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英検3級に受かるコツは?裏ワザは?勉強法・対策を紹介

今回は、小学生でも受験するお子さんが増えた英検3級について、「何から勉強すればいいの?」「受かるためのコツってあるのかな?」と悩んでいる方に向けて合格を応援する記事を書いていきたいと思っています。

単語や文法、リスニング、二次試験の面接まで、各分野の具体的な勉強法と合格に向けた対策を解説してきます。この記事を読んだ方が、効率的に受験対策を行って、試験当日には自信を持ってテストに臨むことが出来るようにできればと思っています!

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英検3級に受かるコツ2つ

英検3級は、中学生で習うレベルの内容が中心で、しっかりと準備をすれば誰にでも合格のチャンスがある試験です。でも、ただやみくもに勉強するだけでは、時間がかかってしまったり、途中でやる気がなくなってしまったりすることも…。

そこで大切になるのが、合格するための「コツ」を知ることです。ここでは、英検3級合格への近道となる、特に重要な2つのコツをご紹介したいと思います。

過去問・予想問題を解く

英検3級に受かるための最も大切なコツは、ずばり「過去問を解くこと」です。なぜなら、過去問には合格するためのヒントがたくさん詰まっているからです。具体的には、次のようなメリットがあります。

  • 試験の出題形式や問題のパターンに慣れることができる
  • 各セクションの時間配分の感覚を掴める
  • 自分の得意なところ、苦手なところがはっきりとわかる
  • よく出題される単語や文法の傾向を把握できる

まずは時間を計らずに一度解いてみて、自分の今の実力をチェックしてみましょう。その後は、本番と同じように時間を計って挑戦してみてください。

そして、一番大切なのが「復習」です。

答え合わせをして、間違えた問題は「なぜ間違えたのか」を解説を読んでしっかり理解することが、次の得点アップに繋がります。リスニング問題は、音声を聞きながらスクリプト(英文の台本)を音読するといった練習方法も効果的です。

日本英語検定協会の公式サイトでは直近3回分の過去問が公開されています。それ以前の過去問や、より多くの問題に挑戦したい場合は、市販の過去問題集や予想問題集を活用するのがおすすめです。最低でも3回分、できれば5〜6回分の過去問に取り組んで、試験形式に体を慣らしていきましょう!

スモールワールドオンライン英会話では、英検×英会話が同時に学べる教材もご用意しています。こちらもぜひご活用ください♪

各セクションの勉強法を習得する

もう一つの大きなコツは、各セクション(技能)に合わせた正しい勉強法を身につけることです。英検3級では、「リーディング」「ライティング」「リスニング」「スピーキング」の4つの技能が、それぞれCSEスコアという基準で評価されます。

このスコアは各技能にバランス良く割り振られているため、どれか一つだけが得意でも、苦手な技能があると合格が難しくなってしまうんです。だからこそ、それぞれの技能に特化した対策が必要不可欠となります。

具体的にどのようなセクションがあるのか、下の表で確認してみましょう。

技能試験概要ポイント
リーディング一次試験短文の語句補充、会話文の補充、長文の内容一致選択など単語力と文法力が基礎。時間配分も重要です。
ライティング一次試験質問に対する自分の考えとその理由を2つ、25〜35語程度の英語で記述する短い英文でも、自分の意見を構成する力が求められます。
リスニング一次試験会話の応答文選択、会話の内容一致選択、文の内容一致選択など場面をイメージしながら、質問の意図を正確に聞き取る練習が必要です。
スピーキング二次試験音読、パッセージについての質問、イラストについての質問、受験者自身のことなどについての質問面接官と英語でコミュニケーションをとる態度が大切。大きな声ではっきりと話しましょう。

このように、それぞれの技能で求められる力は少しずつ違います。それぞれの特徴を理解し、正しい勉強法で対策していくことが、合格への確実な一歩となります。詳しい勉強法については、この後の章で一つひとつ丁寧に解説していきます。

英検3級に誰でも受かる裏ワザはない

「これをすれば絶対に受かる!」というような、魔法のような裏ワザを探している方もいるかもしれません。残念ながら、英検3級に誰でも簡単に受かる裏ワザというものは存在しません。

英単語を覚えたり、英文法を理解したりといった、地道な努力が合格のためにはどうしても必要になります。

でも、がっかりしないでください!この記事でご紹介している「過去問を解くこと」や「各セクションに合った正しい勉強法を実践すること」こそが、合格への一番の近道であり、いわば「合格のコツ」なんです。

過去問を多くこなすこと、そしてセクションごとにベストな学習方法でアプローチしていけば大丈夫です!遠回りに見えるかもしれませんが、基礎から着実に学習を進めることが、最も効率的で確実な方法です。

英検3級に受かる勉強法

英検3級に合格するためには、各セクションに合わせた正しい勉強法を実践することが何よりの近道です。ここでは「単語」「熟語」「文法」「長文読解」「ライティング」「リスニング」「スピーキング」の7つのポイント別に、具体的な勉強法や対策のポイントを詳しくご紹介します。

単語の勉強法

英検3級の合格に必要とされる単語数は、約2,100語レベルと言われています。これは、中学校卒業までに習う単語が中心です。単語はリーディングだけでなく、リスニングやライティング、スピーキングの土台となる最も重要な要素なので、毎日コツコツ学習を進めましょう。

おすすめの勉強法として、市販の単語帳を1冊決めて、それを完璧に覚えるまで何度も繰り返すという方法があります。

英検3級 でる順パス単(旺文社)」などのように、試験に出やすい順に掲載されている単語帳は効率的に学習を進められるので特におすすめです。ただ眺めるだけでなく、付属のアプリ音声を聞きながら発音も一緒に覚えることで、リスニング対策にも繋がります。

また、通学時間などのスキマ時間には、スマートフォン等で使える英語学習アプリを活用するのも良い方法です。ゲーム感覚で楽しく取り組めるものも多いので、ぜひ自分に合ったアプリを見つけてみてください。

熟語の勉強法

熟語も単語と同じように、語彙力を構成する大切な要素です。特に、基本的な動詞と前置詞が組み合わさった句動詞(例: look for 〜 / 〜を探す)は、長文やリスニングで頻繁に登場します。

多くの単語帳には熟語も掲載されているので、まずはそれらを確実に覚えましょう。勉強法は単語と同じで、何度も繰り返し触れることが大切です。また、過去問を解いていて分からなかった熟語は、必ずノートなどに書き出して、自分だけの「苦手熟語リスト」を作ると復習しやすくなります。

オリジナルノートを作成すると、愛着がわくだけでなく、記憶も定着しやすいというメリットがあります。自分のお気に入りのデザインや形状のノートを見つけてトライしてください。

英文法の勉強法

英検3級では、前述した通り、中学校で習う基礎的な英文法が問われる問題が出題されます。そのため、まずは中学レベルの文法をおおざっぱにざっくりと学べるような参考書が1冊用意できると良いでしょう。

特に小学生さんなど、まだ小さなお子さんの場合には英文法をぎちぎちに細かく覚えるというところまでは対策しなくても大丈夫です。

文法のベーシックなルールを理解したら、あとは問題演習をたくさん行い「このパターンのときはこんな解答をすれば良いのかな」といった程度の把握ができれば大丈夫です。

また、間違えた問題に着目して、なぜその答えになるのかといった点を参考書で確認しておくと、理解がしやすいと思います。

以下は、ざっくりとでも良いので、この級の対策として覚えておきたい英文法の一覧表です。ご参考になさってください!

文法項目簡単な説明と例文
現在完了形過去から現在までの継続・経験・完了を表す。「have/has + 過去分詞」の形。
例: I have lived in Tokyo for three years.
受動態「〜される」という意味を表す。「be動詞 + 過去分詞」の形。
例: This book was written by him.
不定詞「to + 動詞の原形」で、名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法がある。
例: I want to play tennis.
動名詞「動詞の-ing形」で、「〜すること」という意味を表す。
例: My hobby is watching movies.
比較級・最上級2つ(3つ以上)のものを比べる表現。
例: He is taller than me. / She is the most popular singer in Japan.
関係代名詞前の名詞(先行詞)を説明する働きを持つ。who, which, thatなど。
例: I have a friend who lives in Osaka.

長文読解の勉強法

長文読解は、語彙力と文法力を総合的に使って文章の内容を理解する力が求められます。3級レベルの学習者にとっては、苦手意識を持つ方も少なくないかと思います。

ここでも、まずは過去問を活用しましょう。最初のうちは、時間を気にせずじっくりと本文を読み、内容を正確に把握することに集中してください。

解き終わったら、答え合わせをするだけでなく、分からなかった単語や文法を必ず確認しましょう。

内容を完全に理解したら、英文を声に出して読む「音読」が非常におすすめです。音読を繰り返すことで、英語を英語の語順のまま理解する力がつき、読むスピードも上げることができます。ぜひトライしてみてください!

音読は、英語初心者から上級者まで、だれにでもおすすめできる学習方法です。その効果は実証済みです!

ライティングの勉強法

ライティングは、与えられたQUESTION(質問)に対して、自分の考えとその理由を2つ、25〜35語程度の英語で記述する問題です。1問ですが配点が高く、ここでの得点が合否に大きく影響することもあります。

ライティングには、基本となる「型(テンプレート)」があります。この型に沿って書く練習をすれば、高得点を狙えます。

  1. 自分の意見を述べる:I think that … . / I like to … .
  2. 理由を2つ述べる:I have two reasons. First, … . Second, … .

この構成を意識し、難しい単語や複雑な文法を使おうとせず、自分が確実に使える簡単な表現で書くことがミスを減らすコツです。過去問の模範解答をいくつか書き写してみて、使える表現をストックしておくのも良い対策になります。

リスニングの勉強法

リスニングは、一度しか音声が放送されないため、集中して聞き取る力が必要です。最も効果的な対策は、英語の音に耳を慣らすことです。過去問の音声やその他英語学習アプリの音声データを使い、毎日少しでも英語を聞く時間を作りましょう。

リスニング力をアップする際に、おすすめの勉強法には「シャドーイング」があります。

シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、少し遅れて影(シャドー)のようについていくように発音する練習法です。ただし、この方法は生徒によっては少し難しすぎると感じる場合もあるかもしれません。そのときには無理をする必要は無く、むしろ興味のあるジャンル(アニメ、好きな俳優など)の英語を聞く等の工夫をして、嫌にならずに続けられる方法を探していただければと思います!

その他のテクニックとしては、問題が始まる前の短い時間で、問題用紙に書かれている選択肢やイラストに目を通しておく「先読み」の癖をつけると、話の内容を予測しやすくなり、正答率が上がりますので、そのあたりも過去問をたくさん解く練習は効果的です。

スピーキング(二次面接)の勉強法

一次試験に合格すると、二次試験としてスピーキングテスト(面接)が行われます。面接官と1対1で行う対面式のテストで、時間は約5分です。緊張するかもしれませんが、流れをしっかり把握して、模擬練習を重ねることで緊張も和らぐはずです!

面接の流れと対策

  1. 入室〜着席:ドアをノックし、「Hello.」と挨拶して入室します。面接官から「May I have your card, please?」と聞かれたら、「Here you are.」と言って問題カードを受け取ります。
  2. 音読:まず、カードに書かれた25語程度のパッセージ(文章)を20秒間で黙読し、その後、声に出して読みます。焦らず、はっきりとした声で読むことを心がけましょう。
  3. No. 1(パッセージについての質問):音読したパッセージの内容について質問されます。答えはパッセージの中に書かれているので、落ち着いて探しましょう。
  4. No. 2, 3(イラストについての質問):カードのイラストに描かれている人物の行動や物の状況について質問されます。現在進行形(-ing)を使って答えることが多いので、練習しておくと安心です。
  5. No. 4, 5(受験者自身についての質問):あなたの好きな季節や週末の過ごし方など、身近なことについて質問されます。「Yes/No」だけでなく、「Why?」や「Please tell me more.」と追加で聞かれることもあるので、簡単な理由を付け加えて答える練習をしておきましょう。
  6. 退室:カードを面接官に返し、「Thank you. Goodbye.」と挨拶して退室します。

面接では、完璧な英語を話すことよりも、伝えようとする意欲や態度(アティチュード)も評価されます。分からなくても黙り込まず、「Pardon?」と聞き返したり、笑顔でハキハキと答えたりすることを意識してくださいね。

より詳しい試験内容については、英検公式サイトでも確認できます。

練習をする際には、できれば部屋にノックをして入室するところから始めてください。可能な限り実際の試験に近い環境で模擬練習をすると、当日に緊張をしないで挑むことができます。

「英検3級 受かるコツ」に関するQ&A

ここでは、英検3級の受験を考えている生徒さんや保護者の方が気になる疑問について、Q&A形式でお答えしていきます。

英検3級に受かる裏ワザはある?

こちらは、この記事の冒頭の方でもお伝えしました通り、誰でも簡単に合格できるような「魔法の裏ワザ」は残念ながらありません。

英検3級は、中学卒業程度の英語力が求められる試験です。そのため、単語や文法を覚え、問題形式に慣れるといった地道な努力が合格への一番の近道になります。

ただし、「合格しやすくなるコツ」や「効率的な勉強法」は存在します。例えば、出題傾向を掴むために過去問を繰り返し解くことや、時間配分を意識して問題を解く練習をすることは、合格の可能性を大きく高めるための重要な戦略です。これらは裏ワザというより、正しい対策と言えるでしょう。

英検3級はノー勉で受かる?

もし、学校の英語の授業をしっかり理解していて、定期テストでも常に高得点を取れている生徒さんであれば、全く勉強せずに(ノー勉で)合格できる可能性はゼロではありません。英検3級のレベルは、中学卒業程度とされているため、中学校で習う内容が身についていれば、筆記試験やリスニングはある程度対応できるかもしれません。

しかし、英検にはライティング(英作文)やスピーキング(面接)といった、学校のテストとは形式が異なる試験があります。特にライティングは、自分の考えを英語で記述する練習をしていないと、高得点を取るのは難しいでしょう。そのため、たとえ英語に自信があっても、最低でも過去問を1〜2回は解いて、問題形式や時間配分に慣れておくことを強くおすすめします。

たとえ自信がある!という場合でも、少なくとも過去問は数回はやっておきましょう。試験の流れをつかむことが重要です。

英検3級は何問間違えたら不合格?合格率は?

「何問正解すれば合格」という明確な基準がないのが、現在の英検の特徴です。合否は「英検CSEスコア」という独自の指標で判定されます。これは、各技能(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)の成績を国際的な基準で数値化したものです。

英検3級では、技能ごとにCSEスコアが割り振られ、1次試験と2次試験それぞれに合格基準スコアが設定されています。大切なのは、合計点ではなく、各技能でバランス良く得点することです。

試験技能満点スコア合格基準スコア
1次試験リーディング5501103
ライティング550
リスニング550
2次試験スピーキング550353

出典:英検CSEスコアでの合否判定方法について|英検|公益財団法人 日本英語検定協会

一般的には、各技能で6割程度の正答率が合格の目安と言われていますが、問題の難易度によってスコアは変動するため、あくまで目安として考えてください。

また、合格率については、2016年度以降は公式に発表されていません。以前は約50%前後で推移していましたが、受験者のレベルによって変わるため、周りの情報に惑わされず、自分の対策に集中することが大切です。

英検3級に受かるおすすめ勉強サイトはある?

最近は、無料で利用できる質の高い学習サイトやアプリがたくさんあります。参考書や問題集と合わせて活用することで、効率的に学習を進めることができます。

サイト・アプリ名おすすめポイント
英検公式サイト過去3回分の過去問が無料で公開されています。問題、解答、リスニング音源がすべて揃っており、実力試しに最適です。二次試験の面接を体験できる「バーチャル二次試験」も必ず試しておきましょう。
旺文社 英語の友旺文社の英検対策書に対応した無料アプリです。書籍のリスニング音源を手軽にスマホで聞けるほか、単語学習機能「単語モード」も充実しており、スキマ時間の勉強に役立ちます。
NHKゴガク「基礎英語」シリーズなど、中学生向けの良質な英語学習コンテンツが豊富です。特にリスニング力の基礎固めに役立ちます。毎日少しずつ英語に触れる習慣をつけるのにおすすめです。

これらのサイトやアプリを上手に活用して、楽しく勉強を進めていきましょう。

英語学習のアプリやYouTube動画など、たくさん種類があって迷ってしまいますね。でも、一つに絞って最初から最後までやり切らなければ!とは思わなくて大丈夫です。色々気軽に試してみて下さい!

受かるコツのまとめ:過去問を解く+正しい勉強法の実践!

今回は、英検3級に受かるためのコツや具体的な勉強法についてご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。少しでも参考になる情報があったなら嬉しいです。

合格への一番の近道は、やはり過去問を繰り返し解くことです。出題形式や時間配分に慣れることが、本番での得点力に直結するからです。そして、単語やリスニングなど、この記事で解説した正しい勉強法を一つひとつ実践していくことが大切です。

合格に至るまでの特別な裏ワザはありませんが、着実な努力が合格へと繋がります。

ぜひ、自信を持って試験に臨んでくださいね!