グローバル化が加速するなか、国内外の大学進学や国際的なキャリアを視野に入れる家庭が増えています。
文部科学省の調査によると、海外の大学に進学する日本人高校生は近年増加傾向にあり、2023年度には年間約5,000人が海外大学へ進学しています。
出典：文部科学省「海外の大学等に進学する日本人学生数（2023年度）
こうした背景から、英語をはじめとした国際的な教育環境を提供する「インターナショナルハイスクール（国際高校）」が注目を集めています。
特に、国際バカロレア（IB）やAレベル、APなどの国際カリキュラムを採用する学校が増えており、文部科学省によると認定校数は10年前の約3倍に増加しています。
インターナショナルハイスクールでは、英語による授業を中心に、異文化理解や批判的思考力を育てる教育が行われています。
国内の高校よりもグローバルな進学・就職ルートを選びやすいことから、「子どもの将来の可能性を広げたい」と考える保護者にも選ばれています。
結論として、インターナショナルハイスクールを選ぶ際は、カリキュラムの国際認定・教員の質・進学実績・学費・通学環境の5つを比較することが重要です。
本記事では、これらのポイントを踏まえて、おすすめのインターナショナルハイスクールを紹介します。
インターナショナルハイスクールとは？
インターナショナルハイスクール（国際高校）は、主に英語を中心とした教育を行う高校で、海外大学への進学や国際的なキャリアを目指す生徒を対象としています。
日本国内にいながら、世界基準の教育を受けられるのが大きな特徴です。
日本の高校との違い
一般的な日本の高校は、文部科学省の学習指導要領に基づいた教育を行いますが、インターナショナルハイスクールは国際的な教育課程を採用しています。
授業の多くは英語で行われ、国際的な資格や大学入試制度に対応している点が大きな違いです。
さらに、入学資格や評価方法も多様で、試験や内申点に加えてエッセイや面接を重視する学校もあります。
カリキュラムの特徴（IB・Aレベル・APなど）
インターナショナルハイスクールで採用される主なカリキュラムは以下の3つです。
- 国際バカロレア（IB）
- 探究的学習を重視し、論文（Extended Essay）やボランティア活動（CAS）などを通じて思考力と表現力を育成。
- Aレベル（英国式）
- 科目選択の自由度が高く、専門分野を早期から学べるカリキュラム。英国やシンガポールなどの大学入学に有利。
- AP（Advanced Placement）
- アメリカの高校課程上級プログラム。大学単位認定制度もあり、北米進学志向の生徒に人気。
これらのプログラムは世界各国の大学で入学資格として認められており、特にIBプログラムは文部科学省の推進対象でもあります。
2023年度の時点で、IB認定校は全国で約90校に達しており、10年前の約3倍に増加しています。
授業・言語環境・評価方法の実際
授業は主に英語で行われますが、学校によっては日本語・中国語・フランス語など複数言語を組み合わせた授業を提供しています。
評価は筆記試験だけでなく、プレゼンテーション・レポート・グループワーク・ディスカッションなど多面的に行われます。
そのため、暗記型ではなく「考える力」「表現する力」が重視される教育方針です。
また、教師陣は外国籍の教員が多く、多国籍なクラスメイトと学ぶことで、日常生活の中でも自然に国際感覚が身につきます。
卒業後の進路（国内・海外大学進学）
インターナショナルハイスクールの卒業生は、国内外の大学に幅広く進学しています。
海外大学ではアメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダなどの名門校への進学実績が多く、国内では慶應義塾大学・上智大学・ICU（国際基督教大学）などが人気です。
特にIBディプロマ（IBDP）を取得している場合、国内大学の特別入試（IB入試）を通じて受験が可能であり、海外大学では入学資格として高く評価されます。
こうした進学の多様性が、インターナショナルハイスクールを選ぶ大きな理由のひとつです。
「語学力を伸ばしたい」「将来は海外で学びたい」と考える学生にとって、インターナショナルハイスクールは理想的な選択肢といえるでしょう。
インターナショナルハイスクールが選ばれる背景
近年、日本ではグローバル人材育成を目的とした教育改革が進んでおり、英語力や国際的な視野を持つ学生の需要が高まっています。
こうした流れの中で、インターナショナルハイスクールは「世界で活躍できる人材を育てる教育機関」として注目されています。
グローバル人材育成へのニーズ
経済産業省の調査によると、国内企業の約60％以上が「グローバル人材の不足を課題」と回答しています。
世界的なビジネス環境の変化に対応するため、早期から国際的な教育を受けた人材の育成が求められています。
インターナショナルハイスクールでは、こうした社会的ニーズに応える形で、言語教育だけでなく、多文化理解やリーダーシップ、ディスカッション能力などグローバル社会で必要とされるスキルを体系的に身につけることができます。
英語力・異文化適応力の重要性
文部科学省の英語教育実施状況調査によると、高校3年生のうち「英検準2級程度以上の英語力」を持つ生徒は約47.1％にとどまっています。
一方、インターナショナルハイスクールでは日常的に英語を使う環境が整っており、実践的な英語力を身につけられる点が大きな魅力です。
また、多国籍の生徒と学ぶことで異文化適応力も自然に養われます。
将来的に海外大学や国際企業で活躍する際に、この経験が大きな強みとなります。
大学入試・海外進学に有利な制度的背景
文部科学省は、グローバル教育の推進とともに、海外大学進学を支援する制度を整備しています。
特に「IB入試」や「海外大学出願サポート制度」の導入により、 インターナショナルハイスクール出身者の進学ルートが広がりました。
また、国内大学でも国際バカロレア（IB）やAレベルなど 国際資格を評価する入試枠が増加しており、 海外教育を受けた生徒が日本の大学にもスムーズに進学できる環境が整っています。
このように、社会・教育の両面からインターナショナルハイスクールの価値が高まっており、 今後も志願者の増加が見込まれています。
インターナショナルハイスクールは
「未来の選択肢を広げる新しい進学ルート」として多くの家庭に支持されています。
インターナショナルハイスクールを選ぶポイント
インターナショナルハイスクールを検討する際は、単に「英語で学べる」という理由だけで選ぶのではなく、 教育内容・学習環境・進路サポートなどを多角的に比較することが大切です。
ここでは、入学前に確認しておきたい5つのポイントを紹介します。
カリキュラムと取得資格
学校ごとに採用しているカリキュラム（IB・Aレベル・APなど）は異なります。
自分が目指す大学や進路に合ったカリキュラムを選ぶことが重要です。
特に、海外大学進学を視野に入れている場合は、 国際的に認められた資格（IB Diplomaなど）を取得できる学校を選びましょう。
教師陣・生徒の国際比率
教師陣の経歴や出身国、生徒の国際比率も学校選びの大切なポイントです。
多国籍の教員や生徒が在籍している環境では、 日常的に異文化コミュニケーションが生まれ、グローバルな価値観を自然に学べます。
大学進学実績・キャリア支援
国内外の大学進学実績は、学校の教育水準を示す重要な指標です。
公式サイトで卒業生の進学先を確認したり、 海外大学への出願サポートやキャリアカウンセリング体制が整っているかもチェックしましょう。
授業料・奨学金制度
インターナショナルハイスクールの授業料は、年間で100〜250万円程度と幅があります。
追加で教材費や施設費が発生する場合もあるため、総額を事前に確認しておくことが大切です。
経済的な負担を軽減するために、自治体や学校独自の奨学金制度を活用できるかもチェックしておきましょう。
立地・通学環境
通学時間や交通アクセスも、日常生活に大きく影響します。
特に首都圏の学校はアクセスの良さが魅力ですが、 寮や学生サポートが充実している地方校もあります。
通学スタイルに合わせて、自分に合った環境を選ぶことが大切です。
これら5つのポイントを比較することで、単なる「有名校」ではなく、 自分に合ったインターナショナルハイスクールを見つけやすくなります。
インターナショナルハイスクールを選ぶ際は、学校の知名度よりも「自分に合う環境かどうか」を重視することが大切です。
カリキュラムや教師陣の質、進学実績、学費、アクセス環境といった5つの要素を比較検討することで、進学後のギャップを防ぐことができます。
インターナショナルハイスクールおすすめ校【2025年版】
ここでは、全国の主要なインターナショナルハイスクールの中から、 教育方針・カリキュラム・学費・進学実績などの観点で注目されている6校を紹介します。 各校の特色を比較し、自分の進路に合った学校選びの参考にしてください。
ダ・ヴィンチ・インタナショナル・スクール
Da Vinci International Schoolは、沖縄県うるま市にある、幼児から高校・大学課程まで一貫して学べるインターナショナルスクールです。
米国教育省基準の認定を受けた国際カリキュラムを採用し、卒業生は日本国内の英語プログラム大学や、ハーバード大学・オックスフォード大学などをはじめとする世界各国の大学へ進学実績を持ちます。
同校の教育の核となる「Da Vinci System」は、生徒の個性とペースに合わせた完全個別カリキュラムで、英語が初めての子どもでも安心して学べる設計。
英語力ゼロからのスタートでも、日常的な英語授業と個別コーチングにより、自然に英語で学べる力を養います。
また、教師陣はハーバード大学やオックスフォード大学で研修を受けた教育の専門家で構成されており、世界水準の教育理論に基づく授業を実施。
2017年にはワシントンDCで開催された世界教育会議で発表・受賞するなど、教育界から高く評価されています。
少人数制クラスと宿題のないストレスフリーな環境の中で、子どもたちは「学ぶ楽しさ」を体感しながら、論理的思考力と国際感覚を身につけていきます。
2025年4月には恩納村に新キャンパス「Nikoma」が開校予定。
世界を舞台に活躍できる次世代リーダーを育む学校として、多くの家庭から注目を集めています。
| 学校名 | DA VINCI INTERNATIONAL SCHOOL |
| 所在地 | 〒904-2244 沖縄県うるま市上江洲449-3 |
| 教育システムの特徴 | ・日本の英語プログラムを持つ大学や、世界中の大学に進学することが可能 ・個別化されたカリキュラムと早期卒業の可能性 ・英語入学試験なし ・教員チームはハーバード大学から研修を受ける ・宿題なしの方針 ・いじめゼロ（zero-bullying）の取り組み |
| 実績 | ・2017年: ACEI Childhood Education International世界会議（ワシントンDC）にて発表 ・2017年: Emerging Leader Awardを受賞。 ・2014年、2016年: OMEP世界会議（ワシントンDCおよび韓国ソウル）にて発表 |
仙台育英学園高等学校
仙台育英学園高等学校は、宮城県仙台市を拠点とする全国有数の総合学園であり、文武両道を実現する教育環境を整えています。
中でも注目されるのが、外国語コースを中心とした国際教育プログラムです。
本校には7つの多彩なコースがありますが、特に外国語コースでは、世界で通用する英語力と国際的な視野を育む教育が展開されています。
このコースを含む学園全体では、「ケンブリッジ国際教育」「国際バカロレア（IBDP：秀光コース）」「BTEC（英進進学コース）」という、世界的に評価の高い3つの国際教育プログラムを実践。
いずれも日本国内では導入が難しい先進的なプログラムであり、生徒が海外大学やグローバル企業で活躍できる力を育成します。
外国語コースでは、語学教育に加え、海外の文化・社会・国際問題を多面的に学ぶことで、グローバルシティズン（国際社会で主体的に生きる人材）を育成。
英語でのプレゼンテーションやディスカッション、異文化理解教育など、実践的な授業を数多く取り入れています。
また、秀光中学校・高等学校ではユネスコスクール加盟や、孔子課堂、キューバ共和国、韓国、アイルランドなど多国間との交流実績もあり、日常的に国際交流が行われています。
これらの取り組みを通じて、仙台育英は「東北から世界へ」を合言葉に、国際教育のリーディングスクールとして進化を続けています。
| 名称 | 学校法人 仙台育英学園 |
| 所在地 | ・宮城野キャンパス（法人局）: 〒983-0045 宮城県仙台市宮城野区宮城野二丁目4-1 ・多賀城キャンパス: 宮城県多賀城市高橋五丁目6-1 |
| コース | 秀光コース 秀光中からの一貫教育でグローバルシティズンを育成 特別進学コース 難関大現役合格をめざす充実したカリキュラム 外国語コース 国際的な視野と豊かな感性を育てる 英進進学コース 個性や適性に応じた学習で志望大学に現役進学 情報科学コース IT検定に挑戦し、大学や専門学校へ進学 フレックスコース 部活に励みながら志望大学への進学を実現 技能開発コース 可能性を拡げる専門的な講座が充実 |
| 入試情報 | 2026年度（令和8年度）の入学試験要項が公開中 |
茗溪学園高等学校
茨城県つくば市にある茗溪学園中学校高等学校は、1979年の創立以来、確かな学力と豊かな人間性を兼ね備えた「自立した国際人」の育成を目指してきました。
文部科学省指定のスーパーサイエンスハイスクール（SSH）として科学的探究力を磨く教育を行う一方、国際バカロレア（IB）コースや独自のアカデミアクラスでは、国際基準のカリキュラムのもと、自ら考え、課題を発見・解決する力を育みます。
中高一貫の6年間を通して、単なる受験対策ではなく「生涯にわたる学びの基礎」を築く教育を重視。
個人課題研究や大学との連携授業など、主体的に学ぶ姿勢を育てる仕組みが整っています。
大学進学実績も高く、国内難関大学はもちろん、海外大学への進学も視野に入れる生徒が増えています。
また、グローバル教育にも力を注ぎ、海外研修・留学制度や模擬国連への参加を通じて、多様な文化を理解し国際社会に貢献できる視野を養います。
帰国生・留学生が共に学ぶ環境は、お子さまの世界観を大きく広げます。
学園内には学生寮も整備され、生活面でも安心できるサポート体制が整っています。
学力・人格・国際性をバランスよく伸ばす教育環境の中で、茗溪学園はお子さまの「未来を切り拓く力」を確実に育てます。
| 名称 | 茗溪学園中学校高等学校 |
| 所在地 | 〒305-8502 茨城県つくば市稲荷前1-1 |
| 教育プログラム | アカデミアクラス 国際バカロレア（IB）カリキュラム SSH (スーパーサイエンスハイスクール) 個人課題研究 高大連携 |
| 入試形態 | 中学入試、高校入試、転編入試験に対応 |
高知国際高等学校
高知県立高知国際中学校・高等学校は、中学校と高等学校を併設する中高一貫教育校として、グローバル社会に貢献できる人材の育成を目指しています。
中高一貫の強みを活かし、6年間を通して一人ひとりの個性と探究心を育む教育体制を整えています。
本校の大きな特徴は、国際バカロレア（IB）教育の導入です。
世界基準の学びを通して、知識だけでなく「自ら考え、表現し、行動する力」を育成します。
授業は探究型・対話型を中心に展開され、思考力・判断力・表現力をバランスよく養うカリキュラムが構築されています。
また、海外大学進学にも対応できる教育内容を実現しており、国際的な進路の選択肢が広がるのも魅力です。
さらに、2025年度より高等学校での県外募集を開始しました。
高知県外からも意欲ある生徒の受け入れを進め、全国から多様な価値観を持つ仲間が集う環境を目指しています。
このほか、高等学校では独自の「Gプログラム（Global Program）」を展開し、国際理解教育や地域連携プロジェクトなど実践的な学びを推進。
生徒が地域社会や世界で活躍できるよう、確かな学力と豊かな人間性を育てる教育を行っています。
知の探究と国際感覚を両立させる本校は、未来に羽ばたく生徒たちに最良の学び舎といえるでしょう。
| 名称 | 高知県立高知国際中学校・高等学校 |
| 所在地 | 〒780-8052 高知県高知市鴨部２丁目５番７０号 |
| ミッション | ・グローバル社会で求められる資質・能力の育成 ・地域社会だけでなく、国際社会の発展にも貢献できる人材を育成 |
| 教育プログラム | ・国際バカロレア（IB） ・高等学校では学習活動Gプロ（Gプログラム）が実施 ・国際交流推進会が存在 |
Rugby School Japan
ラグビー・スクール・ジャパン（RSJ）は、英国ラグビー・スクールの伝統と教育哲学を受け継ぐ共学の英国式ボーディングスクール（寄宿学校）です。
東京から約30分、最先端の柏の葉スマートシティ内に広がるキャンパスで、11〜18歳（Year7〜13）の生徒が世界水準の教育を受けています。
RSJの教育理念は、創立以来続くモットー “The Whole Person, The Whole Point（全人教育）” に基づいています。
19世紀に人格教育を体系化したトーマス・アーノルド校長の精神を受け継ぎ、学問・精神・芸術のバランスを重視。
生徒が勇気をもって挑戦し、失敗から学ぶことを奨励しています。
カリキュラムは英国本校と同様、IGCSEおよびAレベルを提供。
少人数制クラスで、想像力・問題解決力・批判的思考を育む学びを実践しています。
卒業生には世界のトップ大学や国際的キャリアへの道が開かれています。
また、RSJは200年以上の伝統をもつハウス・システムを導入。
全生徒が4つのハウスのいずれかに所属し、互いを支え合う「もう一つの家族」として共同生活を送りながら、自立心とリーダーシップを育てます。
ボーディングにはフル・ウィークリー・デイの3タイプがあり、家庭のニーズに合わせた柔軟な選択が可能です。
スポーツや音楽、演劇、ディベート、投資クラブなど課外活動も豊富で、国内外のパートナーと連携した体験を通じて、人格と国際感覚を磨きます。
RSJへの入学は、世界中のラグビー・スクールの卒業生ネットワークに加わることを意味し、生涯にわたる特別なつながりと成長の機会を得られるでしょう。
| 名称 | ラグビー・スクール・ジャパン |
| 所在地 | 千葉県柏市柏の葉 6-2-5 |
| 学校タイプ | 共学のデイおよびボーディングスクール（寄宿学校） Year 7から13まで（11歳から18歳）を対象 |
| 入学 | 随時入学（rolling admissions）受付 |
| 特徴 | 多様なデイおよびボーディングの選択肢を家族に提供 革新的な教授法によって豊かになった、厳格で学問的に挑戦的なもの 生涯にわたる学習への愛情を育むことに注力 幅広い選択肢を持つ課外活動 |
広島インターナショナルスクール
広島インターナショナルスクール（HIS）は、「多様性・インクルージョン・平和（Diversity, Inclusion, Peace）」を教育理念に掲げ、国際的な視野を持つ人材を育てる学校です。
幼児から高校卒業までの一貫教育を行い、国際バカロレア機構（IB）認定の全課程（PYP・MYP・DP）を提供する国内有数のスクールとして知られています。
3歳から11歳の児童を対象としたPYPでは探究心を育み、MYP（6〜10年生）では批判的思考力と学問的基礎を磨きます。
11・12年生のDP課程では、世界各国の大学進学を視野に入れた高水準の学術プログラムを学び、卒業生は国内外の有名大学への進学実績を誇ります。
また、HISでは教員同士の連携も活発で、清泉インターナショナルスクールなど他校との合同研修を通じて教育の質を高めています。
少人数クラス制により、一人ひとりの個性と学習進度に寄り添う丁寧な指導を実現。
保護者とのつながりを大切にし、定期的な「Parent Coffee」などの交流イベントも開催されています。
世界30を超える国籍の生徒が集う多文化コミュニティで、日々の学びを通じて「国際理解」と「共生の精神」を自然に身につけられるのがHISの最大の魅力です。
お子さまの未来を世界に広げたいご家庭にとって、最適な教育環境といえるでしょう。
| 名称 | 広島インターナショナルスクール |
| 所在地 | 〒739-1743 広島市安佐北区倉掛3-49-1 |
| テーマ | 多様性、インクルージョン、平和（Diversity, Inclusion, Peace） |
| 教育プログラム | 国際バカロレア（IB）カリキュラムの提供 プライマリー・イヤーズ（Primary Years / PYP） ミドル・イヤーズ・プログラム（Middle Years Programme / MYP） ディプロマ・プログラム（Diploma Programme / DP） |
インターナショナルハイスクール進学のメリットと注意点
インターナショナルハイスクールには、多様な価値観に触れながら世界基準の教育を受けられるという大きな魅力があります。
しかしその一方で、学費の高さや文化適応など、事前に理解しておくべき課題も存在します。
ここでは、進学を検討するうえで知っておきたいメリットと注意点を整理します。
メリット：語学力・多様性・進学機会
インターナショナルハイスクールでは、英語を中心とした授業が行われるため、 実践的な語学力を自然に身につけることができます。
また、さまざまな国籍の生徒が集う環境で学ぶことで、異文化理解力やコミュニケーション能力が大きく向上します。
加えて、国際バカロレア（IB）やAレベルなどの国際資格を取得することで、 海外大学への出願資格を得られるのも大きなメリットです。
英語圏をはじめとする海外大学の進学率が高い学校も多く、国内大学入試でも特別枠で評価されます。
注意点：学費・文化適応・学力差
一方で、インターナショナルハイスクールの学費は年間100万〜250万円と高額で、 交通費や教材費、行事費なども加わるため経済的負担が大きい点は注意が必要です。
さらに、多国籍環境ゆえに文化の違いから戸惑うこともあります。
英語での授業に慣れるまで時間がかかる生徒もおり、入学前に基礎英語力を固めておくことが望ましいでしょう。
また、授業進度が速く、自主学習の比重が高いため、 自分で学習を管理できる力（セルフマネジメント力）が求められます。
まとめ
インターナショナルハイスクールは、英語による授業や国際的なカリキュラムを通じて、 世界基準の教育を受けられる新しい学びの選択肢です。
グローバル社会に対応できる人材の育成が求められる今、その価値は年々高まっています。
本記事では、インターナショナルハイスクールの特徴・選ばれる背景・選び方のポイント、 そしておすすめの学校までを総合的に紹介しました。
特に、カリキュラムや教員の質、学費、通学環境といった5つの比較項目を押さえることで、 自分に合った進学先を見つけやすくなります。
結論として、インターナショナルハイスクールは 「語学力を伸ばしたい」「海外進学を視野に入れたい」「多文化環境で学びたい」 という学生に最適な学びの場です。
一方で、学費や文化の違いといった現実的な面も理解したうえで選ぶことが大切です。
進学を検討している方は、気になる学校の公式サイトや説明会をチェックし、 実際のカリキュラムや進学実績を確認してみてください。
自分の目標に合った環境を選ぶことが、将来への確かな第一歩につながります。
