
このブログでは、たびたび英検攻略の記事をご紹介していますが、今回のテーマは「英検3級の二次試験(面接)」です。初めて、面接形式の試験に挑むというお子さんもいて親子で不安いっぱいというケースも多いのがこの英検3級の二次試験ですね。
本記事では合格基準の仕組み(音読・応答・態度の考え方)、落ちる原因と対策、詰まった時のフレーズ、NG行動、やり直しの可否やミスの扱い、「I don’t know」の使い方、実践練習のコツまで解説したいと思っています。少しでも不安を払拭して本番に臨んでください!
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英検3級の面接(2次試験)で答えられなかったら落ちる?
英検3級の二次試験(面接)は、当日の緊張や聞き取りの難しさから「質問に答えられなかった」「うまく言葉が出てこなかった」という受験生が少なくありません。
結論から言うと、1〜2問うまく答えられない場面があっても、他の部分で評価を積み上げられれば合格は十分に狙えます。合否は特定の1問の出来だけで決まるのではなく、面接全体のパフォーマンスを総合的に評価して判定されるからです。
面接では、最初の英文の音読、面接カードの内容に関する質問への応答、イラストや日常生活・意見に関する受け答え、そして面接官に対する態度(積極性や礼儀、聞き取りの姿勢など)がチェックされます。たとえ途中で言葉に詰まってしまったとしても、音読が明瞭であったり、落ち着いて適切に聞き返せていれば、評価は十分に取り戻せます。
一方で、複数の質問で沈黙が続く、日本語のみで答えようとする、指示に従わない、面接官の問いかけに全く反応しないといった状態が重なってしまうと、どうしても合格が遠ざかってしまいます。
焦って長い英文を無理に作る必要はありません。短くても主語+動詞の基本文型で、質問に合った内容を言えればOKです。
英検3級の面接で答えられなくても合格する可能性はある
合否は「全体の到達度」で判断されるため、局所的なミスであれば、ある程度は許容されます。
例えば、イラスト描写の語彙が出てこずに戸惑ってしまっても、音読がはっきりしており、その後の身近な話題の質問に対しては簡潔な英文でやり取りできていれば、合格に届く可能性は十分あります。
また、聞き取りに不安がある場合は、丁寧に聞き返すこと自体は認められています。わからないときに沈黙するより、もう一度ゆっくり言ってもらう、言い換えてもらう、考える時間をもらうなど、コミュニケーションを継続する姿勢は評価につながります。
注意したいのは、「まったく答えない」や、質問と関係のない内容を繰り返すことです。これは内容面の評価が得られない可能性が高く、複数回重なると厳しくなります。
逆に、短くても意味が通る文で答える、間違いに気づいたら言い直す、Yes/Noに続けて一文を加えるといった工夫は、減点を最小限にし、他の観点で加点を積み上げる助けになります。
採点の細かな配点や各観点の比重は公表されていませんが、評価の観点自体は明確です。
音読・応答・態度の複数観点で「伝わる英語」を示せたかが問われるため、一部の取りこぼしを他の強みで補うことができます。
面接は音読・応答・態度の合計点で合否が決まる
英検3級の二次試験は、面接カードの英文音読、カードやイラスト・日常的な話題に関する質疑、そして受験者のアティチュード(コミュニケーション態度)を含む複数の観点で評価されます。以下のようなポイントが総合的に見られます。
評価観点 | 主なチェック内容 | 加点につながるポイント/失点しやすい例 |
---|---|---|
音読(英文の読み上げ) | 語の読め具合、発音・区切り、イントネーション、全体の明瞭さ | 加点:区切りを意識してはっきり読む、語尾まで落とさず読む/失点:早読みで崩れる、単語の読み飛ばし・長い沈黙 |
応答(内容・文法・発音) | 質問の理解、内容の一貫性、基本文法の正確さ、聞き返しを含むやり取りの継続 | 加点:主語+動詞で簡潔に答え、必要に応じて一文を追加/失点:沈黙、日本語のみ、質問と無関係な回答の連発 |
イラスト・描写 | 状況をシンプルな英文で説明できるか、動作や状態を基本動詞で表せるか | 加点:現在進行形や一般動詞で短く描写/失点:語彙が出ず無言、主語や動詞が欠けて意味不明 |
コミュニケーション態度(アティチュード) | あいさつ・礼儀、声の大きさ、アイコンタクト、落ち着いた対応、聞き返しの仕方 | 加点:丁寧な聞き返しで会話をつなぐ、姿勢・表情が前向き/失点:不必要な日本語、相手の発話を遮る、露骨な不機嫌 |
このように、二次試験は複数の観点の「合計」で評価されます。
たとえ一部の質問に答えられない場面があっても、音読でしっかり点を取る、別の質問では簡潔に要点を伝える、適切に聞き返して会話を継続するなどの対応ができていれば、合格ラインに届く可能性は十分にあります。反対に、沈黙が長く続く、日本語のみでの応答が重なる、態度面でのマイナスが大きいと、総合点で不利になりやすいと考えておきましょう。
なお、採点基準の詳細な数値や配点は公開されていません。
大切なのは、完璧な英語を目指すよりも、面接官の質問に対して「簡単でも伝わる英文で返す」「困ったら丁寧に聞き返す」というコミュニケーションの基本を全体を通して実践することです。
英検3級の面接(2次試験)で合格できない原因
英検3級の面接で「答えられなかった」と感じると、不合格の原因をすべて「英語力不足」に結びつけてしまいがちです。ただ、実際の不合格要因は複合的です。ここでは、面接特有の落とし穴になりやすい原因を整理し、どこを改善すべきかをはっきりさせていきます。
実践練習が足りない
教科書的な知識はあっても、実際の面接形式に慣れていないと、本番でうまく力を出せません。英検3級の二次試験は「音読」「質問への応答」「受け答えの態度」という面接ならではの観点で見られるため、形式に合わせた練習が不足していると、思わぬところで減点につながります。
特に、次のような「練習不足の領域」が不合格の引き金になりやすいです。
- 音読の練習(声が小さくなる、読み飛ばしがあるなどが起こります)
- 言葉のキャッチボール(Yes/No+理由で答える練習、WH疑問への適切な回答)
- 面接の流れ(入退室やカードの扱いで戸惑ったり指示を聞き洩らす)
「音読だけ」「質問だけ」などの部分練習だけをしていても、当日、入室から退室までの一連の流れでリズムを崩しやすくなって失敗しやすくなります。
実際の手順どおりに通しで何度も練習することが、得点の取りこぼしを防ぐ近道です。
緊張してうまく答えられない
英検3級の二次試験は「英語でのコミュニケーション態度」もチェックをされます。内容がわかっていても、緊張によって声が小さくなる、目線が下がる、早口・沈黙が増えるといった変化が起きると、面接では不利になってしまいます。
「私、上がり症だから」と諦めるのは早いです。緊張も、練習を重ねることによって和らげることが出来るからです!
緊張は誰にでもありますが、「聞き返す」「言い換える」「短く組み立てる」といった対処行動を取れるかどうかで印象が変わります。
模擬面接で同じ環境・同じ所作を再現し、声量や視線、座り方まで含めて体に覚え込ませることで、緊張せずに本番を迎えることができますよ。
減点対象となるNG行動をしてしまう
知識や発音より先に直せるのが、面談時にすべきではない、いわゆる「NG行動」の排除です。
面接の流れやマナー、指示への反応に関するミスは、努力せずとも起きてしまう反面、意識すればすぐ改善できます。
次のような行動は減点の温床になりやすいので、事前にチェックしておきましょう。
NG行動 | 採点での見え方 | 代替行動(回避策) |
---|---|---|
あいさつ・返事がない、着席指示前に座る | 非礼・消極的・指示理解に難 | 入室時に”Hello.”、指示を待ってから”Thank you.”で着席 |
無言で長く黙り込む | 放棄と受け取られることがある | 聞き取れない時は”Could you please repeat the question?”と聞き返す |
日本語交じり・日本語のみで回答 | 英語での応答が不十分 | 短くても英語で言い切る。語彙が出ない時は言い換えでつなぐ |
一語のみ・投げやりな返答(”Yes.”だけなど) | 内容が不足・積極性の不足 | Yes/Noに一文を足す(理由・具体例・頻度など) |
面接官の指示を遮る・被せて話す | 指示不遵守・コミュニケーション不全 | 指示を最後まで聞いてから行動・返答を始める |
音読で文章を飛ばす・途中でやめる | 正確性・集中力の不足 | つまずいたら言い直す。最後まで読み切る姿勢を保つ |
面接カードや資料の扱いに戸惑う | 準備不足・マナーの不備 | 模擬面接でカードの受け渡し・表裏確認まで練習する |
表情が硬い・目線を極端にそらす | 消極的・非協力的 | 相手の顔のあたりに時々視線を戻し、うなずきで反応を示す |
上に挙げたような事柄は、英語のレベルには関係なく、気を付ければ改善できることです。まずは「英語以外で落とさない」ことを徹底し、そのうえで音読や応答の質を上げていくと、合格のラインに届きやすくなります。
英検3級の面接(2次試験)、ピンチの切り抜け方
ここでは、英検3級の面接(2次試験)に向けて、実際に効果が出る練習のやり方と、答え方が分からない時などの具体的な切り抜け方をまとめたいと思います。
実践練習を繰り返し行う
英検3級の面接は、入室から退室までの一連の流れを想定したロールプレイが最短距離の対策です。自宅でも「入室〜挨拶〜問題カード〜音読〜質問対応〜退室」を通しで繰り返すと、弱点が明確になります。
可能なら家族や先生に面接委員役をお願いし、タイマーを使って本番に近い時間感覚で練習しましょう。
- 入室・挨拶
ドアノックから着席迄のセリフを暗唱して練習しましょう。声量や笑顔、アイコンタクトに気を付けてください! - 問題カードの受け取り~黙読
タイトル・最初と最後の文を先に確認して要旨を掴みましょう。知らない単語や固有名詞は飛ばしてもOKです。 - 音読
ハッキリ区切って読みましょう。練習時には自分の声を録音して聞き直してみましょう。 - 内容に関する質問
本文の情報を正確に答えます。本文の主語・述語を確認して要点を押さえる練習をしましょう。 - イラスト・状況描写
まず→次に→最後にの流れを意識して説明しましょう。 - 身近な話題のQ&A
単語ではなく、文章で答える練習しましょう。「I think…because….」などのテンプレートを使って回答しましょう。 - 退室
椅子を静かに戻して、丁寧にお礼を言って笑顔で退室しましょう。
音読でつまずかないためのコツ
音読は安定して点を取りやすいパートです。以下を意識して練習しましょう。
- 区切り読み:意味のまとまりで小さく間を取り、息継ぎの位置に印をつけて練習する。
- 語尾の子音:t, d, s などの語尾を落とさない。録音して自分の発音を客観視する。
- 強弱とイントネーション:内容語(名詞・動詞・形容詞)を強め、前置詞や冠詞は弱く短く。
- 難単語対策:読みが不安な語は、出だしでスピードを落として丁寧に。完全な発音にこだわり過ぎず、明瞭さを優先。
イラスト描写・ナレーションのコツ
描写は「今起きていることを、見える順に、短い文で」が基本です。
- 現在進行形を軸にする:A boy is running. A woman is buying a drink. のように主語+be動詞+動詞-ing。
- 全体→部分:場所→人→動作→小物の順で2〜4文にまとめる。
- 数・位置・表現の型:There are two girls near the door. On the table, there is … のように型で安定させる。
- つなぎ語:First, Next, Also, Finally などを文頭に置くと構成が伝わりやすい。
Q&A対策:理由づけと即答テンプレ
身近な話題の質問は「結論→理由→具体例」のミニ構成にすると考えやすく、評価も安定します。
- 結論:I think [A]. / I prefer [A]. / Yes, I do. / No, I don’t.
- 理由:because [簡単な理由1つ]
- 具体例:For example, [自分の経験・普段の行動]
例:I prefer reading books at home because it’s relaxing. For example, I read before going to bed.
態度・所作の練習
内容が多少詰まっても、「伝えようとする態度」が評価につながります。所作も含めて通しで練習しましょう。
- 声量とスピード:少し大きめ・少しゆっくりを意識。
- アイコンタクト:答えの最初と最後に面接委員を見る。
- 聞き返し:聞こえなければ素直に聞き直す(後述のフレーズ参照)。
- フルセンテンス:Yes / No だけで止めず、短くても文で答える。
直前・当日のチェックリスト
本番特有の緊張を抑えるには、手順を決めておくのが有効です。
- 集合時間を逆算し、会場には早めに到着して声出しウォームアップ。
- 受験票・身分証・筆記用具を前夜に準備。
- 入室〜退室のセリフを最後に1回だけ通しで確認(やり過ぎは逆効果)。
- 深呼吸・姿勢・笑顔の3点セットでスタート。
わからない表現・単語・文法に対する対処法を理解する
面接では、すべてを完璧に聞き取れなくても問題ありません。大切なのは、英語でやり取りを続ける姿勢と、シンプルな表現で言い換えて伝える力です。次の対応を身につけておくと、詰まりそうな場面でも挽回できます。
状況 | 英語フレーズ | ポイント |
---|---|---|
聞き取れなかった | Could you say that again, please? | 語尾を丁寧に。1回で聞き取れなくても落ち着いて。 |
速くて追えない | Could you speak more slowly, please? | 速度のお願いは減点対象ではありません。堂々と。 |
質問の意味が曖昧 | Do you mean [A]? | 自分の解釈を確認してから答えるとミスが減ります。 |
考える時間が欲しい | Let me think for a moment. | 数秒の間を作り、短くても文で答える。 |
言い間違えた | Sorry, I mean … | 言い直しは前向きな姿勢として評価されます。 |
語が出てこない | It’s a thing you use to [動作] / It’s like [身近な語]. | 遠回し説明(言い換え)で会話をつなぐ。 |
文法や語彙に不安があるときは、長文にせず「短く・正確に」を徹底します。現在形・現在進行形・過去形の基本だけで十分伝わります。関係代名詞など難しい構文は避け、2文に分けて安全に表現しましょう。
質問に答えられない時に使えるフレーズ
どうしても答えが思いつかない、経験がない、知らない話題が出たときの切り抜けフレーズです。言い切ってから理由を1つ添えると、会話が前に進みます。
- I’m not sure, but I think …(確信はないが自分の考えを述べる)
- I don’t do it very often, but I would say …(頻度が低いと前置きして意見を述べる)
- I haven’t tried it, but my friend/family likes it because …(自分の経験がなくても身近な例で答える)
- In my case, … because …(自分のケースに限定して理由を添える)
- It depends, but usually …(条件によると断った上で一般的な答えを出す)
- Could you give me a second? Let me think.(時間をもらって整理する)
- Sorry, I don’t know much about it. But I think …(知らないと正直に伝え、わかる範囲で意見)
言い換えのコツは「簡単な語で言い切る」ことです。たとえば “convenient” が出てこないときは “easy to use” や “good for saving time” のように、知っている語で言い換えましょう。
ピンチの時も緊張せず、落ち着いていればスムーズに言葉をつなぐことが出来ます。そして、緊張しないためには、繰り返しになってしまいますが繰り返し模擬練習を行うことが大切になりますね!
英検3級の面接で答えられなかった人によくあるQ&A
ここでは、色々な対策をしていったけれど、質問の内容がどうしても理解できずに回答が出来ない!というようなピンチが訪れた時のことを想定して、そんなときにどう対応すれば良いかについてお伝えをしていきます。
英検3級の面接で答えられない時はどうする?
英検3級の面接では、質問にその場で完璧に答えられなくても大丈夫です。
大切なのは、沈黙せずにコミュニケーションを続ける姿勢と、できる範囲で内容を伝えようとする工夫です。面接は「音読」「質問への応答」「態度(アティチュード)」の総合評価なので、詰まった瞬間があっても、切り返しや言い換えで挽回できます。
すぐにできる切り返し方(英語フレーズ)
以下のような短い定型表現を用意しておくと、考える時間を作りつつ減点を抑えられます。
- Could you say that again, please?(もう一度言っていただけますか?)
- Could you speak more slowly, please?(もう少しゆっくり話していただけますか?)
- Let me think for a moment.(少し考えさせてください。)
- I’m not sure, but I think…(はっきりとは分かりませんが、〜だと思います。)
- I don’t know the word, but it’s like…(その単語は分かりませんが、〜のようなものです。)
- Could you explain what you mean by …?(…とはどういう意味ですか?)
無言を避けるコツ
- 聞き取れない時はすぐに聞き返す(2回までを目安に)。
- 考えるときは「Let me think…」で沈黙を言葉に置き換える。
- 言葉が出ない時は、簡単な語や言い換えで短く答えてから理由を添える。
どこまでなら聞き返してOK?
必要に応じて聞き返すこと自体は問題ありません。丁寧な表現で1〜2回程度なら自然なコミュニケーションとして評価されます。ただし、毎回の質問で繰り返し聞き返す、または沈黙が長くなるのは印象が下がる原因になります。迷ったときは、短く確認し、分かる範囲で答える方が得策です。
英検の3級の2次試験でやらかした時はどうする?やり直せる?
試験そのものを最初から「やり直す」ことは基本的にできません。ただし、読み間違いの言い直し、質問の聞き直し、答えの訂正など、面接中にできるリカバリーはあります。慌てず、丁寧に申し出れば問題ありません。
当日のリカバリー手順
- 深呼吸して姿勢を整える(態度の評価につながります)。
- 状況を短く伝える:Sorry, I made a mistake. May I say it again?(間違えました。言い直してもいいですか?)
- 質問を聞き逃したら:Could you repeat the question, please?(質問をもう一度お願いします。)
- 答えを変えたい時:Sorry, I’d like to change my answer.(すみません、答えを変えたいです。)
- 言葉が出ない時:Let me think for a moment.(少し考えさせてください。)→ 短い答え+理由でまとめる。
英検3級の面接で間違えてもいい数は?
「何問までならOK」という決まった数はありません。英検3級の面接は総合評価で、音読・各質問への応答・態度の合計で合否が決まります。つまり、1つの質問で詰まっても、他の質問で内容・発音・態度をしっかり示せれば十分に合格が狙えます。重要なのは、間違いの数よりも「伝える工夫」と「挽回力」です。
合否に影響しやすいミスと影響が小さいミス
内容理解の取り違えや、質問がはっきり理解できなかった時は、聞き返してみて、それでもあやしいと思ったら短めに答えることで、ちぐはぐな会話にならなくなります。
また、長い沈黙はあまり印象が良くないため「Let me think…」などと言ってから落ち着いて回答をするようにしましょう。
どうしても答えられない、と思ったときは「アイコンタクト」「ボディランゲージ」でも良いので、なんとか会話を繋げようという意思を伝えましょう。面接官によっては、もう一度繰り返して質問をしてくれるかもしれません。
諦めて「むっつり、だんまり」よりはリカバリーが出来るチャンスも広がりますので、最後まで全力で頑張りましょう!
スコアを取り戻すための戦略
- Yes/Noや一文でもよいので必ず発話し、次に理由を1文付ける。
- 分からない語は説明や例で置き換え、伝達力を示す。
- 自信がなくても、はっきりした声と丁寧な態度で減点を防ぐ。
英検3級の面接で「I don’t know」は使っても良い?
「I don’t know」自体は使っても問題ありませんが、それだけで終わるとその質問の評価は上がりません。英検の面接では、完全な知識よりも「英語でどうにか伝える力」が評価されます。分からないときは、「分からない」と正直に伝えたうえで、推測・言い換え・例を添えて発話を続けるのがポイントです。
NGな使い方とOKな使い方
言い方 | 評価されやすさ | 理由・ポイント |
---|---|---|
I don’t know.(だけで終了) | 低い | 発話が止まり、伝達力が示せない |
I’m not sure, but I think … | 高い | 不確かでも推測+理由で会話を継続 |
I don’t know the word “…”, but it’s like … | 高い | 言い換え・説明で語彙不足を補う姿勢を示す |
Could you give me an example? I will try.(例を求める) | 中〜高 | 適切に助けを求めつつ、自力で答える意思を示す |
「知らない」を前向きに伝える別表現
- I don’t know much about it, but in my opinion…
- I haven’t thought about it before. Let me think…
- I don’t have a clear idea, but for example…
「I don’t know」で会話を終わらせないことが最大のコツです。短くても自分の言葉で付け足すだけで、伝える力や態度の評価がしっかり積み上がります。
英検3級の面接(2次試験)で答えられなくても合格する可能性はある!落ちた場合は正しい対策を実践して次回に備えよう!
英検3級の面接でうまく答えられない質問があっても、その一度のつまずきだけで不合格が決まるわけではありません。面接は複数の観点で評価され、総合的に判断されます。大事なのは「失点を最小化して、取り返せるところで確実に点を積み上げる」こと。
たとえ残念ながら不合格だったとしても、原因を整理し、正しい優先順位で対策すれば次回で十分に巻き返せます。
「答えられなかった=不合格」ではない理由
面接は、問題カードの音読、パッセージ内容やイラストに関する応答、受け答えの態度ややり取りの円滑さなど、複数の観点で評価されます。どこか一つでつまずいても、他の観点で挽回できれば合格圏に入れる可能性は十分あります。
合否は観点別評価の合計で決まる
英検3級の面接は「音読」「内容理解と応答」「コミュニケーション態度」といった観点で採点されます。はっきりした声で読み上げる、質問の意図をつかもうとする、丁寧に聞き返す、といった基本が評価に反映されます。答えられない質問があっても、他の観点でプラスを積み上げれば合否に直結する致命傷にはなりません。
部分点を積み上げる戦いになる
面接官は「全く沈黙」よりも、「わからないなりに伝えようとする姿勢」を評価します。短くても意味が通る文で返す、言い換える、聞き返して理解を確かめるなど、部分点につながる行動を積極的に取りましょう。1問の失敗を長引かせないことが、総合点を守るコツです。
もし不合格だった場合にやることチェックリスト
落ち込む前に、次回で合格するための準備を淡々と進めましょう。やるべきことはシンプルです。
結果から原因を特定する
結果通知で示される評価の傾向(音読・応答・態度のどこが弱いか)をまず確認します。緊張で止まったのか、質問の聞き取りで迷子になったのか、文法や語彙の引き出しが足りなかったのか、原因を一つずつ言語化しましょう。原因が特定できれば、対策は最短距離になります。
最短で次回合格を狙うスケジュール例
次回検定までの期間に合わせて、無理のない計画を立てます。1~4週間を目安に、毎回の練習に目的と指標を置くと進捗が見えやすくなります。
時期 | 目的 | 具体策 | 確認指標 |
---|---|---|---|
1週目 | 弱点の可視化 | 過去問題で通し練習を録音し、音読・応答・態度の3点で自己診断 | 沈黙ゼロ、全問で何らかの返答を残せたか |
2週目 | 聞き取りと応答の安定化 | 質問パターンに慣れる練習(No.1~No.5の形式に沿って再現) | 聞き返しを適切に使い、5問とも10秒以内に返答開始 |
3週目 | 音読の底上げ | 1日3パッセージ音読、区切り・抑揚と発音の確認 | 噛み直し回数の減少、読み切り所要時間の安定 |
4週目 | 本番耐性の強化 | 模擬面接を本番同様の流れと時間で2回以上実施 | 途中で詰まった際の立て直しが1手でできる |
次回合格に向けた実践的な行動計画
面接は習熟よりも「型への慣れ」で一気に安定します。限られた時間で合格ラインに戻すには、やることを絞りましょう。
面接当日のミスを防ぐ準備
前日に受験票や本人確認書類などの持ち物を確認し、集合時間と会場までのルートも下見しておくと安心です。当日は待ち時間があるので、軽く声を出しておく、質問パターンを心の中でなぞる、問題カードの扱い方をイメージするなど、コンディションに直結する準備を整えましょう。
本番で詰まったときのリカバリー手順
わからない質問が来たら、深呼吸→聞き返し→短く返答→言い換えで補足、の順で立て直します。完全な正解を狙うより、意味が通る短い文を素早く出すほうが得点につながります。ひとつの質問に固執せず、次の質問に気持ちを切り替えることも総合点を守るコツです。
よくある失敗パターンと合格に切り替えるコツ
同じつまずきでも、対処の仕方で結果は大きく変わります。次のように考え方を切り替えてみてください。
失敗パターン | 何が起きている? | 合格に近づくコツ |
---|---|---|
沈黙が長い | 完全解答を探して時間切れ | 短文で即答→必要なら言い換えで補足する習慣に |
聞き返しができない | 質問の意図が不明なまま推測で回答 | まずは落ち着いて聞き直し、理解してから返答 |
音読でつっかえる | 区切り・抑揚の準備不足 | 短いチャンクで区切る読み方を事前に練習 |
早口で不明瞭 | 緊張による速度オーバー | 最初の一語をゆっくり発音してペースを整える |
次回受験に向けた手続きのポイント
英検は通常年3回実施されています。次回の日程と申込期間を早めに確認し、学習計画とセットでスケジュールを押さえましょう。受験会場や集合時間、持ち物の案内は直前に再確認して、当日の不安要素をなくしておくと本来の力が出しやすくなります。
うまく答えられなかった経験は、次回の合格に直結する「最良の教材」です。面接は減点競技ではなく、部分点の積み上げで勝てる試験。小さなつまずきを恐れず、できることから淡々と積み上げれば、合格ラインは必ず見えてきます。
私たちも、みなさんのチャレンジを心から応援しています。