
小学生の英語勉強法で最も大切なのは、「英語を好きにすること」と「正しい順番で学ぶこと」です。単語暗記や文法から始めるのではなく、英語を聞く・話す経験を増やしながら、学年に合った方法で学習を進めることが英語力アップの近道になります。
この記事では、小学生の英語勉強法について、学年別の学習ロードマップや家庭学習と英会話レッスンの違い、英語4技能の伸ばし方までをご紹介したいと思います。
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この記事はこんなご家庭におすすめ
・小学生の英語を何から始めればよいか迷っている
・家庭学習と英会話スクールのどちらが良いのか知りたい
・英語アプリや英語動画など家庭でできる学習方法を知りたい
・英検をいつから受けるべきか悩んでいる
・子どもが英語を苦手にならない勉強法を知りたい
小学生の英語学習で最初に知っておきたいこと
小学生の英語学習は、やみくもに勉強量を増やしても成果が出るとは限りません。
むしろ大切なのは「正しい始め方」と「英語が身につく順番」を理解することです。
ここでは、小学生の英語学習で多くの家庭がつまずくポイントと、英語習得の基本的な流れについて解説します。
小学生の英語学習がうまくいかない3つの原因
英語が苦手になってしまう子どもの多くは、能力の問題ではなく「学習の進め方」が合っていないケースがほとんどです。まずは、小学生の英語学習がうまくいかない代表的な原因を見ていきましょう。
1)いきなり単語暗記や書き取りから始めてしまう
保護者としては「まずは単語を覚えさせよう」と考えがちですが、小学生にとって単語暗記中心の学習は負担が大きく、英語を「つまらない勉強」と感じてしまう原因になります。かといって文字を全て排除するのも良いやり方とは言えません。バランスが大切です。
2)英語を使う機会が少ない
日本では英語を日常的に使う環境がほとんどありません。英語は知識だけでなく「技能」なので、実際に使う経験がなければ定着しにくい言語です。英語を聞くだけ・読むだけではなく、話したり使ったりする経験が必要になります。
3)学年・年齢に合わない学習をしてしまう
小学生の英語学習は、年齢によって効果的な方法が大きく変わります。低学年のうちは遊びや音を中心とした学習が向いていますが、高学年になると読解や語彙の学習も必要になります。このように、お子さんの年齢や成長段階に合った学習方法を選ぶことがとても重要です。
小学生の英語は「順番」を大切にして!
英語学習には、自然に身につく順番があります。
聞く → 理解する → 話す → 読む → 書く
これは、子どもが日本語を覚えるときと同じ流れです。赤ちゃんはまず周囲の言葉をたくさん聞き、その意味を理解し、やがて話すようになります。その後に文字を読み書きできるようになります。
ところが、日本の英語教育では「読む」「書く」から始まることが多く、この順番の違いが英語を難しく感じる原因になることがあります。
小学生の英語学習では、まず英語の音に慣れることが最も重要です。英語の歌や動画、簡単な会話などを通して英語の音をたくさん聞き、意味が分かるようになると、子どもは自然と英語を話そうとするようになります。
その段階になって初めて、読む力や書く力も伸びていきます。
つまり、小学生の英語では「早く難しいことを教える」よりも、「正しい順番で英語に触れる」ことが成功のポイントになります。
学年別|小学生の英語学習ロードマップ
小学生の英語学習では、学年ごとに適した学び方があります。子どもの発達段階に合った方法で英語に触れることで、無理なく英語力を伸ばすことができます。ここでは、小学1〜2年生、小学3〜4年生、小学5〜6年生の3つの段階に分けて、効果的な英語学習の進め方を紹介します。
小学1〜2年生:英語を「好き」にする時期
低学年の時期に最も大切なのは、英語を「勉強」にしないことです。まだ文字学習や文法理解が難しい年齢のため、英語は遊びや体験を通して自然に触れることが理想的です。
例えば、英語の歌を歌ったり、英語のアニメや動画を見たりするだけでも十分な学習になります。子どもは耳から言語を吸収する能力が高いため、英語の音にたくさん触れることで自然と発音やリズムに慣れていきます。
この時期に重要なのは「英語=楽しい」という感覚を持たせることです。無理に単語を書かせたり、テスト形式の学習をさせたりすると、英語が嫌いになってしまう可能性があります。まずは英語に対してポジティブな印象を持つことを目標にしましょう。
小学3〜4年生:意味理解が進む時期
中学年になると、子どもは英語の意味を理解する力が育ってきます。この時期からは、英語の音と文字の関係を学ぶ「フォニックス」を取り入れると効果的です。フォニックスを学ぶことで、知らない単語でもある程度読めるようになります。
また、簡単な英会話や音読練習もおすすめです。英語の文章を声に出して読むことで、リスニングとスピーキングの両方を鍛えることができます。
最近では、この時期からオンライン英会話を始める家庭も増えています。実際に英語を使う経験をすることで、英語が「勉強科目」ではなく「コミュニケーションの道具」であることを実感しやすくなります。
家庭学習では、英語の多読(やさしい英語の本をたくさん読むこと)や、英語アプリを使った学習も効果的です。楽しく続けられる教材を選ぶことが、学習を継続するポイントになります。
小学5〜6年生:中学校英語への準備期
高学年になると、中学校の英語学習を見据えた基礎づくりが重要になります。この時期は語彙を増やしたり、簡単な英文を読んだり書いたりする練習を取り入れていくとよいでしょう。
例えば、英検5級〜4級レベルの単語や表現を学ぶことで、中学校英語への準備ができます。英検は必ず受ける必要はありませんが、学習の目標として活用するとモチベーションを保ちやすくなります。
また、この段階ではスピーキング練習も引き続き大切です。英語は知識だけでなく技能でもあるため、実際に話す経験が必要になります。オンライン英会話や英語レッスンを活用すると、会話力を伸ばしやすくなります。
小学生のうちに「英語に慣れている状態」を作っておくことで、中学校に進学したときの英語学習がぐっと楽になります。無理に難しい内容を先取りするよりも、基礎をしっかり固めることを意識して学習を進めていきましょう。
小学生向け英語勉強法|楽しく学ぶための秘訣
お子様が楽しみながら英語を学べる方法は実はたくさんあります。デジタルツールや教材を活用することで、遊び感覚で英語力を伸ばすことができます。
英語の歌・動画・アプリで楽しく学ぶ
子供は歌や動画が大好きです。英語の歌や動画を活用することで、自然と英語の音やリズムに親しみ、楽しく英語を学ぶことができます。また、ゲーム感覚で学べる英語学習アプリもおすすめです。
おすすめの英語ソング
英語の歌は、発音練習やリスニング力向上に効果的です。楽しく歌いながら、自然と英語を身につけることができます。定番の童謡から人気のポップソングまで、様々なジャンルの曲に触れてみましょう。
- Baby Shark:一度聞いたら忘れられない中毒性のあるメロディーが特徴。親子で一緒に歌って踊れば、楽しく英語に親しめます。
- The Wheels on the Bus:乗り物の名前や動作を覚えられる定番ソング。繰り返し聴くことで、自然と英語表現が身につきます。
- Head Shoulders Knees and Toes:楽しみながら体の部位を覚えられる歌。子供の落ち着きがなくなったらパパッとこの歌を歌って、体を動かしながら楽しめます。
おすすめの英語学習動画
動画は視覚的に楽しく学べるため、子供の集中力を維持するのに役立ちます。ストーリー仕立てのものやアニメーションなど、子供たちが飽きずに視聴できる動画を選びましょう。
- Super Simple Songs:カラフルなアニメーションとシンプルな英語で、小さなお子さんでも楽しく英語を学べます。
- Peppa Pig:イギリス発の人気アニメ。日常生活を描いたストーリーを通して、自然な英語表現を学ぶことができます。
- BBC Learning English Kids:イギリスBBCが制作した子供向けの英語学習番組です。
おすすめの英語学習ゲームアプリ
ゲームアプリは、楽しみながら英語学習を進められる便利なツールです。子供の年齢や学習レベルに合ったアプリを選びましょう。
- Duolingo:ゲーム感覚で単語や文法を学べます。小学生以上。
- ABCmouse:アルファベット、数字、色などを学べる総合学習アプリです。幼児~使えます。
- Starfall Learn to Read:フォニックスを楽しく学べます。幼児~小学校低学年向け。
フラッシュカードを使った単語学習
フラッシュカードは、単語学習に効果的なツールです。絵と単語がセットになっているカードを使うことで、視覚的に単語を覚えやすくなります。また、自分でカードを作ることで、より記憶に定着しやすくなります。
1日5枚ずつ、新しいカードを使って覚える。毎日3枚ずつ親子でカードクイズを出し合いっこをする。
その他、カードを活用して楽しくゲーム感覚で英単語を覚えていってみてください。
家庭学習 vs 英語教室|小学生の英語はどちらが良い?
小学生の英語学習を考えるとき、多くの保護者が悩むのが「家庭学習だけで十分なのか、それとも英会話スクールなどに通わせた方が良いのか」という点です。最近では英語アプリや動画教材、通信教育(チャレンジなど)など家庭で学べる教材が非常に充実しており、自宅でも英語に触れる環境を作りやすくなっています。
一方で、オンライン英会話や英語塾、英会話スクールなど家庭学習以外の選択肢も増えており、それぞれにメリットがあります。大切なのは「どちらが正しいか」ではなく、お子さんの性格や学習環境に合った方法を選ぶことです。ここでは家庭学習と英会話スクール、それぞれの特徴を整理してみましょう。
英語家庭学習のメリット
家庭学習の最大のメリットは、子どものペースで英語に触れられることです。英語アプリやYouTube動画、英語絵本、通信教育などを活用すれば、毎日少しずつ英語に触れる習慣を作ることができます。
小学生の英語学習では、長時間の勉強よりも「毎日英語に触れること」が大切です。例えば1日10分でも英語動画を見る、英語の歌を聞く、簡単な英語絵本を読むといった習慣を続けることで、英語の音や表現に自然と慣れていきます。
また、家庭学習は比較的費用を抑えやすいというメリットもあります。無料の英語動画やアプリも多く、気軽に英語学習を始めることができます。
ただし、家庭学習には限界もあります。英語は「技能」なので、実際に会話する機会が少ないとスピーキング力が伸びにくいという特徴があります。また、発音のチェックや学習の進め方について迷うこともあり、モチベーション維持が難しくなるケースもあります。
英会話スクール・オンライン英会話のメリット
英会話スクールやオンライン英会話、英語塾などの最大のメリットは、英語を実際に使う機会があることです。講師と会話することで、リスニングやスピーキングなどの実践的な英語力を伸ばすことができます。
特にオンライン英会話では、講師とマンツーマンで話す時間が確保されるため、英語を話す経験を積みやすいという特徴があります。英語を「勉強」ではなく「コミュニケーションの道具」として使う経験は、小学生にとってとても大きな意味があります。
また、講師や先生がいることで、子どものレベルに合った学習を進めやすくなるというメリットもあります。発音の修正や学習アドバイスを受けることができるため、効率よく英語力を伸ばすことができます。
一方で、通学型の英会話スクールや塾の場合は送迎が必要になることや、レッスン時間が週1回程度に限られることなどがデメリットになる場合もあります。
おすすめは「家庭学習+スクール」の組み合わせ
小学生の英語学習では、「家庭学習」と「英会話レッスン」を組み合わせる方法が最も効果的とされています。
家庭学習で英語動画やアプリ、絵本などを使ってインプットを増やし、オンライン英会話や英語レッスンで実際に英語を話す経験をすることで、英語の理解と会話力の両方をバランスよく伸ばすことができます。
例えば、家庭では英語動画や英語アプリで毎日英語に触れ、週に1回程度オンライン英会話で会話練習をするという方法です。このように学習環境を組み合わせることで、無理なく英語力を伸ばすことができます。
小学生の英語学習では「英語に触れる時間」を増やすことが何より重要です。家庭学習と英会話レッスンを上手に組み合わせながら、英語を使う経験を増やしていきましょう。
英語学習を継続させるためのポイント
せっかく始めた英語学習、できれば長く続けてほしいですよね。継続は力なり!英語学習においてもそれは同じです。
ここでは、お子様の英語学習を継続させるためのポイントを3つの側面からご紹介します。
子供のモチベーションを維持する方法
英語学習に限らず、モチベーションの維持は継続の鍵です。特に小学生はまだ幼いため、飽きっぽかったり、すぐに諦めてしまったりすることもあります。そこで、お子様のモチベーションを保つための具体的な方法をいくつかご紹介します。
- 小さな目標を設定する:大きな目標をいきなり目指すのではなく、「毎日5つの英単語を覚える」「今週はこの歌を完璧に歌えるようにする」など、達成しやすい小さな目標を立てましょう。小さな成功体験を積み重ねることで、自信につながり、モチベーションの維持に繋がります。
- ご褒美を用意する:目標を達成したら、ご褒美を用意してあげましょう。ご褒美は、おもちゃやゲームなど、お子様が喜ぶものなら何でも構いません。ただし、ご褒美は学習の目的ではなく、あくまでもモチベーションを維持するための手段であることを忘れずに。
- 好きなキャラクターを活用する:お子様が好きなキャラクターの英語教材を使うのも効果的です。好きなキャラクターと一緒に学ぶことで、英語学習への興味関心を高めることができます。ディズニー英語システムや、ポケモンの英語教材など、様々なキャラクター教材があるので、お子様の好みに合わせて選んでみましょう。
目標達成を促す工夫
目標を設定したら、それを達成するための工夫も大切です。目標達成を促す工夫をすることで、お子様の学習意欲を高め、継続的な学習へと繋げることができます。
| 工夫 | 内容 | メリット |
|---|---|---|
| 学習記録をつける | 学習した内容や時間を記録することで、進捗状況を可視化できます。専用のノートやアプリなどを活用しましょう。 | 達成感を感じやすく、モチベーションの維持に繋がります。 |
| 学習環境を整える | 集中できる静かな場所や、必要な教材が揃った環境を用意することで、学習効率を高めることができます。 | 学習に集中しやすくなり、効果的な学習に繋がります。 |
| 定期的な復習 | 学んだことを定期的に復習することで、記憶の定着を促します。単語帳やアプリなどを活用して、効率的に復習しましょう。 | 記憶の定着を促し、長期的な学習効果を高めます。 |
英語学習を習慣化させる
英語学習の効果を最大限に引き出すためには、習慣化することが重要です。毎日少しでも良いので、英語に触れる時間を作りましょう。ここでは、英語学習を習慣化するための具体的な方法をいくつかご紹介します。
- 決まった時間に学習する:毎日同じ時間に学習することで、習慣化しやすくなります。例えば、夕食後30分間は英語学習の時間、と決めておくなど、生活リズムの中に英語学習を取り入れましょう。
- 短い時間でも毎日続ける:長時間学習する必要はありません。10分や15分でも良いので、毎日続けることが大切です。短い時間でも継続することで、大きな成果に繋がります。
- 学習内容をルーティン化する:「単語学習→リスニング→音読」など、学習内容をルーティン化することで、スムーズに学習を進めることができます。ルーティン化することで、学習のハードルを下げ、習慣化しやすくなります。
これらのポイントを参考に、お子様に合った方法で英語学習を継続させていきましょう。継続は力なり!焦らず、ゆっくりと、楽しみながら英語学習を進めていきましょう。
まとめ
この記事では、小学生が楽しく英語を学ぶための効果的な勉強法を紹介しました。
グローバル化が進む現代社会において、英語力は将来の可能性を広げるための重要なスキルとなります。小学生のうちから英語学習を始めることで、英語耳を育み、自然な発音やイントネーションを習得できるメリットがあります。
英語学習を成功させるためには、目標設定と子供の個性に合わせた学習方法の選択が重要です。
無理強いは逆効果になるため、英語の歌や動画、ゲームアプリなど、子供が楽しみながら学べる方法を取り入れることがおすすめです。
アプリなどに比べると少し予算は必要ですが、オンライン英会話は、ネイティブスピーカーとの実践的なコミュニケーションを通して、英会話力を向上させる効果が期待できますのでお勧めです。
いずれにしても、英語学習の継続には子供のモチベーション維持が不可欠です。目標達成を促す工夫や、学習習慣を身につけるためのサポートをしながら、楽しく英語学習を続けられるようにサポートをしてあげてください。

