かつて講師として英検を指導し、個人的には英検1級を一発取得したJINです。
ひとつ結論をいうと、合格点(ライン)は決まっていますが、1問1問の配点は受験者側でわからないため自己採点は不可能
- 英検1級の合格点・ラインは毎回固定されています
- 合格率は10%を切った年もある
- 準1級と比べると二次試験でさえ大幅なダウン
意外と合格点、合格ライン、合格率などを知らずに受けてしまう方がかなり多いです。
「関係ない」と思う人もいるかもしれませんが、合格ラインを知らないと過去問対策の質に大きな差が出ます。
実は受験の直前でも直あとでもなく、対策段階で知っておくのがベストな情報です
私も英語講師になる前は「知らなくてもいい」と思っていましたが、教えていく中でやはり指標があるのと無いのでは対策に違いが生まれると感じました。
また、合格ラインを理解しておけば、お金をムダにすること無く適切な受験のタイミングを決められます。
- 合格ラインを理解して過去問対策の質を上げられる
- 英検の採点システムを理解できる
- お金をムダにせず適切なタイミングで受験できる
10%以下ってすごい狭き門なんだね
でも実際の所、2016年以降は数値が公表されていないから過去のデータを基にした話だけどね
【狭き門】英検1級の合格率はどれくらい?
まずは狭き門と噂される英検1級の合格率について見ていきましょう。
合格率10%以下は本当か
巷では10%以下という情報が良く見られます。
結論からいうと、英検公式は2016年以降合格率データを公表していませんので、2016年以降に行われた英検1級の正確な合格率は中にいる人しかわかりません。
しかし、2016年以前のデータを見てみると、合格率は10%を若干下回る年が複数あるのは事実
2010年 | 8.8% |
2011年 | 9.6% |
2012年 | 10.0% |
2013年 | 10.4% |
2014年 | 10.4% |
2015年 | 12.0% |
一番新しいデータが2015年のものであっても、合格率が大幅に変動しているとは思えないため、ある程度は参考にできる情報だと思っています。
2010年 | 14.4% |
2011年 | 14.5% |
2012年 | 15.1% |
2013年 | 15.3% |
2014年 | 15.3% |
2015年 | 16.0% |
ちなみに、こちらは準1級のデータですが、大体5%近く合格率が落ちている計算です
二次試験の合格率は65%を下回る
1級以前の級では、筆記試験を突破すればほとんどの人が二次試験の面接には通過できるという状態でしたが、英検1級ではそうもいきません。
二次試験の合格率発表は、全体合格率に先立って2012年に廃止されており、データはさらに古いものになるためご了承ください。
2007年 | 56.1% |
2008年 | 58.5% |
2009年 | 59.4% |
2010年 | 62.6% |
2011年 | 61.8% |
1級以前の級にはあり得ないくらい低い二次試験合格率です。
2007年 | 84.2% |
2008年 | 85.2% |
2009年 | 87.0% |
2010年 | 87.4% |
2011年 | 87.3% |
このように、準1級と比べてみても下げ幅はなんと30%!
二次試験で落ちてしまう方がどれほど多いのかを物語っています
【どうして?】高校生の1級合格率は異常な高さ!
高校生の合格率に関しては、英検公式が2016年の情報を公開しています!
2016年度 第1回検定 一次試験 合格率(%) | 23.0% |
2016年度 第1回検定 二次試験 合格率(%) | 66.2% |
2015年度 第1回検定 一次試験 合格率(%) | 44.0% |
2015年度 第1回検定 二次試験 合格率(%) | 66.2% |
一般の合格率は10%付近が予想されているのに、なぜ高校生の合格率はこれほどまでに高いのか?
これは予想でしかありませんが、高校生で1級を受ける絶対数は極端に少なく、帰国子女やバイリンガルなど限られた受験者が多く受けているからだと考えられます。
2016年第1回と2015年第1回の一次試験合格率が大幅に異なるところを見ても、絶対数はかなり少ないものと思われます
英検1級にはどれくらいの人が受験しているのか
時期により、年によって受験者数は変化しますが英検1級には大体年間2万5000人程度が受験しています。
英検準1級の年間受験者数が約7万人であったことを考えると、かなりの数の人が英検準1級で挫折する、もしくは満足して英検自体を辞めてしまったという背景が見て取れます。
新形式の英検で採用されているCSEスコアとは
2016年に改訂された新形式より、英検では合否判定をCSEスコアというもので判定しています。
各級の合格基準スコア(英検CSEスコア)は固定されています。これにより、違う回に同じ級を受験した方の結果や同じ回に別々の級を受験した方の結果も、明確な数値で比較することができます。合格基準スコアは過去の英検のテスト結果より算出しています。
引用元:英検CSEスコアでの合否判定方法について | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
まとめて重要な部分を要約すると
- 自己採点や自分で合否判断するのは不可能
- 準2級の場合スコアは筆記:850点、リスニング:850点、ライティング:850点+二次試験:850点と均等に配分
- 各問題の配点はテストごとに変化
ちなみに各問題の配点は、受験者の答えが出揃ってから毎回決められるので、事前に知ることも事後に知ることも不可能。
つまり「何問正解で合格?」「何問不正解で不合格?」という問いに対する答えは、運営の人しか知りません
このような性質により、受験後に自己採点することも不可能です
英検1級の合格点、合格ラインはどのように決められているのか
日本英語検定協会公式ホームページでは以下のような記述があります。
今までの満点の7割程度(2級以下は6割程度)という合格目安は無くなり、リーディング・リスニング・ライティングの3技能(4級以下はリーディングとリスニングの2技能)の各技能スコアの合算で合否を判定致します。
引用元:日本英語検定協会
以前とは異なり、合格点は毎回固定であるということです
英検1級の合格点解説
- 一次試験:2028点(満点2550)
- 二次試験:602点(満点850)
単純に計算すれば一次試験が全体の約80%、二次試験が70%となりますが、仮に100問中80問以上正答できれば合格ではありません。
スコアは各回の全答案採点後、統計的手法(Item Response Theory*)を用いてスコアを算出しているため、受験者の皆さまがご自身の正答数でスコアを算出することはできません。
※Item Response Theoryとはテストにおける受験者の応答パターンを用いて、形式や難易度が異なるテストの結果を比較するための理論です。
引用元:日本英語検定協会
このような複雑なシステムが用いられているので、「〇問くらい正答したら合格」ということもわかりません。
テストごとに各問題の配点が変わっています。
受験後に自己採点をして、ある程度の合否を予想することも不可能になっています
英検1級をオンラインで対策したい場合はどうすればいい?
ご存じの通り、すでに相当な英語力がない限り、英検1級対策をすべて独学で行うのはかなりタフです。
「よし、オンラインで対策しよう!」
そう思っても英検1級対策レッスンを行っているサービスは、下位級に比べて極端に限られています。
- 受験者数が他の級より少なくニーズが小さいため
- レベルが高く非ネイティブ講師の場合レッスンを行えない可能性があるため
- 合格者が一握りなので教え方を知っている人が少ないため
一番の理由は英検1級の特殊性やレベル、経験のない非ネイティブのアルバイト講師では教えられないという点でしょう。
だからこそ、英検1級にオンライン英会話を活用するなら、下位級よりもサービス選びが圧倒的に重要なのです。
ということで、実際に合格し、講師としても英検指導経験のある私が1級対策におすすめのオンライン英会話ランキングを作りました
もったいぶってもしょうがないので、結論を表にまとめました。
ランキング | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
サービス名 | ELT英会話 | ベストティーチャー | ウィリーズ英語塾 | スパトレ | ワールドトーク |
おすすめ度 | (5.0) | (3.5) | (3.5) | (3.0) | (3.0) |
体験レッスン | レッスン1回×カウンセリング相談 | レッスン1回 | レッスン2回(50分×2) | 7日間 | レッスン1回(25分×1) |
値段 | 月額 14,300円~ | 月額 16,500円 | 月額 2,640円~ | 月額 4,900円 | 月額 3,300円~ |
ひと言ポイント | トップクオリティのプロイギリス人講師から直接学べる | ライティング重視の構造が特徴的 | フィリピン人講師ながら安さと英検の特化ぶりがウリ | 二次試験のみ対応 | 日本人講師のみ |
とはいえ、これだけで終わるのも寂しいので、1位に入れたELT英会話だけ少し解説します。
内容・評価 | |
概要 | ロンドンの語学学校が運営するオンライン英会話 |
オススメ度 | (5.0) |
月額 | 14,300円~ |
注目ポイント | 日本人を熟知した最高クオリティのネイティブ講師 |
期待できる効果 | 英検1級に直進しながらその先を見据えた勉強もできる |
結論から申し上げますと、すべての側面を加味してELT英会話が断トツの1位です。
断トツでオススメする理由は、英検1級の指導だけでなく、すでに中上級レベルある学習者をさらに一歩進めてくれる場所だからです。
「なぜそんなことが言えるのか?」
そう思った方もいるかもしれません。
ちなみに私がELT英会話で受講しはじめたのは、英検1級を取得した後、もっと言えばイギリスの大学を卒業してからです。
「もう他の人から学ぶことなんてないのでは?」
私も一時期そう思っていたのですが、ELT英会話で学びはじめてから考えが変わりました。
これまでいかに感覚に頼って英語を運用していたかを思い知らされた
もちろん感覚で英語を運用するまでには相当の時間と努力がかかります。
しかし、感覚で英語を使えるようになったその先は、深い意図をもって難解な文法や単語、表現をすべて把握しながら操るレベルだと気づかされたのです。
私が言うまでもありませんが、ELT英会話はロンドンで35年以上、大手企業や政府機関に勤める駐在員の方々を指導してきた語学学校です。
ロンドンの語学学校クオリティなだけでなく、日本人の特徴すら熟知している他にない絶対的メリットがあります。
また、界隈では珍しい担任制かつ1レッスン50分なので、講師の方との関係を深められる
私はローラ先生というベテラン講師の方が担任なのですが、オンラインでしか会ったことないのに、長年知り合いかのような感覚があります。
- 「もっとやりたいことはない?」
- 「どこを重点的に鍛えたい?」
- 「変えたいところがあったら言って」
このように、レッスンをリードするだけでなく、柔軟に自主性も尊重してくださるので本当に続けやすいです。
相対的に見ると値段は安くないですが、ロンドンの語学学校からのレッスン+1レッスンが他社の2倍の50分間という側面を考えれば破格です。
まずは体験レッスンで雰囲気を感じてみましょう!
そして、私が実際に愛用していることもあり、オーナー様にムリを聞いてもらって、当サイト限定割引キャンペーン実施が決定しました!
私も実際に継続利用しているELT英会話では、「ライフタイムラーナーを見ました」と体験申し込み時にお伝えするだけで、当サイト読者様限定で初回レッスン無料キャンペーンを受けることができます!
割引条件
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