偏差値40の公立高校から、18歳の頃にIELTS6.5取得しイギリスの大学に行ったJINです。
結論、私はPDCAを回せた(当時は無意識)ことで、たった3ヶ月でIELTSスコアを4.0から6.5に上げられました
- 10年越しになぜ3ヶ月で英語力を爆上げできたのかわかった
- PDCAフレームワークを用いた英語学習
- 目標をこれまでにないくらい細かく設定して行動しよう
私は偏差値40の公立高校に通いながら英語を独学ではじめたときから、イギリスの大学を卒業して今に至るまで、英語がもっとも飛躍的に伸びた時期はたったひとつ。
イギリスに住んでいたときではありません、日本でIELTSを猛勉強した3ヶ月です。
無謀だと思われた海外進出を狙って、2011年12月18日に受けたTOEFLの結果は49点(IELTS換算で4.0)
どん底に落とされた2011年12月18日から3ヶ月猛勉強して、2012年3月10日に受けたIELTSで6.5を取りました。
当時から10年も経ちますが、今までなぜ独学で、短期間でこんなにも急激に上達できたのか、他の人が再現できるようなことはあったのか…とずっと考えてきましたが、答えがわからなかったんですよね。
しかし、最近になってたまたま読んでいた本により10年追い求めていた答えが見つかったのですべて公開します
当時なぜかPDCAを無意識に英語学習に落とし込んで適切に高速で回せていたというのが結論です。
- 英語を伸ばすために再現可能な方法がわかる
- 実際にすべて自分で実行した筆者の経験をすべて公開
- 勉強法や参考書など表面的なことよりももっと重要なマインドを紹介
それって簡単な方法?
全然簡単じゃないよ、自分で考える力と勉強量が不可欠だけど、やり切れば生み出される成果は再現可能だと思う
そもそもPDCAサイクルとは何か|簡単に解説
PDCAサイクルは、もともと品質管理や業務管理における継続的な改善方法として知られ、戦後の日本で生まれたフレームワーク。
超シンプルに言えば単なる試行錯誤なのですが、試行錯誤を効果的に具体化した有名な概念です。
PDCAの頭文字は
- Plan:計画
- Do:実行
- Check:評価
- Act:改善(鬼速PDCAではAdjust:調節になっている)
以上を表しています。
まずは、PDCAの概念を一般的な英語学習に落とし込んだ際に、どのような形になるのかを解説します。
もっとも重要なPlan(計画)フェーズ
PDCAサイクルを回すうえでもっとも重要になのが、最初の計画フェーズです。
サイクルを回すわけなので、最初からつまずくとうまく回転しなくなってしまいます。
最終的な成果の半分以上は計画フェーズによって決まる
英語学習であれば、まずは明確な目標、ゴール設定です。
- TOEICで800点
- IELTSで6.0
- 英検1級合格
ここで重要なのは、目標はできる限り明確かつ細かいものであるべきという点です。
たとえば、TOEICで800点以上!ではなくTOEIC850点といったようにピンポイントで設定
「英会話ができるようになりたい」というような抽象的な目標ではなく、あらかじめスコアや合否で目標設定できるので、英語学習のPDCAサイクルは試験対策ともっとも相性がいいです。
ゴールを決めたら、その下にある付随する目標を設定します。
- 合格・達成したい時期(できる限りピンポイントで)
- より詳細なスコア(例:リスニングで○○点)
- 細かい成長具合(例:IELTSのリーディングを4.0から6.0へ)など
精神的負荷が気にならない、高い目標の方がガムシャラに突き進める方であれば、あえて高い目標を設定するのもアリ
Planフェーズで失敗するケース
計画の部分で失敗する理由は明らかで、計画ばかりに気を取られて動き出せない、もしくは雑になりすぎるかのどちらかです。
詳細に突き詰めるのは重要なのですが、いくら計画が重要とはいえ動き出せなければ意味がなくなります。
試験対策であれば、まずは時期、詳細スコア・級、成長具合を徹底的に考えてみよう
「計画が雑」に関しては、十分に具体的でないことが原因です。
- 「来年までに」ではなく2022年12月15日までに
- 「英会話ができるようになる」ではなくIELTSのスピーキングで7.0
- 「2025年に」ではなくより直近の目標(3ヶ月スパンが理想)
目標のさらにその向こうも考える
主とする目標を設定したら、もしその目標を達成したうえでの次の目標も考えてみます。
- IELTSで7.0を取る→イギリスの○○大学院に合格する
- TOEICで800点を取る→次はIELTSに挑戦して7.0を目指す
- 英検で1級を取る→次は通訳案内士を取る
英語学習に一生終わりはないので、さらに先の目標というのは比較的考えやすいです。
現在地と目標地点までの距離を測る
ここで現在置かれた立場と目標地点との間にある距離を測り、足りないところ、磨くべきところはどこなのかを抜き出します。
とにかく何でも書き出してみましょう。
- どう考えてもリスニング力が足りない
- 長文を読むのが遅すぎる
- 単語力がなさすぎてまともに過去問も解けない
- 緊張しいなのでスピーキングでは力が出せない
- そもそも正しいライティングって何?という状態
この課題分析は最初の目標設定ほど具体的というわけではなく、数が多ければ多いほど後に役立ちます。
洗い出した課題の優先付けと絞り込み
次はたくさん書き出した課題の優先付けと絞り込みです。
私が読んだ「鬼速PDCA」では優先付けと絞り込みでは、以下の点を踏まえることをオススメしています。
- インパクト(効果がありそうなもの)
- 気軽さ(予算、心理的障壁、自分の気乗り具合)
- 時間(より早く結果が出せそうなもの)
上記の3点を踏まえ、まずは課題を3つに絞るとやりやすい
中期的な目標を設定
3つ課題を割り出したら、次は課題を踏まえた中期的な目標(ゴールではない)を設定します。
- 過去問のリスニングで○○問正答する
- 単語帳の70%を覚え切る
- 長文問題を○○分以内に解き終える
中期的な目標を設定したら、その中期的目標を達成するためにすべきこと(すなわちすべき勉強法)を考えます。
- シャドーイングをしてリスニングの地力を上げる
- 単語カードを使って単語を覚える
- 英文速読法のトレーニングを積む
勉強法というのは最初のうちは机上の空論でしかないので、まず決めたら行動に移してみるのが重要。
合わない、成果が出ないと思ったら乗り換える瞬発力も大切です。
最初うまくいかないのは当たり前、後に検証すればいいのでまずは動き出すことの方が重要
最初から自分に合った勉強法に出会える方が稀です、いくら自分に合ってそうな会社を探しても、いざその会社に勤めてみないと実際に合っているのかどうかはわからないのと似ています。
1社目から自分に完璧に合致する会社に出会う方が難しいですよね…
細かい設定が大切になるDo(実行)フェーズ
計画フェーズで緻密なプランを立てたからと言って、P以降が抽象的になるわけではありません。
2番目のDoフェーズでも考えることがたくさんあります。
具体的なタスクに落とし込む
計画フェーズで決めた内容はあくまで思考の全体像であり、実行フェーズでは思考さらにタスクベースに落とし込む必要があります。
- 時間:毎日○○時に××をする、金曜日に○○をするなど
- 具体性:○○に過去問の××ページを行うなど
- 規則性:毎日朝起きたら○○をするなど
イメージ的には思考を具体的なスケジュールに置き換えるような感じ
あいまいなままスタートさせない
「気が乗った時に」「時間がある時に」「大体これくらいやりたい」
このように勉強をあいまいにスタートさせてしまいがちですが、実行する前にスケジュールを立てることは非常に重要です。
毎週日曜日の夜に次の1週間のスケジュールをビッシリ組むみたいな形でもいいですね!
Doフェーズで失敗する主な要因
こちら「鬼速PDCA」でも解説されているのですが、実行フェーズで失敗する原因は計画がしっかりできていないことに起因し、主に3つカテゴリーに分けられます。
- 計画の欠如→自分で考えたものではなく人にやらされた計画である
- 計画が粗い→「どのように」の部分の詰めが甘い
- 無茶な計画→自分のキャパ/リソースを大幅に超えた計画
英語学習に関してはとくに1番目に引っ掛かりやすいと私は思っていて、たとえば私も含め英語学習法を発信している人たちはごまんといるわけです。
○○さんが××と言っていたから私も同じようにやる
経験者の話を参考にするのは非常に有益ですが、自分で考えることをやめてしまうとまったく意味がなくなってしまいます。
- 自分に必要な側面は何なのか→足りないところは自分にしかわからない
- その勉強で成果がでているのか→万人に合致する勉強法はない、成果を理解できるのは自分だけ
- ムリをしすぎていないか→やりたくないと感じながらムリやりやるのはよくない→アプローチを変えてみる
自問自答は必ず頻繁にしてみるのがオススメ
実行フェーズは何も勉強をすることだけではない
英語学習における実行フェーズは何も勉強を実行するだけではありません。
- 過去問をネットで注文する
- オンライン英会話の無料体験に申し込む
- ライティングの添削をしてもらう
このようにまずは障壁の低いものからタスク化をすることで、後のDoタスクへスムーズにつながります。
また「失敗するのが怖い」という理由で実行に移せない方も多いはずですが、タスクのハードルを下げることで一番難しい第一歩を踏めるのも重要です。
走り出すまでが一番エネルギーが必要、車のエンジンと同じです
かならず達成度は監視しておく
スケジュール組みをしたところで、すべて達成できるというのは逆に珍しいです。
なぜならスケジュールを組むときはやる気に満ち溢れているため、自分のキャパ以上のタスクを詰め込んでしまいがちだから
すべて達成できなかったからと言って「自分はやっぱりダメだ」と諦めないように、毎日の終わり、または週終わりにいくつ達成できたかを考え、タスクの内容や頻度をより最適化させてみましょう。
だからと言って甘すぎる最適化を繰り返すと最終的に諦めてしまうかもしれないので注意
Doのリストはアプリを使って管理
タスク管理に関しては、やはりアプリを使うのがもっとも効率的です。
世界にはたくさんのタスク管理アプリがあり、それぞれ特徴が違うので「コレ」ということはできませんが、私は普段から「Google ToDo」というGoogleカレンダーやGmailと同期できるアプリを使用しています。
とりあえずひとつ試してみたいという方はぜひ使ってみてください。
自己評価を下す重要なCheck(検証)フェーズ
チェックとあるように、検証フェーズは実行フェーズの進捗を確認するためのものです。
ストイックとはいえ、必ずネガティブなできなかったことばかりに焦点を合わせるのではなく、必ずできたこと、良かったことなどポジティブな面も評価しましょう。
3つのシンプルな評価軸
たとえばDoフェーズ後の成長を検証したい場合、評価として考えられるのは3種類です。
- 十分に満足
- 満足していない
- 何も変わっていない
これまで行ってきたタスクを一つひとつ見て、この3段階評価で検証するとわかりやすいです。
検証をしないとゴールへつながらない
「行動こそ命」
たしかにその通りですが、この検証フェーズを飛ばしてしまうと迷子になってしまいます。
イメージ的には目的地への道のりがわからないまま走り続けている感じ
最短の道のりを知っている軽自動車と適当な道をなんとなく飛ばすスポーツカー、どちらの方が先に目的地に到着できるか…現実的に考えるとどちらも勝つ可能はありますよね。
目指したいのはこのどちらかではなく、2つを兼ね備えた最短の道のりを知っているスポーツカーです。
実行と検証を全力で繰り返すことで最短の道のりを知っているスポーツカーになれる
検証ばかりをしてしまうのも良くない
先ほどの軽自動車とスポーツカーの競争の例えを考えてみるとわかりやすいのですが、実行を怠って検証ばかりするのも意味がありません。
どの道が最短だろうかと地図を見ているばかりで、一歩も動き出せていないことを意味するからです。
検証するうえで重要な3つのポイント
- ゴールまでの達成率
- 計画フェーズで設定した中期的目標までの達成率
- 予定通りできているか(タスクスケジュールの進捗)
- そもそも実行できなかった
- 実行の質/量が不十分であった
- 事前に想定しなかった問題が発生した
そこであぶり出した未達の原因をさらに解決していくというイメージになります。
成功できた要因もかならず活かす
先ほども言いましたが、できなかったことばかりを並べるのではなく、成功できたことを考えるのも非常に重要です。
- 今週はなぜ全タスクを終えられたのだろう
- 過去問でここまで正解できたのはなぜだろう
- リスニングが耳に入りだしたのはどんな理由からだろう
基本的に、ポジティブな側面が無いと続かないので、ポジティブな要因を分析して自分を褒めてあげるのも重要です。
ネガティブ、ポジティブ関わらず気づいたことを整理する時間としても有効!
今後さらに最適化するためのAct/Adjust(改善/調整)フェーズ
PDCAサイクルの最後を担うのは改善/調節フェーズです。
- 目標の調節
- 計画の調節
- タスクの調節
PDCで見つかった課題や成功体験を基に、さらに調整や改善を加えて最適化していきます。
ゴールレベルの調整は大胆に
ゴールレベルの調節というのは、最初に決めた目標の調節になります。
- 中止(達成してしまった、諦めた)
- 変更(もっと上を目指す、目標レベルを下げる)
- 追加(さらなる問題が発覚)
英語学習で言えば以下のような状況が考えられます。
- 中止:もう英語上達を目指すのは諦める、別の目指したい目標が見つかった、目標スコアを達成した
- 変更:目標があまりにも無謀すぎてモチベーションが下がる、自分が思ったよりできたので目標レベルを上げる
- 追加:最初は思いもしなかったが、自分はライティングの知識がまったくないようだ
Aフェーズは次のサイクルを回す布石でしかない
PDCAと終わったからこれで終わりと思ってしまいがちですが、Aはまた次のPを行うためのベースでしかありません。
PDCAではサイクルを何度も回すことに意味があります。
あくまで次の計画をより具体的に行うための調節・改善
調節や改善は必要が無い場合もある
先ほど紹介した3つの調節例をもう一度見てみましょう。
- 中止(達成してしまった、諦めた)
- 変更(もっと上を目指す、目標レベルを下げる)
- 追加(さらなる問題が発覚)
目標の調節をする必要が無いという場面はかなりあるはずです。
そういう時は、タスクの調節や改善策を考え、新たな計画フェーズに進んでいきましょう。
思考はマインドマップで管理すると便利
PDCAを回していると頭の中が混乱して、どうしたらいいのかわからない、昨日思っていたことを忘れてしまったなどといった状況になるのは必至です。
そんな時は思考を視覚化できるマインドマップの活用が必須になります。
タスク管理ツール同様いろいろなツールがありますが、私が普段の仕事でも使っているマインドマップは「Mindmeister」です。
有料プランもあるサービスですが、無料版でも使える範囲が広く使いやすいのでオススメです。
10年前PDCAを回して3ヶ月でIELTSを4.0から6.5に上げた方法
PDCAの概念について一通り説明したところで、私が10年前どのようにしてPDCAを回し、3ヶ月でIELTSを4.0から6.5まで上達したのかをすべて公開します。
当時はPDCAの概念は知らず、無意識に似たようなことをやっていただけなので先ほど紹介した内容とはややズレがありますが、参考になれば嬉しいです。
目標は2012年3月10日のIELTSで6.0を獲得すること
海外の大学に行くのを夢見ていた当時の私は、2011年12月18日にTOEFLを受験し、49点(IELTS換算4.0)という大学進学など到底不可能なレベルを受け取りました。
このままでは絶対にムリであることを悟り、まずは計画から立てました。
目標の設定
そこで立てた目標は進学に必要とされたIELTS 6.0です。
- メインのゴール:IELTS 6.0
- 達成時期:3か月後の3月10日に名古屋で開催されるIELTS試験で
- その先の目標:海外の大学に行く
3月10日のテストで6.0以上を取れなければ国内外含め進学はせずに就職という選択だったので、背水の陣でここまで詳細な目標を立てました。
IELTS 6.0との距離を測る
現時点の実力と目標との距離を測るうえで重要なのは、主観的に判断しないという点です。
そこで重要なのが過去問を本番と同じ時間で解いてみるという方法。
- ライティングの書き方をまったく理解していない
- どうあがいてもスピーキングの練習は自分ひとりではできない
- リーディングは読むのが遅すぎて時間切れ
- リスニングは集中力が切れる
- 語彙力が伴っていないので解けている感覚がない
- 今まで受けたテストとは違うなど
課題解決の優先付け
先ほどあげた6つの課題に関しては、以下のように優先付けをしました。
- 今まで受けたテストと違う→根本的に内容を理解するのが最優先
- 語彙力が伴っていない→語彙力が無いと4技能の問題が解けないため
- ライティングの書き方がわからない→ほぼゼロスタートであるため
- スピーキングの練習ができない→ほぼゼロスタートであるため
- リーディングを読むのが遅い→内容自体はわりと理解できたため
- リスニングの集中力→意外と正解を導き出せたため
とくに1番目は緊急性が伴う&気軽にできるものなので、最優先としました。
そこで私ははじめて日本語で書かれた入門書を買うことにしました。
計画を実行に落とし込んだ方法
今思い返すと計画はやや甘い気もしますが、さきほどの計画を基に割り出したタスクを紹介します。
- 語彙→単語帳を買う→片っ端から覚える方法を探していろいろ実行
- ライティング→問題内容の確認→書いてみる→第三者に添削してもらう
- スピーキング→安く練習できる場はないだろうか…→探す
- リーディング→語彙と並行して速読法を身につける→問題集を解く
- リスニング→イギリス英語に少し慣れる→問題集を解く
結論からいうと、タスクベースでも小さなPDCAを頻繁に回すのが非常に重要になります。
それでは各項目をより詳しく解説していきます。
語彙のタスク
IELTSは特定のボキャブラリー取得が必要という情報を手に入れ、まずはIELTS用の単語帳を買うことが第1のタスク。
結局TOEFL単語帳でも大丈夫であることがわかりTOEFL単語帳を使う
勉強をしたことがなかったので、英単語の覚え方がわからない…片っ端から効果的とされる覚え方を探し、自分で試してみる。
どれが一番効果があったのか検証し、TOEFL単語帳を7割覚えるというのを目標に設定。
IELTS対策にオススメの単語帳は、以下の記事でまとめて紹介しています。
ライティングのタスク
- どんな問題が出るのか知らない
- アカデミックライティングの書き方がわからない
- ひとりでやるのには限界がある
ライティングに関しては課題がすぐに浮き彫りになりました、問題内容を知ったところで、ひとりでできるものでもないのです。
自分が全力で書いた文章を自ら添削できるわけがない
サンプルアンサーと比べたところであまり効果がない
ここから実行したタスクは以下のとおり:
- まずアカデミックライティングの書き方を勉強
- 安くできる添削サービスを探して登録
- IELTS過去問・問題集の問題を解答
- 添削してもらう
- フィードバックを基に問題点の洗い出し
- もう一度同じライティングを書く
- 添削してもらう
ライティングに関していうと、今でも第3者からの添削とフィードバック以外に劇的に上達する方法はないと思っています。
スピーキングのタスク
スピーキングで最初に出てきた課題は、独学でやってきた分英語を話せる相手も周りにいなければ、指摘してくれる人もいない…
まず取り組むタスクは明らかで「IELTSスピーキングの練習をしてくれる人を探す」です。
- IELTSスピーキングの練習をしてくれる人を探す
- 名古屋に回数券方式でIELTSスピーキングを教えてくれる場所があるらしい
- 即問い合わせ
- 可能な限り厳しく指摘してもらうよう頼む
- レッスンで受けたフィードバックを落とし込む
- フィードバックを基にレッスンの2回目に向かう…
- 以下リピート
ライティング同様、スピーキングもやはり他人に見てもらうのが一番効率的です。
今の時代はオンライン英会話があるのでさらに安くスピーキングの練習ができるので羨ましいです!
関連記事:【2021年】元プロがオンライン英会話28社徹底比較|目的別ランキング形式で紹介
リーディングのタスク
ライティングとスピーキングに比べると、リーディングはそこそこ解ける感覚があったので優先度は低め。
また、ボキャブラリー取得とやや内容が被っているうえに、やることもシンプルな点も優先度を下げる一因です。
- 英文速読法を一通り勉強する
- 問題集・過去問でとにかく問題を解く
- 答え合わせ(採点、知らない語彙割り出し、間違えた経緯を把握など)
- 2週目
- 3周目
- 新しい問題集・過去問に移る
- 以下リピート
リーディングはとにかく解き込んで、IELTSリーディングのスタイルに慣れて、何度も何度も愚直にやりました。
同じ問題を2周、3周と行うことで成熟度が上がるというのもこの小さなPDCAの過程で気づいたことです。
リスニングのタスク
リスニングの優先度は一番低く設定しました、最初に過去問を解いたときにもっとも高得点を取り、できる感覚があったからです。
イギリス英語に慣れていなかったので、勉強と並行して休憩時間にはイギリス映画を見ることで、なんとなくこんな感じ…という感覚を培うことにしました。
- 勉強していないときはイギリスの映画やドラマを観る
- 勉強はリーディング同様、問題集・過去問でとにかく問題を解く
- 答え合わせ(採点、知らない語彙割り出し、スクリプトを確認して間違えた経緯を把握など)
- 2週目
- 3周目
- 新しい問題集・過去問に移る
- 以下リピート
リスニングに関してはせっかく問題集にはスクリプトがついているので、答え合わせの際にすべて読み込むのが重要であることを学びました。
リーディングの練習にもなるので一石二鳥です。
3つのポイントを押さえて検証
私の行っていた検証フェーズはシンプルです。
チェックする項目は3つ。
- 過去問検証:過去問を解いたときのスコア進捗(主にリーディングとリスニング)
- 勉強法検証:勉強法の効果と成果を検証
- 戦略検証:テクニックや戦略を過去問スコアと照らし合わせ
それでは各項目を解説していきます。
過去問を使った検証
過去問を使った検証はシンプルです。
毎回過去問を解いたときは前回、前々回とスコアがどれほど成長しているのか、変わっていないのか、落ちているのかをチェックします。
ただしスピーキングとライティングは自己採点不可
スコアが上がっている、または下がっている場合は必ず「なぜ」を突き詰めるようにしていました。
また、過去問に掲載されている同じ問題を2周目、3周目と解く際は、必ず1週目よりもスコアが上がっているかどうかをチェックします。
「過去問を2周、3周と解くのはなぜか」とよく質問されますが、上記のような検証が容易に行えるというのが大きなメリットです。
過去問を2周、3周解いたからスコアが上がるというわけではなく、自分の進捗を確認して後に活用できるのがいいところ
IELTS公式問題集の重要性や使い方については、以下の記事で解説しています。
勉強法の検証
わかりやすいところでいうと「英単語の覚え方」でしょうか。
基本的に勉強法が自分に合っているかどうかは自分でしか判断できません、万人に効くものが無いからこそ自ら検証する必要があるのです。
勉強法は自分で考えてカスタマイズしていかないと大きな効果がない
たとえば「○○さんがオススメと言っていたから」という理由でひとつの英単語の覚え方を盲目的に続けるのはあまりよくありません。
常に自分に合っているのか、成果が出ているのかを検証し続けて、成果が出ているのであれば続けて改善、出ていないのであればすぐ乗り換えるような瞬発力も重要です。
とくに「英単語の覚え方」は覚えた単語数で数値化できるので検証がしやすい
ずっと実践してきて累計約15,000単語を覚えた英単語の覚え方は以下の記事で紹介しています、参考程度でもいいので見ていってください!
また、さらに科学的に深掘った12のテクニックや考え方や、英単語を忘れてしまう原因を知りたい方は、以下の2記事がオススメです!
戦略の検証
戦略の検証は「解答テクニック」などの検証になります。
- リーディングは大問○○から解く
- リスニングで先読みをする
- ライティングはTask2から解く
このような巷で言われている解答テクニックを過去問や問題集を解く際に利用し、実際に効果が出ているのかについて検証しました。
勉強法同様、効果があるものは続けて改善、効果が感じられないものは切り捨てます。
こうやって検証を繰り返すことで自分に合った戦略を構築することが可能になります
改善/調整フェーズは主に勉強法と戦略に
先ほどすべて話してしまいましたが、改善と調整を私が続けていたのは勉強法と戦略の領域です。
期間は3ヶ月だったので、大きな目標の変更や追加は無く、あくまでIELTS 6.0を目指すために勉強法と戦略の改善や切り捨てを行ってきました。
なので大枠でのPDCAで調整をすることはなく、小枠のPDCAでの改善と調整を繰り返していた
以上、このような形で、3ヶ月でIELTSを4.0レベルから当初の目標を上回る6.5を達成しました。
実際に行った細かい勉強法や対策については、コチラの記事で解説しています。
IELTS対策をしたい方は、ぜひご覧ください!
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