英検Jr.やTOEFL Primaryなど、子供向けの資格試験をいくつご存知ですか?
3.子供の世界基準的な英語力を見たければ、TOEFL Primary
もくじ
1.はじめに
すでに新聞やニュースで取り上げられていますが、今後数年の間に日本の英語教育は大きく変わっていきます。
その中でも、小学校での外国語(英語)の教科化は大きなニュースです。
外国語活動が3・4年生へ前倒しによって、ますます小さい頃から英語を学ぶ必要性が高まっています。
そして、それと同時に、自分たちの英語力を確かめるために資格試験を受験するこども達も増えてきています。
今回は子どもの時から受けるのが当たり前になってきた英語の資格試験について、代表的なものをいくつかご紹介していきます。
2.英検Jr. は小学校の外国語活動に準拠している!
英検Jr.は、英検でお馴染みの日本英検協会が小学生を対象に作った試験です。
以前は児童英検という名前だったのですが、英検Jr.という名称に改称されました。
レベルは以下の3つあり、子どもの成長に合わせたものになっています。
-BRONZE(小学校低学年を対象)
-SILVER(小学校中学年程度,BRONZEでの正解率80%以上の児童)
-GOLD(小学校高学年程度,SILVERでの正解率が80%以上の児童)
(英検Jr.ホームページより)
当然、小学校低学年の子であっても、SILVERやGOLDで好成績を残せるレベルであれば受験可能です。
英検Jr.の特徴は、わたしたちに馴染みのある英検とは違って合格・不合格がありません。
正解率がパーセントで示される方式で、子供たちに「不合格」が届かないために、失敗を恐れすぎる子供でも安心して受験することができます。
また、受験方式はペーパー版とオンライン版があって、オンライン版に関してはいつでも受験が可能です。
解答の記入方法も英検で使うマークシートではなく、問題冊子に直接マルを書きいれます。
これは、幼いお子様でも受験をしやすいような配慮でしょう。
そして、英検Jr.の一番の強みは、試験課題が、「小学校での外国語活動」を参考に作成されていることです。
ですので、小学校で習ったことの理解度を測るのには最適な試験になっています。
受験料など詳しい内容は英検協会のHPにて確認できます。
http://www.eiken.or.jp/eiken-junior/
3.子供の世界基準的な英語力を見たければ、TOEFL Primary
TOEFLとは、英語圏の大学・大学院へ留学を希望する生徒が受験するテストのことです。
そのほかに、中高生を対象としたTOEFL Juniorと小中学生が対象となるTOEFL Primaryがあります。
TOEFL Primaryの結果は、スコアとバンドレベルで表示されます。
スコアに関しては、英検でも2016年あたりから取り入れたCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)という国際指標の基準を使用しています。
試験は2種類あって初級学習者はStep 1、 英語で多少コミュニケーションが取れる人はStep 2となっています。
どちらもリスニングとリーディングがそれぞれ約30分、合計で約60分の試験です。
TOEFL Primaryの強みは、世界約50カ国で行われている試験だということ。
自分の子供が、世界的に見てどれくらいの英語力があるのか知ることができます。
一方で、難易度は高めになります。
公式HPにはサンプルテストが載っていますので、興味のある方は是非チェックして見てください。
公式HP https://gc-t.jp/
4.4技能を測るのならば、ケンブリッジ国際児童英検。
ケンブリッジ国際児童英検(Cambridge Young Learners English)が他の子ども用英語資格試験と違うところは、4技能(読む・聞く・書く・話す)を測る試験だということです。
スピーキングの試験は試験官と行うため、受験料が少し高額(¥5,500〜)になってしまうということと、受験定員があることは注意が必要です。
また、試験日もエリアによって異なるのでホームページで確認して申し込みをしてください。
6-12歳を対象に開発された試験には、レベルが低い順からStarters → Movers → Flyersと3つあります。
あくまでも対象年齢ということで、受験には年齢制限はありませんので、6歳未満のお子様でも受けられます。
こちらもCEFRを基準としており、世界基準で英語力を測ることができます。
2018年1月から試験がリニューアルされましたので、詳細についてはHPでチェックしてください。
公式HP: http://cambridgecentre.jp/exams/yle/
リニューアルに関して:http://cambridgecentre.jp/exams/2018yle/
5.まとめ
英語学習の低年齢化が進んでいますが、それに合わせて資格試験を受験する子どもも増えています。
また、2020年度からの大学入試試験では英検やTOEFLなどの民間試験を使用する可能性が出てきていますので、早い時期から資格試験に慣れていくことが求められます。