銀杏

青空とのコントラストが綺麗です。

 

本日は、2024年度第1回から出題内容が一部変更になる、英検®について、

 

「どう変更になるの?難しくなる?簡単になる?」

 

・・・・・と、受験生及びその保護者様にとって、非常に気になる「変わる英検、一部リニューアル」についての話題をお届けしたいと思います。

 

※今回は英検3級以上の問題形式に変更がありますので、英検4級・英検5級を受験予定の生徒さんは、従来通りの対策で大丈夫です。ご安心を!

 

 

 

今回の改定は、以下の点を踏まえた上でリニューアルが必要と判断した、ということが公式サイトに書かれています。

 

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「知識や技能の習得だけでなく、コミュニケーションを行う目的や場面、状況等に応じた言語の運用を考える中で思考力、判断力、表現力等の育成が求められて」いる、現行の学習指導要領と照らし合わせて、「新たな英語能力観を反映した出題形式を取り入れてリニューアルする必要がある」
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平たく言うと、「読み書きオンリー」の今までの英語教育から変換して、「話したり聞いたりのコミュニケーション能力」や「表現力」が出来る日本人を育成していきたい、ということかな、と思います。

 

まあ、これって、もう何年もずーーーっと、同じようなことを言っているんですけどね。

 

なかなか、受験システムが大きく変わらない限り、実現は難しい現実もありますが、少しずつ「話せない日本人」は減っている気もしますので、牛歩でも少しずつ前進してはいるのかもしれません。

 

 

では、具体的には何が変わるかというと、大きく3点ありますので、順にご紹介します。

 

また、英検Ⓡの公式サイトから、表をお借りしましたので、以下に転載させて頂きます。

英検リニューアル表

 

 

Readingの問題が減ります

 

英検1級~英検準2級までのリーディング問題が、各級平均で約8問ずつ減ります。

 

出題総数は、37問~41問ですので、割合換算すると20%ほどが減ることになります。これは、かなり大きな削減になると言えるでしょう。

 

これは「リーディングを重視しなくなった」というわけではなく、あくまでも時間調整のための変更だと思われます。

 

なお、3級については、リーディングの問題数は据え置きで変更ありません。

 

 

Writingの問題数が増えます

 

リーディングを削減した分の時間で、ライティング問題を増やしてきました!

 

今まで英作文は1問しかありませんでしたが、これを2問にしました。

 

さらに、英検1級・準1級・2級については、既存の「意見論述」の出題に加えて「要約問題」が出題されます。

 

準2級と3級については、既存の「意見論述」の出題に加えて「Eメール問題」が出題されます。

 

Writingは、導入当初から「採点の基準が公平に出来るのか?」とか「採点側の労力が大変すぎる」・・・など色々批判も多かったです。

 

正直、まだ課題も多いとは思うのですが、Reading一辺倒の「試験のための英語」からの脱却という波に追い風が吹いてきていて、もう無視できない、ということで今回のリニューアルでも増問に至ったのではないかな、と推察します。

 

 

準2級と3級の試験時間が長くなります

 

準2級は5分だけの延長ですが、3級については現在の50分から65分へと、15分も長くなります。

 

近年、英検3級は小学生の受験者数が非常に増えていますが、普段45分授業を受けている公立小学校の生徒にとっては、65分の試験時間というのは約1.5倍にもなりますので、かなり負担が増したな、という印象です。

 

集中力を切らさずに65分を受けきることが出来るのか・・・・。小学生の英検3級受験については、正直、ハードルが上がったなと言わざるを得ません。

 

 

まとめ

 

主な変更としては①~③で挙げた3点ですが、それ以外にも、英検準1級のみ、Speaking部門での変更が入っていますが、私の感想としては、むしろ、

 

「今回のリニューアルはWritingがメイン。英語4技能のなかでも日本人が最も弱いとされているSpeakingについては今回、ほとんどの級で変更されなかったのはなんでなんだろう?」

 

というものでした。

 

 

総評として、冒頭で掲げた疑問点、

 

「難しくなる?簡単になる?」

 

については、受験生が英語4技能のうちどれを得意としているか、によって違ってしまう、というのが答えにはなります。

 

ただし、あくまでも「一般的」な日本の学生について言えば、やや取っつきにくくなったのかな、と思います。

(多くの学生が英作文を苦手としていますので・・・)

 

英検2級・準1級については、大学受験の際の指標とされることも増えたせいか、ここ数年でだいぶダンピング?・・・というわけではないのですが、何度も繰り返し受け続けてスコアを取っていこうとする学生が増えました。

 

そのため、そうした傾向を正して、より英語4技能としての(読み書きだけでなく)指標として使ってもらいたいという意向もあったのかな?と感じました。

 

若干取っつきにくくなったかな?と思う一方で、増問されたWritingの「要約問題」については、意見陳述よりもトレーニングによって鍛えられる要素が強いですので、対策としては、初回は難しいですが、第二回以降は、やり易くなってくるかもしれません。

 

要約問題が増えたのは、やはり採点がやり易いからか?などと、勘ぐってしまうのはこの業界の人間だからかもしれませんが・・・。

 

より詳しいリニューアル情報を知りたい方は、ぜひ公式サイトもご覧になってみて下さい!

 

 

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