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英検3級、絶対合格!を目指す勉強法(小学生向け)

英検3級、絶対合格!を目指す勉強法(小学生向け)

英検を受験する小学生は、近年ますます増えてきましたね!

多くの小学生は、英検Jr.や英検5級にまずはチャレンジしていっていると思いますが、なかには英検3級にチャレンジして合格を勝ち取っている小学生も増えてきました。

ここでは、そんな頑張り屋の小学生を応援するために、英検3級に合格するための効果的な勉強法について元児童英語講師の私が、ご案内をしていきます。

関連記事: 英検の準会場とは?「本会場」と「準会場」の違いや準会場で受験する際の注意点を徹底解説!

英検3級の概要を知ろう

英検3級は、小学生にとって挑戦しがいのある目標として人気が出てきています。少し前までは、英検3級というと「中3の生徒が受験前に受ける級」という印象でしたが、最近ではこの英検3級を受験する小学生が非常に多くなってきているのです。

ですが、もともと、英検3級は中学校卒業程度の英語力を測る試験として位置づけられています。5級→4級までは比較的スムーズに学習出来ていたお子さんも、3級になると難しすぎて足踏みをしてしまうということも多いかと思います。

一方で、英検3級に合格できれば、中学校の英語の授業で有利になるだけでなく、自信にもつながります。

この章では、英検3級の概要、出題範囲、試験内容、合格基準、そして小学生が英検3級に合格するメリットについて詳しく解説します。効果的な英検対策の勉強計画を立てる上で、ぜひ参考になさってください。

英検3級の試験内容

英検3級の試験は、一次試験と二次試験に分かれています。一次試験は「リーディング」「リスニング」「ライティング」の3技能、二次試験は「スピーキング」です。一次試験に合格すると、二次試験に進むことができます。

試験 内容 時間
リーディング 語彙・空所補充・長文読解 65分(※1)
リスニング 会話・説明文の聞き取り 約27分
ライティング 指定されたテーマについて書く (※1)
スピーキング 面接官との英語での会話 約5分(※2)

※1 リーディング・ライティングは合わせて65分です。一次試験の「筆記試験」にあたります。

※2 スピーキングは2次の面接試験になります。1次合格者だけが受験できます。

一次試験はマークシート形式で、筆記用具を使って解答します。二次試験は面接形式で、面接官の指示に従って英語を話します。

なお、ライティングは2024年度より出題方式がリニューアルしました。出題数が増え、ライティングの配分が増えましたので注意が必要です。英検3級の受験を考えている小学生は、この変更点を踏まえて対策を立てることが重要です。詳しくは英検ウェブサイトもご確認ください。

英検3級の合格基準

英検3級の合格基準は「中学卒業程度」となっています。必要な英単語量の目安は2,100 ~ 2,500語とありますが、英検4級の場合には目安語彙数は1,300~1,400語程度でしたので大幅に増えています。

小学生がチャレンジするのに、いきなり2,000語以上の単語量、そして「中学校」のしかも「卒業程度」が目安、ということを聞いてしまうと、ちょっとうちの子には厳しいかな・・・と怖気づいてしまいますよね。

でも、英検3級で扱われる題材は、あくまでも日常的な会話や基本的な読み書きが中心です。しっかり準備すれば、小学生であっても決して手の届かない級ではありません。

小学生の場合には、特に語彙力とリスニング力の強化を意識して対策をすると合格に近づくはずです。日々の学習で英単語量を増やし、英語を聞く機会を増やすということを意識しましょう。また、読解力や文法の基礎を固めることも重要です。

小学生の英検3級合格には、こんなメリットが!

小学生で英検3級に合格すると、様々なメリットがあります。中学校の英語学習へのスムーズな移行はもちろん、お子さんが「小学生で英検3級に合格できた」という自信が持てますので、中学校・高校の英語学習においても非常に大きなアドバンテージになってくれると思います。

例えば、こんなメリットが考えられます!
  • 自信につながる:小学校のうちから目標を達成することで、大きな自信につながります。ココ、本当に大切です!
  • 中学校の英語学習が楽になる:中学校で学習する英語の内容の一部をすでに理解しているため、授業についていくのが簡単になります。
  • 高校受験や大学受験に有利になる場合がある:高校や大学によっては、英検の取得級によって優遇措置が設けられている場合があり、早いうちからそうした英検の上位級の対策が出来るようになります。また最近では、中学受験においても英検取得が有利に働く場合もあります。
  • 国際交流の機会が増える:英語力が身に付くことで、海外のお友達とのコミュニケーションや留学への興味が湧きやすくなります。
  • 将来のキャリアに役立つ:グローバル化が進む現代社会において、早くから英語力を磨くことは寮来のキャリアの幅を広げることに繋がります。
  • 学習習慣の形成:英検の勉強を通じて、計画的に学習をするという習慣が身につきます。これはほかの教科の学習にも良い影響を与えます。

このように、小学生の間に英検3級に合格すると、英語学習の基礎を固めるだけではなく、将来的な英語以外を含めた学習や、学校を卒業したあとのキャリアにも大きな影響を与える重要な一歩となります。

英検3級1次試験の出題範囲と傾向を理解しよう

英検3級の試験範囲と傾向を理解することは、効率的な学習を行う上で非常に重要です。

小学生にとって適切な対策を立てるために、まずは英検3級の試験内容を詳しく見ていきましょう。1次試験では「リーディング」「リスニング」「ライティング」の英語4技能のうち3つの技能が出題されます。まずはこの3技能について、詳しく解説します。

筆記問題の出題範囲と傾向

筆記試験のメインとなるリーディング問題は、語彙、文法、読解力を試す問題で構成されています。小学生の英検3級受験者にとっては、これらの内容、すなわち英単語力・基礎的な英文法のしっかりとした理解・文脈理解力などを効果的に攻略することが合格への近道となります。

語彙問題

語彙問題は単語の知識だけでなく、文脈の中で適切な意味を理解する能力が問われます。

イラストやグラフを見て単語を選ぶ問題、短文の空欄に適切な単語を入れる問題、そして会話文の空欄に適切な単語を選ぶ問題などが出題されます。

長文読解問題

長文読解問題は、Eメールや手紙、物語などの文章を読んで、内容に関する質問に答える問題です。小学生にとっては、少し難しく感じるかもしれませんので、しっかりと対策をしておく必要があります。質問形式は、選択肢から適切な答えを選ぶもの、文章中の特定の情報を探すもの、文章の内容に合致する絵を選ぶものなど、多岐にわたります。

問題の種類 特徴 対策
短文の空欄補充 文脈を理解し、適切な単語を選ぶ必要がある 単語の意味だけでなく、使い方も理解する
会話文の空欄補充 会話の流れを理解し、適切な単語を選ぶ必要がある 会話表現を学ぶ
文章読解(選択式) 本文の内容を理解し、適切な選択肢を選ぶ必要がある 設問をよく読んでから本文を読む
長文読解(情報検索) 本文から特定の情報を探し出す必要がある キーワードに注目して本文を読む

ライティング問題

前述の通り2024年より、ライティング問題がリニューアルしました。1問→2問へと増設したのです。増設したのはEメール問題です。短いEメールを受け取ったという想定で、それに対する返信メールを記述していくという形式の問題です。

Eメールのなかには、ライティングとして書くべき質問文が入っていて、しかもそこには下線が引かれていて読み過ごすことがないようにしてくれています。

例えば、文章中に「When was the contest?(コンテストはいつだったの?)」という質問文があってそこには下線が引かれている、という感じです。これについて、返信で回答となる文章をライティングすれば良いということです。

ライティングが増えたということで「難化したのではないか」と騒がれましたが、きちんと今まで通り英検3級対策をしてきたお子さんであれば、そこまで恐れる必要はないかと思います。

ただし、ライティング自身は、多くのお子さんが苦手とする項目です。これについての対策や効果的な勉強については別の章で後述します。

リスニング問題の出題範囲と傾向

リスニング問題は、会話や説明文を聞いて、質問に答える問題です。特に一部(初めの10問)は音声は一度しか流れないため、集中して聞き取る必要があります。

会話の聞き取り

会話の聞き取り問題は、2人の会話の内容に関する質問に答える問題です。質問形式は、選択肢から適切な答えを選ぶもの、会話の内容に合致する絵を選ぶものなどがあります。

説明文の聞き取り

説明文の聞き取り問題は、1人のナレーションを聞いて、内容に関する質問に答える問題です。質問形式は、選択肢から適切な答えを選ぶもの、説明文の内容に合致する絵を選ぶものなどがあります。

小学生向け・英検対策の勉強をするときのコツ

小学生が英検3級に挑戦するときには、中学生と同じアプローチで取り組むとうまくいきません。

ここでは、小学生が楽しく、そして着実に合格を目指すための勉強のコツを、単語力強化、リーディング、そしてリスニングという3つの側面から解説していきたいと思います。

英単語力をつける

英検3級の合格に必要なもっとも大きな要素が「語彙力」です。逆に、ボキャブラリーが十分にあれば、細かな文法などの知識に欠けていても、合格ラインに到達させることが出来ます。

小学生でも中学校卒業程度とされる英検3級に合格できる!と私が考えるのは、この部分が大きいです。ここでは、効率よく楽しく単語を覚える方法をいくつかご紹介します。

単語帳を活用する

単語帳は、手軽に持ち運べて、スキマ時間を活用して学習できる便利なツールです。しかし、ただ漫然と眺めるだけでは効果は薄いです。

単語帳を使う際には、発音と意味をセットで覚え、例文と一緒に覚えることで、より実践的な語彙力を身につけることができます。例えば、「apple」という単語を覚える際、「/ǽpl/」という発音と「りんご」という意味、そして「I like to eat apples.」(私はりんごを食べるのが好きです)という例文をセットで覚える、という方法を取ってください。

また、単語帳にイラストや生徒さんが自分で覚えやすいマークなどを書き込むのも効果的です。少しでも遊びの要素を取り入れることによって、単語帳を開く=嫌な時間 ではなくなるように工夫をしましょう。

以下は単語練習におすすめの書籍です。

教材名 出版社 特徴
英検3級 でる順パス単 旺文社 頻出順に掲載されているので効率的に学習できます。
ランク順 英検3級英単語1350 学研 ところどころにかわいいイラストがあって親しみやすい本です。
うんこ英単語 英検3級 文響社 小学生が大好きなうんこシリーズ。英検3級頻出の単語1,450語を収録しています。

フラッシュカードを活用する

フラッシュカードは、特に小学生以下のお子さんが単語を暗記していくのに効果的な学習ツールです。表に英単語、裏に日本語の意味を書いて、繰り返しめくりながら覚えます。

今どきは、ネットで探せばかわいいイラストのついたフラッシュカードがたくさん無料でダウンロードできます。ですが、元児童英語講師の私のおすすめは、あえてそうしたツールは作らず、生徒さん自身にフラッシュカードを作成してもらう、というやり方です。

実は、自分でカードを作る作業自体も大きな学習効果があるのです。作成をすることによって、その単語が定着しやすく、また自作のカードには愛着がわきますので、学習モチベーションもアップしやすいと思います。ぜひ親子でフラッシュカードの手作りに挑戦してみてください。

アプリを使ってゲーム感覚で覚えていく

小学生の英検3級対策法として、ゲーム感覚で学習ができる英語学習アプリは非常におすすめできます。

様々なアプリがあるので、自分に合ったものを選んで活用しましょう。例えば、英単語をパズルのように組み合わせるゲームや、クイズ形式で単語を覚えるゲームなど、楽しみながら学習を進めることができます。

ゲーム感覚で英語に触れられるStarfallのようなサイトを、レッスンに取り入れてみるのもおすすめです!可愛らしいイラスト主体のページで、歌やゲームを通じてアルファベットや単語を学べるコンテンツが充実しており、楽しく英語を学ぶことができるようになっています。

リーディング問題を解くための対策

さきほど「単語力があれば文法が多少分からなくても合格できる!」とお伝えしましたが、そうはいっても、多少の読解能力はどうしても必要になります。英検3級のリーディング問題では、語彙力だけでなく、文脈の理解力も試されます。

ここでは、小学生でも効果的にリーディング問題に取り組めるようにするためのコツを紹介します。

まずは設問をしっかりと読む

リーディング問題は、まずは設問をよく読んでから本文を読む習慣を身につけましょう。設問のキーワードに注目しながら本文を読むことで、効率的に情報を探し出すことができます。

また、様々なジャンルの文章に触れることで、読解スピードと正確性を向上させることができます。出来るだけ数をこなしていきましょう。

過去問を活用した演習を繰り返す

過去問は、出題傾向や自分の弱点を知るための貴重なツールです。

過去問を繰り返し解くことで、時間配分や問題形式に慣れることができます。間違えた問題は、なぜ間違えたのかをしっかり分析し、解説をよく読んで理解することが重要です。

また、過去問を解く際には、時間を計って本番を想定した練習を行ってください。本番になると緊張してあせってしまい、普段なら読める文章も緊張で頭に入ってこないということは、小学生のあるあるです。

普段から時間を測っておけば「大丈夫、まだ間に合う」と自分を落ち着かせることができます。

過去問は、公式サイトからも過去1年分(3回分)の過去問を無料でダウンロードできますが、それよりも前の分まで演習をしていくことをおすすめします。

教材名 出版社 特徴
英検3級 過去6回全問題集 旺文社 最新の過去問を収録し、詳しい解説も付いています。
英検3級 予想問題ドリル 旺文社 「7日間完成」とありますが、実際には少なくとも数週間前から取り組むと良いでしょう。

リスニング問題を解くための対策

リスニング問題は、英語を聞き取る力だけでなく、集中力も必要です。小学生は、どうしても年齢的に集中力を持続されるのが難しいという弱点があります。

一方で、小学生のうちに英語を学ぶことによって英語のリズム感を身につけ、文法にとらわれずに音のブロックで英語を聞いていくことができるというアドバンテージも獲得することができます。

小学生の場合は、やはり学習アプリを活用したり、英語アニメを見て楽しむなどの方法で、リスニング力を定着させていく方法がおすすめです。

モチベーションを維持するための秘訣

小学生にとって、特に長期にわたる英検3級の学習は、モチベーションを維持するのが難しい場合もあります。

そこで、楽しく学習を続け、目標達成の喜びを味わえるための秘訣をいくつかご紹介します。

目標設定とご褒美

明確な目標設定と、達成した場合のご褒美は、モチベーション維持に非常に効果的です。

目標は、ただ「英検3級に合格する」だけでなく、具体的な目標を設定しましょう。

例えば、「毎日30分単語を覚える」「1週間で過去問を2回分解く」など、小さな目標を積み重ねていくことで、達成感を感じやすく、学習意欲を高めることができます。

目標達成のご褒美は、お子様と相談して決めましょう。ゲームの時間延長、好きなおもちゃの購入、お出かけなど、お子様が喜ぶものを選ぶことが大切です。目標とご褒美をセットにすることで、学習への意欲をさらに高めることができます

学習仲間を作る

一緒に勉強する仲間がいると、モチベーションを高く保ちやすくなります。これは、大人も一緒ですよね。

ぜひ、一緒に受験をする仲間を見つけましょう。学校の友達や塾の仲間と一緒に勉強したり、オンライン学習コミュニティに参加したりするのも良いでしょう

もしもお近くに仲間がいない場合は、親御さんも英検受験にチャレンジするというのはどうですか?級は違っても構いません。

学習パートナーとなって、一緒に机に向かうことで、お子さんのやる気もアップするし喜んでくれること請け合いです。

保護者のサポート

小学生のお子さんにとって、保護者のサポートはモチベーション維持に不可欠です。

お子様の学習状況を把握し、適切なアドバイスや励ましを送ることで、学習意欲を高め、自信を持たせることができます。

保護者ができるサポート
  • 学習環境を整える(静かな場所を確保する、適切な照明を用意するなど)
  • 教材選びをサポートする(お子様に合った教材を選ぶ)
  • 学習計画を一緒に立てる
  • 進捗状況を共有し、励ます
  • 努力のプロセスを褒める
  • 適度な休憩を促す

その他、詳しくは別記事「子供の英検受験―保護者のための虎の巻」も併せてご覧ください!

まとめ

この記事では、小学生が英検3級に合格するための勉強法について解説しました。

英検3級の概要、出題範囲と傾向、そして小学生向けの勉強のコツを理解することで、効率的な学習を進めることができます。

特に、語彙力強化はリーディングとリスニングの両方に直結するため、単語帳やフラッシュカード、アプリなどを活用し、楽しみながら学習を進めてくださいね。

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