偏差値40の公立高校からイギリスの大学を卒業した元英会話講師のJINです。
アメリカ英語に慣れている人にとっては意外な面白い違いもあるはず!
- アメリカ英語とはまったく違う単語を使う場合が結構ある
- なんと文法面で異なるケースも
- 1階、2階の数え方がまったく違う
私は、日本で勉強してある程度自身を持ってイギリスに行ったのですが、現地では思った以上に通用しなかった過去があります。
根本的な英語力はもちろんですが、ひとつはイギリス特有の慣れていない英語。
いくら国内で勉強したと言ってもイギリス人と話した経験はほとんどなかった
というのも、日本の学校で学ぶのはアメリカ英語であり、イギリス英語に触れる機会はほとんどありません。
本記事では、結果的にイギリス英語に染まった私が、イギリス英語とアメリカ英語の間にある面白い違いについて10個まとめて紹介します。
ちなみに、イギリス特有のカルチャーショックについては以下の記事で解説しています。
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- イギリス英語とアメリカ英語の面白い違いがわかる
- イギリス英語の勉強に生かせる
- ちょっとした話の種になる
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イギリス英語とアメリカ英語の面白い違い10選
イギリス英語とアメリカ英語は同じ英語ですが、発音や文法、単語、スペル、表現方法などいろいろな違いがあります。
私もイギリス留学やイギリス人との交流を通して、学校で教わる英語(アメリカ英語)との違いを知り、「すごく面白い」「興味深い」と感じました。
この記事では、イギリス英語とアメリカ英語の違いから特に面白いと思った違いを10個取り上げます
地下鉄は「Underground」または「Tube」
イギリス英語では地下鉄のことを「Underground」、または「Tube」と言います。
アメリカ英語では「Subway」です。
ロンドン地下鉄の各駅にある赤い丸に青枠で「Underground」と書かれたマークはロンドンの象徴のひとつ
ロンドン地下鉄はロンドン市民から「Tube」のニックネーム(地下鉄がトンネル、チューブ内を走る様子から)で呼ばれています。
日本でも使われるメトロじゃないの?
メトロはフランスの地下鉄で使われているね!アメリカやイギリス以外の世界で使われていることが多いよ!
より詳しいイギリス英語での「地下鉄」やロンドンの地下鉄については、以下の記事で詳しく解説しました。
「Lift」の使い方
イギリス英語では、エレベーターは「Lift」です。
アメリカ英語では日本語と変わらず、「Elevator」と言います。
イギリス英語では人を目的地まで車で送ってあげることも「lift」を使う
イギリスでは友人に車で送ってもらうこともありましたが、その時に言われていたのが「I’ll give you a lift.」(送っていってあげるよ)です。
アメリカ英語では「I’ll give you a ride.」となります。
エレベーター以外の場面でもLiftが使われるのおもしろい!
そうだね、ちなみに「Give you a lift」についてはイギリスで頻出のフレーズだから覚えておくと便利!
アパートは「Flat」
イギリス英語でアパートと言えば「Flat」です。
アメリカ英語では「Apartment」と言い、日本語に近い言い方をします。
ちなみに日本語ではワンルームでもマンションと言いますが、英語で「Mansion」というと集合住宅ではない大豪邸のことになってしまうので注意
友達と日本の家の話になった時に「I lived in a mansion in Japan.」(日本では大豪邸に住んでたよ)と言ってしまうと、なんとも言えない顔をされてしまうのでお気をつけください。
なんか頭がこんがらがってきた…
日本でいうマンションを言いたいなら、アメリカなら「Apartment」イギリスなら「Flat」だね、「Mansion」はほとんど使う機会すらないかな…
イギリス英語とアメリカ英語でまったく異なる単語については、以下の記事でまとめています。
「Get」の過去分詞は「Got」
イギリス英語では「get」の過去分詞は「got」です。
アメリカ英語ではgottenが使われていますが、イギリス英語では使われません。
イギリス英語はget-got-got、アメリカ英語はget-got-gottenとなる
イギリス英語:I’ve already got a call from her.
アメリカ英語:I’ve already gotten a call from her.
これは「forget」でも同じことが言えます。
イギリス英語ではforget-forgot-forgot、アメリカ英語ではforget-forgot-forgottenが正解です。
過去分詞で変わるなんて…めんどくさい!
とはいえ、イギリスで「Forgotten」を使って理解されないわけではないよ!
前置詞の使い方が違う
イギリス英語とアメリカ英語では前置詞の使い方が異なるケースもあります。
その中から3つの例を紹介します。
イギリス英語 | アメリカ英語 | 日本語 |
---|---|---|
at the weekend | on the weekend | 週末に |
different to | different from | ~と違って |
Monday to Friday | Monday through Friday | 月曜日から金曜日 |
前置詞は文章の中では小さな違いなので、特に間違えやすいところかもしれません。
意識して使い分けたいですね。
細かすぎる!
正直ここまでくると感覚の問題かな…実際ボクはほぼイギリスで英語を学んだから、「Monday through Friday」は出てこない…
語尾のLの数が2つに変わる
イギリス英語とアメリカ英語にはスペルのパターンにも、いくつかの違いがあります。
そのうちのひとつが単語の語尾に来るLの数の違いです。
語尾がLの単語が過去形や現在形などに形を変えるとき、アメリカ英語ではLがひとつ、イギリス英語ではLが2つになることがある
イギリス英語 | アメリカ英語 |
travel, travelled, travelling, traveller | travel, traveled, traveling, traveler, |
counsel, counselled, counselling, counsellor | counsel, counseled, counseling, counselor |
まるでスペルミスだと勘違いしてしまいそうですが、どちらも正しいスペルです。
これもほんと細かい!
これに関してはスペルの問題だし、かなり小さいから実生活で問題になることはないよ
ビルの階数の言い方が違う
イギリス英語とアメリカ英語ではビルの階数の言い方も異なります。
イギリス英語 | アメリカ英語 | 日本語 |
---|---|---|
second floor | third floor | 3階 |
first floor | second floor | 2階 |
ground floor | first floor | 1階 |
basement | basement | 地下 |
地下の呼び方は一緒ですが、イギリス英語は1階がground floor、2階から上を数字で数えるやり方です。
アメリカ英語は日本語と同様1階から順番に数字で数える
この違いを知らないと、ホテルやデパートの階数などで混乱してしまいがち。
じゃあエレベーターではどう表示されているの?
0とかGと表記されていることが多いかな!
いろいろな場面で使われる「lovely」
イギリス人との会話ではとにかく「lovely」を良く使います。
天気、人、景色、食事、出来事など、どんなものに対しても、良いもの、喜ばしいものであれば大体「Lovely」を使えます。
- It’s a lovely day, isn’t it?(良いお天気ですね)
- She looks so lovely.(彼女はとても可愛らしい)
- What a lovely view!(何て美しい景色)
- It was a lovely meal.(とても美味しい食事でした)
- It’s been lovely having you here.(あなたと過ごせて良かった)
また物事がスムーズに進んだ時、例えばホテルの予約の確認が取れた時や、レジでの支払いで小銭をぴったりに出したときなども「Lovely!」となります。
「Thank you」や「OK」のような意味でも使われているイメージです。
アメリカ英語でも「lovely」は使われますが、イギリス英語の方がより広い意味で、頻繁に使われている
Lovelyはスラングではありませんが、イギリス英語には独自のスラングがたくさん存在しています。
ほんとにそんな頻繁に使ってるの?
うん、実際に住んでみると想像の何倍を超える頻度でみんな使っているよ
イギリス英語のスラングについては、以下の記事で詳しく解説しました。
テキストメッセージの最後に使う「x」
イギリス人はテキストメッセージの最後あたりに「x」を良く使います。
「x」はもともと「kiss」を意味しますが、家族や恋人同士に限らず、親しい友人知人の間でも使われる表現です。
SNS、メッセージアプリなどでやり取りをする際に、使う人(主に女性)は毎回メッセージの最後に「x」をつけています。
- Lots of love, ○○xx
- Keep in touch xxx
- I guess you both enjoyed your special time together. X
一方アメリカ英語では「xoxo」を使うのが一般的です。
「x」は同じく「kiss」を、「o」は「hug」を意味し、「xoxo」イコール「hugs and kisses」の意味で使われています。
アメリカのドラマなどでも見かける表現
これはみんなよく使っているの?
いや、使わない人も全然いるし、その人との距離感の問題もあるかな!
「Alright?」は挨拶代わり
イギリス人は会話の始めに「Alright? (Are you alright?)」と言うことがよくあります。
これは軽く「元気?」のような感覚で使われていて、アメリカ英語で言うと「How are you?」に近いです。
アメリカ英語で「Are you alright?」は、相手が疲れてそうだったり、具合が悪そうな時などに使う
イギリス人にこのフレーズを言われても、相手にしんどそうに見られているのではと心配する必要はありません。
How are you?と同じ返しで「Yes, I’m good, and you?」のように軽く返事をしてオッケー。
なんか使うのはちょっと抵抗あるなー
いやいや、自分で使わなくても言われたときにわかっていればいいんだよ!
本記事では、「イギリス英語とアメリカ英語の面白い違い」をテーマに10個挙げてみました。
- 地下鉄は「Underground」または「Tube」
- エレベーターは「Lift」
- アパートは「Flat」
- 「Get」の過去分詞は「Got」
- 前置詞の使い方が違う
- 語尾のLの数が2つになる単語がある
- イギリス英語でFirst floorは2階
- あらゆる状況で使われる「Lovely」
- テキストメッセージの最後は「x」
- 「Alright?」は挨拶代わり
イギリス英語を学んでいる方は、今後イギリス人と話すときに注目してみてください!
実際のところ、慣れればこのような違いに違和感を感じることはなくなります。
イギリス英語を真剣に学びたい方にオススメの教材と勉強法
この記事を読んでくれている方の中には「イギリス英語をしっかり勉強したい」
そう思っている人も多いはず。
私も実際に英語初心者からイギリス英語をホンキで学んだから今があります
「でも具体的にどうすれば…」
そんな方のために、私の経験を元にオススメのイギリス英語勉強法や教材をまとめた記事を書きました。
イギリス英語を学んでみたい人は、ぜひ以下からご覧ください!
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