今までスモールワールドで2,500件以上のレッスンをご提供されているkapok先生。 受講されている生徒さんの年齢層は、幼稚園年長から成人までと、幅広いそうです。 そんな大人気のkapok先生に、生徒さんに継続してレッスンをご受講いただくための工夫を お伺いしました。
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生徒さんはどのようにレッスンを受講されていますか?
私は、4技能を学ぶ英語レッスンや英検対策のレッスンを主に提供しています。
生徒さんによっては、例えば英検レッスンを受講頂いたあとに、英検が終わった後でも4技能を磨くレッスンに移行してくださることもあります。とても有難いことです。また、4技能レッスンをご受講されている生徒さんに、状況に応じて英検レッスンをお勧めする場合もあります。
3年近く継続されている生徒さんもいらっしゃいますね。レッスンの内容は、どの様なことをベースにして作成されているのですか?
効率的に習得するためには、復習とレッスン時間の確保だと考えています。例えば、週1コマを1年間で計算してみると、英語を使いこなせるようになるためには時間的にちょっと少ないですよね・・
時間の確保には、家庭学習が重要です。現在の生徒さんは視覚的にとらえるタイプの方が多いので、授業で使用したサイトのURLを送って音読練習をしてもらったり、パッセージの書き取りを宿題で出したりと、家庭学習に繋げられるサイクルを作るように工夫しています。
そして、宿題に出したことをやりっぱなしにしないためにも、次のレッスンで前回学習した内容について触れるようにしています。私はレッスンは1回完結とは捉えておらず、継続して受講頂くことに意味があると思っています。
特に宿題に出したことがレッスン中で使えた時には、見逃さずいっぱい褒めています。生徒さんが頑張った結果になりますからね。できたことを承認してあげることで、生徒さんのモチベーションが上がってくれるといいなあと考えています。
生徒さんの進捗情報を個別に記録していらっしゃるんですか?
もちろんです!レッスンリポートは大事です!生徒さん1人1人、学習内容は全く違いますので。様々な生徒さんがいらっしゃるので、記録はしっかりと残しています。
先生の生徒さんからは、楽しかった!という他に、「できるようになった」という成果を実感しているコメントを見かけますね。
達成感を得る経験は重要です。生徒さんには少しでも「できた!」を実感して欲しい。だからこそ、レッスンは継続が大事だと思っているのです。
そのレッスンによって、達成目標を決めていらっしゃるんですか?
ん~・・それはあんまり意識していないですね・・。そういうことって、あんまりすぐには実感できないことだと思うんですよね・・・1回1回ですぐにできるようになることではなく、繰り返していくことによっていつのまにかできるようになるのが自然だと思うので。
知識は学習の継続による積み重ねで増えていくものだと思うんです。
生徒さんが 何ができるようになるかは、その生徒さんによって違うし、その1回1回のレッスンで進捗具合も変わります。例えば、全然単語が読めない子がフォニックスでちょっと単語の読み方が分かるようになって、そうすると今度は短いフレーズを読めるように挑戦してみて、それができるようになったら、今度はパッセージに移っていって・・という感じで、生徒さんの「分かった」という瞬間を見逃さないようにアンテナを張り巡らしながら、指導をするようにしています。
なるほど・・確かに、「今日はこれができるようにする」といった、1回1回の達成目標を主軸にレッスンを進めていくと、生徒さんが 何ができたかということがメインにならなくなってしまう、ということですね。
先生はレッスンの中で、生徒さんの学習状況を主体にして 次の課題を設定していくタイプのレッスンを展開されているんですね。
日本で英会話学校を開校していた時があって、その時は、年間でカリキュラムががっちりと組まれているスケジュールを運営していました。それをオンラインレッスンで実施しようとしたら、なかなかうまくいかなかったという苦い経験があります。
そこからトライ&エラーで、レッスン中の生徒さんの習熟度にフォーカスするようになりました。今では、レッスンの中で生徒さんができるようになったことや、興味を持てたことを拾い上げて、課題を作り出すようにしています。
先生の経験の成せる技ですね~!対面とオンラインだとレッスン運営方法は変わりますか?
全く違います。オンラインレッスンを提供し始めて一番苦労したところが対面レッスンからの運営方法のシフトです。本当に試行錯誤でした。
特に教材の使い方については、対面でうまくいっていたことがオンラインだとうまくいかないということが多かったです。今では、対面で使用していた教材をほとんど使わなくなり、オンライン用の教材を集めたり、作成したりしています。オンラインレッスンはビジュアルって凄く大切なんです! ただ、対面の経験があったから、オンラインではこうした方がいい、という気づきもたくさんあったので、今までの経験は凄く活きていると実感しています。
生徒さんによって教え方は変わっていきます。場合によっては上手くいかなくて大変な時もあります。でも、1レッスンするたびに自分の教師としての幅も広がっていくので、自分がバージョンアップしていけていると信じて、いつもワクワクしながらレッスンを作成しています。
生徒さんに楽しんでもらうためには、まず自分が楽しまないと。とにかく、すぐに諦めないで トライ&エラーでレッスンの提供を続けています。
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受講者とレッスン提供者のどちらも その時に取り組むトピックが決まっていると、設定された課題をクリアしやすくなるので分かりやすいのですが、一方でそれは 課題主体の授業になる 可能性があります。
Kapok先生の「生徒の状況主体でレッスンを展開していく」という運営スタイルに、プロとしてのプライドを感じました。
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