なのか
このような情報を簡潔に説明。
この短い冒頭文が終わると長めのインタビューが始まります。
実際に英検1級で過去に出題された問題やスクリプトは日本英語検定協会公式HPでPDFにて確認できます。
英検1級リスニングパート4「インタビュー形式」の解き方
それではインタビュー形式問題の解き方について見ていきましょう。
自分がメディアジャーナリストになった気分で聞いていこう
抽象的な表現になりますが
「自分が有名人、著名人にインタビューするメディアジャーナリストになった気分で聞く」
このリスニングを聞くとき自分は聞く側の視点(インタビュアー)でなければなりません。
インタビュー形式問題のリスニングは非常に長いです、一言一句集中していては(もしくはメモ取していては)付いていけなくなります。
長いリスニング問題で一度置いていかれたら致命的
だからこそ自分がメディアジャーナリストになった気分で、すべての情報を羅列してメモしながら聞くのではなく、インタビューの中の要点をしっかりと効果的にメモ書きする必要があります。
第3者の視点からリスナーとしてリスニング内容を聞くのではなく、自分はインタビュアー側だと考えながら強弱をつけてリスニング出来るとより効率的です
最後の問題だからこそこの試験一番の集中力を使い果たそう
英検1級(筆記、リスニング合わせて)の合計所要時間は135分間です。
2時間を超える長丁場ですが、このリスニングテストパート4、インタビュー形式問題がこの日最後の問題となります。
温存する必要がない最後の問題だからこそ、その日一番の集中力を使って完全燃焼しましょう。
「そんなこと分かっている」と思うかもしれませんが、いざこの状況になると気が抜けてしまったりしてしまうものです。
パート4が始まる前に必ず自分に「これが最後」と言い聞かせましょう
一発合格者おすすめの英検1級リスニングの対策方法・勉強法・参考書
ここでは、英検1級リスニングの対策にオススメの勉強法や参考書などを紹介します。
私の試験勉強に対する考え方【音声解説付き】
今でも信じられないのですが、私は18歳のころ、3ヶ月でIELTSを4.5から6.5(英検でいうと準2級レベルから準1級~1級レベル)に伸ばしました。
勉強量はもちろん多かったのですが、それ以上に今重要だったと思うのが勉強と目標に対する考え方の部分です。
実際に勉強をはじめる前に目標設定や、スケジュール組みなどをやっておくのがオススメです
昔からあるPDCAのフレームワークに沿って、効果的に勉強を改善しながら進められたのが最大の要因です。
- Plan:計画
- Do:実行
- Check:評価
- Act:改善
簡単にいえば、上記の頭文字を取って、サイクルを回して改善を続けるというものです。
この記事ですべて紹介すると長くなってしまうので割愛しますが、私が当時行ったすべての行動、考え、目標設定の方法などはコチラの記事で解説しました。
まずは現在の実力と目標との差を実感する
まずやっておきたいのは、英検1級の過去問を1回解いてみることです。
1級以下の下位級では、初っ端から過去問をやる方法に触れていませんが、難しいテストであればあるほど、まず過去問を解いてみるべきです。
理由はシンプルで、現在地とゴールの距離を測るため
現在の立ち位置、現在の実力で解ける問題、解けない問題を理解しておくのは非常に重要です。
- 合格との差が大きい→中期的に中間地点の目標も立てる
- 意外と合格スコアとの乖離が少ない→苦手部分を克服 or 得意を伸ばすなど特化した戦略を立てる
- まったく理解できない→まず基礎から固める必要がある
英検1級には、過去問があるので、まずは過去問を手に入れて自分の立ち位置を理解しましょう。
リスニングの特訓をしてリスニングがうまくなる訳では無い
リスニングの対策=リスニング力を鍛える
そう勘違いしている人も多いと思うのですが、もちろんリスニングで高得点を取るにはリスニング力(耳の力)も必要ですが、ベースとなるのは単語やフレーズなどの知識です。
いくら耳がいい人でも、会話中に出てくる単語や英会話フレーズを知らなければ聞こえません
リスニングに出てくる単語やフレーズをすでに文体で理解していてはじめて、リスニングでも聞いて理解できる可能性が出てくるのです
どうしてリスニングでも単語習得が重要なの?
リスニングと単語を結び付けて考えている人は意外と少ないかもしれませんが、リスニングにおいても単語力は非常に必要です。
薄っぺらい単語力の土台では、その上の4要素もガタガタになり、最終的な総合英語力もぐちゃぐちゃになってしまいます。
言語において単語を知っていなければ話しになりません。
英検でも私はまず単語力の底上げが第一優先だと考えています
英検1級のリスニング単語をまず理解する為にすべきこと
これまで英検1級レベルの単語取得にはパス単をオススメして来ました。
もちろんこの単語帳は必要です、しかし筆記試験での話です。
1級用のパス単に出てくるような高いレベルの単語はさすがにリスニングではあまり出てこないからです。
英検1級がとてつもなく難しいレベルだと思われている理由は筆記試験のパート1、語彙問題にあります
「1級が難しいと思われる理由は語彙問題にある」の真意については、別の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
筆記試験の語彙問題で出てくるような上級単語は、リスニングでは基本的に使われません
そんな語彙がリスニング中に使われていたらとてつもない難易度になってしまいます。
なので、英検1級リスニング用の語彙力、フレーズ力をつけるためにオススメなのが英検1級リスニング模擬試験の書籍を使うという方法です。
オススメの問題集はコチラです!
- まず普通にリスニング問題を解く、解き終わったらスクリプトをすべて読む
- スクリプト内で知らない単語やフレーズは、発音含めすべて調べ上げて覚えなおす
- 同じ問題の2週目を行い、リスニング内容を完全に理解できたか試す
- それでもわからないリスニングはもう一度スクリプトを見直して、時間を空けて3週目を行う
リスニングを理解する為の前提として
- リスニングで出てくる単語やフレーズをそもそも知っている
- その単語やフレーズの正しい発音を知っている、自分で発音できる
- その単語やフレーズを耳で聞いても認識できる
この3段階が必須です。
この3つの内ひとつでも欠けている単語やフレーズは、例え目で見て理解できるものでも耳で聞いたらまったく理解ができないものと考えていいでしょう。
だからこそリスニングは2週も3週も耳で認識できるまで同じ問題をやるべきなのです
リスニング力と発音の関連性については、ミライズのトレーナーさんとのインタビューで語って頂きました。
多聴力と精聴力は日々の生活でカバーしよう
- 精聴力:内容を正しく聴く力、丁寧に聴く力
- 多聴力:異なる英語の英語リスニングにたくさん触れる
リーディングでは、多読力と精読力という話をしましたが、リスニングでも多聴と精聴は重要です。
リスニングというと、動画やリスニング教材を思い浮かべてしまうかもしれませんが、英検リスニングでは映像が流れないため、映像付きの素材を使うのはあまりオススメしません。
映像があるのとないのでは入ってくる情報量が格段に違う
音声だけの媒体では、やはりポッドキャストや英語のラジオが多聴には効果的でしょう。
さらに応用編としてオススメしたいのが、BBC Learning English、私の中では世の中にある無料英語教材の中で最高峰だと思っています。
英検に特化しているわけではありませんが、BBCが作ったポッドキャストも用意されています。
BBC Learning Englishの詳細については、別の記事で解説しています。
有料でもいいから自分のためになる内容や好きな内容で多聴したい場合は、オーディオブックも非常にオススメできます。
私が一番オススメのオーディオブックサービス、Audibleについても別の記事で解説しています。
精聴力に関しては
- シャドーイング
- ディクテーション
- 音読
このような学習法で高められます。
ディクテーション
ディクテーションは、音声を聞いた後に、音源を止めて自分が聞き取った文をそのまま文字起こしする、かなり有名なリスニング勉強法です。
言葉だけではわかりづらいかと思いますので、ディクテーションに関するわかりやすいオススメ動画を紹介しておきます。
リスニングにおいては、精聴力という面でディクテーションはかなり役立つものです。
リスニング精度の向上
聞き取れなかった箇所の明確化
苦手な単語やフレーズの割り出しなど
ディクテーションのやり方や効果については個別の記事で解説しています、気になる方はぜひチェックしてみてください。
シャドーイング
シャドーイングは言葉通り、音声を聞きながら、その音源の陰になるように自分で声に出して発音する練習方法です。
最近ではとくに人気の勉強法ですよね。
こちらも、わかりやすい動画をまず参照していただければと思います。
- 英語の音に対する感度を向上
- リスニング集中力のを高める
- ネイティブスピーカーの音やスピードに慣れる
シャドーイングのやり方や効果、コツ、オススメ教材についても個別の記事で解説しています。
シャドーイングはわりと工数がかかるトレーニングなので、より簡素的に行いたい場合はリピーティングもオススメ!
パート3のReal-life問題に特化した対策法
パート3の問題では最初に今自分が置かれている架空の状況を読むために10秒間が与えられます。
Real-life形式の問題ではこの10秒間が勝負だといってもいい
一言一句しっかり理解して、頭の中で自分が今どこにいて、どんなことをしているのかなどを読みながらしっかりと状況を整理できなければなりません。
頭の中でその状況をいかにインプットして、想像できるかが重要な勝負になってきます。
- 状況がいまいち理解できない
- 音声に集中できない
このような致命的な問題が発生します。
10秒で状況把握できる練習をしておく必要があるのです。
- 英文速読を特訓する
- 過去問や問題集を使って特訓する
もちろん2つやったに越したことはありません、もし2つやる場合は英文速読→問題集→過去問がオススメです。
速読が苦手な方が精度を維持してスピードを上げる対策はたくさんあります。
単語力などは勉強すればするほどついてくるのでやるしか方法はないのですが、長文読解に関しては以上のようなコツを覚えると非常に楽になります。
またこのようなテクニックは英検を越えて一生使える英語スキルです。
英検1級対策に役立つどれかを選べ!と言われたら、速読、スラッシュリーディング、スキミングとスキャニングの3つを選びます
以前は書籍を紹介していましたが、この3つに関してはすべて記事を書きましたので、無料でイメージをつけられます。
ぜひ、リーディングや速読に苦手意識がある方は、以下の記事をご覧ください。
パート4のインタビュー問題に特化した対策法
インタビュー形式問題の対策では
- インタビュー形式の英語に慣れて
- インタビューがどのように英語では進んでいき
- どのような表現が使われ
- どのように聞けば自分の中で情報が整理できるのか
このような対策法であるべきです。
インタビューを毎日1個ずつでもいいから聞くことで、インタビュー内容を整理する力が培われます
YouTubeでインタビュー動画を探して音声だけで聞くのもいいのですが、一番オススメなのが月間英語学習雑誌の「イングリッシュジャーナル」です。
英語学習者向けの雑誌なのでスクリプトも揃っていますし、テレビインタビューのようにハプニングも無く聞きやすい解説も付いているため、英検1級インタビュー形式問題にうってつけと言えます。
コンテンツ自体も非常に面白く、私も昔毎月買っていました
最後はもちろん過去問で追い込む
受験するのは英検1級ですから、最後は必ず過去問を使って追い込みをかけましょう。
過去問での対策は避けられません
問題集もいいのですが、やはり最後は実際のレベルで問題を解くことが必要になります。
過去問集は筆記試験でも使うものなので、合格したいのであれば必要不可欠な教材です
どのようにプランを立てたらいいのかわからないという方の為に、私が推奨する英検1級合格を目指すための6ヶ月プランは全部公開していますので。
気になる方は、ぜひ参考までに以下からご覧ください。
英検1級リスニング対策におすすめの参考書・問題集まとめ
書籍名 | でる順パス単 英検1級 | 英検1級 過去6回全問題集 | 英検1級集中ゼミ | 最短合格! 英検1級 リスニング問題 完全制覇 | 英検1級リスニング問題150 |
おすすめ | (5.0) | (5.0) | (4.0) | (4.0) | (4.0) |
値段・コスパ | (5.0) | (5.0) | (4.0) | (4.0) | (4.0) |
特徴 | ・定番で間違いない単語帳 ・対策に必須 ・データを基に頻出単語を網羅 | ・実際の過去問6回分収録 ・対策に必須 | ・定番の英検準1級問題集 | ・ジャパンタイムズ出版のリスニング特化問題集 ・ | ・旺文社出版のリスニング特化問題集 |
でる順パス単 英検1級
内容・評価 | |
概要 | 過去のデータを基に英検1級頻出単語を完全網羅 |
オススメ度/重要度 | (5.0) |
料金/コスパ | (5.0) |
対象 | 受験者全員 |
期待できる効果 | 効果的に英検1級の頻出単語を取得して合格を目指す |
英検1級の単語学習はこれです、自信を持って言えます。
いわゆる「ネイティブでも難しいと感じる英検1級単語」というのは筆記試験の中でも「語彙問題」でしか出題されません。
私が英検1級に合格した時はこのパス単の7割強を覚えて本番に挑みましたが、語彙問題は25問中24問に正解しました。
最重要レベルで必要な書籍です!
- 過去のデータを深く分析
- 実際に出現する正確な頻出単語を掲載
- 単語帳はこれ以外ありえない
英検1級 過去6回全問題集
内容・評価 | |
概要 | 過去6回分の過去問を収録する問題集 |
オススメ度/重要度 | (5.0) |
料金/コスパ | (5.0) |
対象 | 受験者全員 |
期待できる効果 | 実際に過去に出された問題で対策をして合格に近づける |
合格に必須の1冊です。
どんな試験でもそうですがやはり過去問を使って傾向や内容を掴んだり、スピード感に慣れるのは大切です。
大学受験をする人はセンター試験の過去問を必ず事前に解きますよね?高校受験をする人は必ず事前に過去問を解きますよね?英検もそれとまったく同じです。
問題集と過去問は別物と考えてください。
過去問を事前に解いておかないと本番で予期しないアクシデントが発生する確率も高まります
- 過去問が対策でもっとも重要なピース
- 安心の旺文社
- 過去問なしに対策はあり得ない
他の出版社からも過去問集が出版されていますが、私は旺文社のものを一番オススメしています。
英検1級集中ゼミ
内容・評価 | |
概要 | 30日完成と大容量の予想問題集 |
オススメ度/重要度 | (4.0) |
料金/コスパ | (4.0) |
対象 | 全受験者 |
期待できる効果 | 大容量の英検1級総合問題集 |
対策ゼミは、30日間と大きなボリュームが特徴的。
基本的には過去問に取り掛かる前の、ウォームアップとして使うのが非常にオススメです。
過去問・問題集の使い方や使うタイミングなどは以下の記事で紹介しています。
関連記事:独学でもできる!実際に合格した私が英検1級の勉強法全部見せます|6ヶ月学習計画
最短合格! 英検1級 リスニング問題 完全制覇
内容・評価 | |
概要 | ジャパンタイムズ出版のリスニング特化問題集 |
オススメ度/重要度 | (4.0) |
料金/コスパ | (4.0) |
対象 | リスニングに特化して対策をしたい |
期待できる効果 | 1級のリスニング形式に慣れてスコアアップを狙う |
まずオススメしたいリスニング問題集のひとつが、こちらの「最短合格! 英検1級 リスニング問題 完全制覇」です。
基本的にこれまで旺文社の問題集をオススメしてきましたが、1級のリスニング問題集に限ってはこちらの書籍もかなりオススメの内容です。
一方紹介する2冊間で大きな違いはありませんので、好きな方を選んでいただいてまったく問題ありません。
英検1級リスニング問題150
内容・評価 | |
概要 | 旺文社出版のリスニング特化問題集 |
オススメ度/重要度 | (4.0) |
料金/コスパ | (4.0) |
対象 | リスニングに特化して対策をしたい |
期待できる効果 | 1級のリスニング形式に慣れてスコアアップを狙う |
こちらも英検1級のリスニングに特化した問題集です。
重複なりますがこの2冊に大きな違いはないので、旺文社の問題集に慣れている人はこちらを使っていく方向でいいのかなと思います。
英検1級対策の全体でオススメの参考書や問題集は、別記事でまとめて紹介しています。
ぜひご覧ください!
英検1級はオンライン英会話で対策できる
ご存じの通り、すでに相当な英語力がない限り、英検1級対策をすべて独学で行うのはかなりタフです。
「よし、オンラインで対策しよう!」
そう思っても英検1級対策レッスンを行っているサービスは、下位級に比べて極端に限られています。
- 受験者数が他の級より少なくニーズが小さいため
- レベルが高く非ネイティブ講師の場合レッスンを行えない可能性があるため
- 合格者が一握りなので教え方を知っている人が少ないため
一番の理由は英検1級の特殊性やレベル、経験のない非ネイティブのアルバイト講師では教えられないという点でしょう。
だからこそ、英検1級にオンライン英会話を活用するなら、下位級よりもサービス選びが圧倒的に重要なのです。
ということで、実際に合格し、講師としても英検指導経験のある私が1級対策におすすめのオンライン英会話ランキングを作りました
もったいぶってもしょうがないので、結論を表にまとめました。
とはいえ、これだけで終わるのも寂しいので、ELT英会話を少し解説します。
内容・評価 | |
概要 | ロンドンの語学学校が運営するオンライン英会話 |
オススメ度 | (5.0) |
月額 | 14,300円~ |
注目ポイント | 日本人を熟知した最高クオリティのネイティブ講師 |
期待できる効果 | 英検1級に直進しながらその先を見据えた勉強もできる |
結論から申し上げますと、すべての側面を加味してELT英会話が断トツの1位です。
断トツでオススメする理由は、英検1級の指導だけでなく、すでに中上級レベルある学習者をさらに一歩進めてくれる場所だからです。
「なぜそんなことが言えるのか?」
そう思った方もいるかもしれません。
ちなみに私がELT英会話で受講しはじめたのは、英検1級を取得した後、もっと言えばイギリスの大学を卒業してからです。
「もう他の人から学ぶことなんてないのでは?」
私も一時期そう思っていたのですが、ELT英会話で学びはじめてから考えが変わりました。
これまでいかに感覚に頼って英語を運用していたかを思い知らされた
もちろん感覚で英語を運用するまでには相当の時間と努力がかかります。
しかし、感覚で英語を使えるようになったその先は、深い意図をもって難解な文法や単語、表現をすべて把握しながら操るレベルだと気づかされたのです。
私が言うまでもありませんが、ELT英会話はロンドンで35年以上、大手企業や政府機関に勤める駐在員の方々を指導してきた語学学校です。
ロンドンの語学学校クオリティなだけでなく、日本人の特徴すら熟知している他にない絶対的メリットがあります。
また、界隈では珍しい担任制かつ1レッスン50分なので、講師の方との関係を深められる
私はローラ先生というベテラン講師の方が担任なのですが、オンラインでしか会ったことないのに、長年知り合いかのような感覚があります。
- 「もっとやりたいことはない?」
- 「どこを重点的に鍛えたい?」
- 「変えたいところがあったら言って」
このように、レッスンをリードするだけでなく、柔軟に自主性も尊重してくださるので本当に続けやすいです。
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